R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。
大きなベッドがある部屋にも、蝋燭の明かりが幻想的に輝く。赤く、また蒼く燃え上がる炎は胸の内に燻る感情のようだった。愛情と劣情。どうしたって、譲れずに、求めてしまうもの。
すべてを包み込まれて安堵するかたわらで、炎情は熱く体を燃やすように宿る。決して、失えず、焦がされ続けたいもの。
日生にとって、和紀だけだろう。
この身を焦がすほど惹かれて、愛した…。
バスルームで解された後孔は容易く和紀の指を飲み込む。
一番感じるところを摩(さす)り、しとどに濡れる可愛らしい茎を口に含まれる。
「あぁぁぁっ」
喘ぎなのか吐息なのか、声がこぼれてしまうことも、日生は羞恥ではないと教えられていた。
だから和紀を見つめて、愛おしさを増して、もっと…と求める。
恥ずかしいところは、大事な人だけが、大事にしてくれるものと、日生は分かっている。
どんどんと射精感だけが襲ってきて、ブルッと体を震わせたら、太腿に手を当てた和紀も分かるのだろう。
「イッていいよ…」
口に含まれながら動かされた唇と舌は日生にとって、充分な刺激になった。
昔から、和紀は日生に我慢などさせたことがないと思う。
初めて挿入を果たした時、あの時に、最初の"我慢"があったのかもしれない。
それまで、日生を抱くことがあった和紀も、"こすり合い"で済ませていたから、タイミングが分かりすぎていた。
一緒に達せることの喜びも味わってきた。
それだけに、一人だけ追い上げられることが、今の日生には納得がいかない。
「和紀、くん…、や…っ、挿れて…」
そして、共に満喫しよう…。
ささやかな願いはきちんと受け止められる。
日生は自ら受け入れられやすいように足を広げて、腰も少し上げる。
「ひな…」
従順になりすぎる日生を、どこか咎めたい気持ちが和紀にはあるのかもしれないが、喜ばしいことでもあった。
こんな時しか、対等になれないと日生は思う。だが、和紀は、充分日生に従わされている自分も感じていた。
…なにもかもが、日生を中心に回っている…。
それが嫌ではない。それどころか、日生がいなかったら、なにもかもが意味もなく過ごして見送られた日々だっただろう。
和紀は想いを込めて、繋がれる場所に、硬く熱く、滾る雄を充てた。
決して日生を傷つけることはない動きは、とても緩慢だ。
ゆっくりと注がれる熱棒は徐々に日生を浸食していく。
喰われて嬉しいと思うのも、絶対に和紀だけだと実感する。
幾度も眼をつけられた人はいたかもしれないが、全てが気持ち悪かった。許せる人が目の前にいる。
…いや、喰っているのだろうか…。
和紀を決して離さないと、独占欲の塊が、注ぎ込まれる剛直を締め付ける。
「ひな…っ」
苦しそうに息が吐き出されて、夢中になりすぎる自分を知った。
和紀に対してだけ、貪欲になれと教えたのも、和紀だ。
素直な行動の表れは、卑しさに嫌われてしまうだろうか…。
だけど和紀は苦笑を洩らす。
「ヤバい…。こっちが、すぐ、イきそう…」
何が和紀を焚きつけるのかは分からないが、興奮しているのは自分も同じだった。
中に入る"和紀"を感じようと、内肉が蠢くのが、和紀にはたまらないらしい。
「ひな…っ」
咎められるような口調がこぼれたが、本当に嫌がっていないのは、過ごした年月で分かることだった。
ゆっくりだった注挿が動きを速めていく。
日生の感じる体内を執拗に攻められて、あっという間に白濁が飛び散った。
「あぁぁっ、あっ、わっ…っく…んっ…」
同時に、体の奥が熱くなる。
弛緩する体はどちらも同じ…。
被さってくる和紀の重みがとても心地よい。
一頻り、荒い息をどちらも吐き続けた。
「ひな…」
ようやく落ちついて、静かに呟きながら和紀は手を重ねてくる。貝のようにぎっちりと握りこまれる指。右手と左手。
左手のそのひとつを、和紀の唇が撫でた。薬指の上だ。
「明日、…ここに…」
「『ここ』…?」
途切れた言葉の意味を聞こうとしたが、和紀はクスッと笑みを浮かべただけで、それ以上は語らなかった。
何か思惑があるのだろうな…とは薄々感じたことではあったけれど…。
疲れた体は深く追求しようとする精神はありそうにない。
体の中に収まった雄芯が張り詰めたこともある。
「あ…っ、わっくんっ」
「もう少し、付き合って…」
耳朶に吹きこまれる甘い囁きに、日生が拒むことなどできようか…。
終わるには『早い…』と思ったのは日生も一緒。
満点の星空。そこに周防がいるような気がして…。
ふと、カーテンを開けられた窓の外に視線を流しては、気付いた和紀が「俺がいる」と意識を変えさせる。
…いま、この平和で安らぎがあるのは、周防と和紀のおかげだ…。
見られても決して恥じることなどないだろう。
そう、育ててくれた。
「大好き…」
誰に向けて放たれた言葉か。
耳にした和紀は、深く、そして濃いくちづけを落としてくれる。
この休暇の、熱い、始まりだった。
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たしかなこと
原本が見当たらなかったのでこちらで…。
このお話を書くのに、聞きまくった曲でした。
大きなベッドがある部屋にも、蝋燭の明かりが幻想的に輝く。赤く、また蒼く燃え上がる炎は胸の内に燻る感情のようだった。愛情と劣情。どうしたって、譲れずに、求めてしまうもの。
すべてを包み込まれて安堵するかたわらで、炎情は熱く体を燃やすように宿る。決して、失えず、焦がされ続けたいもの。
日生にとって、和紀だけだろう。
この身を焦がすほど惹かれて、愛した…。
バスルームで解された後孔は容易く和紀の指を飲み込む。
一番感じるところを摩(さす)り、しとどに濡れる可愛らしい茎を口に含まれる。
「あぁぁぁっ」
喘ぎなのか吐息なのか、声がこぼれてしまうことも、日生は羞恥ではないと教えられていた。
だから和紀を見つめて、愛おしさを増して、もっと…と求める。
恥ずかしいところは、大事な人だけが、大事にしてくれるものと、日生は分かっている。
どんどんと射精感だけが襲ってきて、ブルッと体を震わせたら、太腿に手を当てた和紀も分かるのだろう。
「イッていいよ…」
口に含まれながら動かされた唇と舌は日生にとって、充分な刺激になった。
昔から、和紀は日生に我慢などさせたことがないと思う。
初めて挿入を果たした時、あの時に、最初の"我慢"があったのかもしれない。
それまで、日生を抱くことがあった和紀も、"こすり合い"で済ませていたから、タイミングが分かりすぎていた。
一緒に達せることの喜びも味わってきた。
それだけに、一人だけ追い上げられることが、今の日生には納得がいかない。
「和紀、くん…、や…っ、挿れて…」
そして、共に満喫しよう…。
ささやかな願いはきちんと受け止められる。
日生は自ら受け入れられやすいように足を広げて、腰も少し上げる。
「ひな…」
従順になりすぎる日生を、どこか咎めたい気持ちが和紀にはあるのかもしれないが、喜ばしいことでもあった。
こんな時しか、対等になれないと日生は思う。だが、和紀は、充分日生に従わされている自分も感じていた。
…なにもかもが、日生を中心に回っている…。
それが嫌ではない。それどころか、日生がいなかったら、なにもかもが意味もなく過ごして見送られた日々だっただろう。
和紀は想いを込めて、繋がれる場所に、硬く熱く、滾る雄を充てた。
決して日生を傷つけることはない動きは、とても緩慢だ。
ゆっくりと注がれる熱棒は徐々に日生を浸食していく。
喰われて嬉しいと思うのも、絶対に和紀だけだと実感する。
幾度も眼をつけられた人はいたかもしれないが、全てが気持ち悪かった。許せる人が目の前にいる。
…いや、喰っているのだろうか…。
和紀を決して離さないと、独占欲の塊が、注ぎ込まれる剛直を締め付ける。
「ひな…っ」
苦しそうに息が吐き出されて、夢中になりすぎる自分を知った。
和紀に対してだけ、貪欲になれと教えたのも、和紀だ。
素直な行動の表れは、卑しさに嫌われてしまうだろうか…。
だけど和紀は苦笑を洩らす。
「ヤバい…。こっちが、すぐ、イきそう…」
何が和紀を焚きつけるのかは分からないが、興奮しているのは自分も同じだった。
中に入る"和紀"を感じようと、内肉が蠢くのが、和紀にはたまらないらしい。
「ひな…っ」
咎められるような口調がこぼれたが、本当に嫌がっていないのは、過ごした年月で分かることだった。
ゆっくりだった注挿が動きを速めていく。
日生の感じる体内を執拗に攻められて、あっという間に白濁が飛び散った。
「あぁぁっ、あっ、わっ…っく…んっ…」
同時に、体の奥が熱くなる。
弛緩する体はどちらも同じ…。
被さってくる和紀の重みがとても心地よい。
一頻り、荒い息をどちらも吐き続けた。
「ひな…」
ようやく落ちついて、静かに呟きながら和紀は手を重ねてくる。貝のようにぎっちりと握りこまれる指。右手と左手。
左手のそのひとつを、和紀の唇が撫でた。薬指の上だ。
「明日、…ここに…」
「『ここ』…?」
途切れた言葉の意味を聞こうとしたが、和紀はクスッと笑みを浮かべただけで、それ以上は語らなかった。
何か思惑があるのだろうな…とは薄々感じたことではあったけれど…。
疲れた体は深く追求しようとする精神はありそうにない。
体の中に収まった雄芯が張り詰めたこともある。
「あ…っ、わっくんっ」
「もう少し、付き合って…」
耳朶に吹きこまれる甘い囁きに、日生が拒むことなどできようか…。
終わるには『早い…』と思ったのは日生も一緒。
満点の星空。そこに周防がいるような気がして…。
ふと、カーテンを開けられた窓の外に視線を流しては、気付いた和紀が「俺がいる」と意識を変えさせる。
…いま、この平和で安らぎがあるのは、周防と和紀のおかげだ…。
見られても決して恥じることなどないだろう。
そう、育ててくれた。
「大好き…」
誰に向けて放たれた言葉か。
耳にした和紀は、深く、そして濃いくちづけを落としてくれる。
この休暇の、熱い、始まりだった。
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たしかなこと
原本が見当たらなかったのでこちらで…。
このお話を書くのに、聞きまくった曲でした。
日生と和紀は、心身共に 新婚旅行を満喫されてるようですね♪
あまりにも ラブラブで お邪魔したくなりそう~( *´艸`)クスクス♪
『たしかなこと』
この曲は、大切な人への想いや その人を守る為の決意が書かれていて 歌詞だけ読むと 考えさせられるものもあって 私も好きです。
いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を 今の気持ちのままで 見つめていること
忘れないで どんな時も きっと側にいるから
そのために 撲らは この場所で 同じ風に吹かれて 同じ時を生きているんだ
+゜*。:゜+(人*´∀`)ウットリ+゜:。*゜+
あまりにも ラブラブで お邪魔したくなりそう~( *´艸`)クスクス♪
『たしかなこと』
この曲は、大切な人への想いや その人を守る為の決意が書かれていて 歌詞だけ読むと 考えさせられるものもあって 私も好きです。
いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を 今の気持ちのままで 見つめていること
忘れないで どんな時も きっと側にいるから
そのために 撲らは この場所で 同じ風に吹かれて 同じ時を生きているんだ
+゜*。:゜+(人*´∀`)ウットリ+゜:。*゜+
けいったんさま こんにちは~。
いいですよね~♪
家ではCDがエンドレスの状態ですが…。
> 日生と和紀は、心身共に 新婚旅行を満喫されてるようですね♪
> あまりにも ラブラブで お邪魔したくなりそう~( *´艸`)クスクス♪
はい、もうラブラブで過ごしております。
誰も邪魔しないでね~っ。
(腐部隊がこわいけど…)
新婚旅行って何したっけ…と考えた私でした…(汗 遺跡巡りをしていた…なぁ…)
> 『たしかなこと』
> この曲は、大切な人への想いや その人を守る為の決意が書かれていて 歌詞だけ読むと 考えさせられるものもあって 私も好きです。
>
> いちばん大切なことは 特別なことではなく
> ありふれた日々の中で 君を 今の気持ちのままで 見つめていること
>
> 忘れないで どんな時も きっと側にいるから
> そのために 撲らは この場所で 同じ風に吹かれて 同じ時を生きているんだ
もうこの曲にどれだけ浸ったのか…。
"君にまだ 言葉にして 伝えてないことがあるんだ
それは ずっと出会った日から 君を愛しているということ"
和紀の心情に重ね合わせたらイケナイでしょうかね。
日生視点で進んでいるはずなのに、どこかで、和紀の想いを表現したくて…。
でも全然、書けていませんね。
日常の、ささやかな出来事がしあわせであること。
日生も和紀も感じていることだと思います。
コメントありがとうございました。
いいですよね~♪
家ではCDがエンドレスの状態ですが…。
> 日生と和紀は、心身共に 新婚旅行を満喫されてるようですね♪
> あまりにも ラブラブで お邪魔したくなりそう~( *´艸`)クスクス♪
はい、もうラブラブで過ごしております。
誰も邪魔しないでね~っ。
(腐部隊がこわいけど…)
新婚旅行って何したっけ…と考えた私でした…(汗 遺跡巡りをしていた…なぁ…)
> 『たしかなこと』
> この曲は、大切な人への想いや その人を守る為の決意が書かれていて 歌詞だけ読むと 考えさせられるものもあって 私も好きです。
>
> いちばん大切なことは 特別なことではなく
> ありふれた日々の中で 君を 今の気持ちのままで 見つめていること
>
> 忘れないで どんな時も きっと側にいるから
> そのために 撲らは この場所で 同じ風に吹かれて 同じ時を生きているんだ
もうこの曲にどれだけ浸ったのか…。
"君にまだ 言葉にして 伝えてないことがあるんだ
それは ずっと出会った日から 君を愛しているということ"
和紀の心情に重ね合わせたらイケナイでしょうかね。
日生視点で進んでいるはずなのに、どこかで、和紀の想いを表現したくて…。
でも全然、書けていませんね。
日常の、ささやかな出来事がしあわせであること。
日生も和紀も感じていることだと思います。
コメントありがとうございました。
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