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BLの丘
策略はどこまでも 23
2009-07-10-Fri  CATEGORY: 策略はどこまでも
R(←基準わかりませんが)指定つけます。男同士の性描写が入りますので閲覧注意です。苦手な方は速攻退散してください。

きゅうっと力が籠るのを耐えられなかったように、高柳の指の動きが止まった。
「力、抜いて」
言われて意識はしたが、体は応えてくれなくて、那智は息をすることすらままならなかった。
無理だ…というように首を振ると再び湿った口腔が那智の分身を咥えた。
「んぁ…」
温かくぬめりのある口腔内に引き込まれ、完全なる芯を取り戻していない那智自身がフルッと震える。
全身から力を抜きかけた瞬間を見逃さなかったように、骨張った指が侵入を果たした。

「あっ…う…っ…!」
指の付け根までを那智の体内に収め、撫でるように指がゆっくりと内壁をたどる。狭い肉壁をさするように捏ねられクルリと指が回された。
異物が体内で蠢くたびにこれまでに感じたことのない快感が襲った。慣れた手つきで肉壁を蹂躙されれば、那智の目から大粒の滴がこぼれた。

一体どれほどの人間がこの快感を味わったのだろう。過去に高柳の手に落ちた人間が数多く脳裏に浮かんだ。
そしてその中の一人として自分も加えられるのかと思えば、悲しさだけが渦巻く。

確実に何かを狙ったかのように蠢く指先が、ある一点を擦りつけた時、那智の体が大きく跳ね上がった。
「ぅあーっ…っっ」
力を失ったはずの中心でさえ、ビクビクと反応した。
――おかしくなるっーっ!!
脳ではなく、体が感じた。全身を駆け巡る電流のような痛みに似た快楽。激しく痺れるような波をやり過ごそうにも、的確にポイントを押さえた高柳の指先がそれを許さずに擦りあげた。
「見つけた、ここ」
なんのことだか分からずに、高柳の悦んだ笑みが見えた。
「ひっ…、あぁ…あ…」
内壁を擦られるたびに、まな板に乗せられた魚のように体がぴくぴくと動く。
那智の頭上に顔を寄せた高柳が満足そうに那智を見下ろした。
「絶対、誰にもやらない。那智、おまえは俺のものだからな」
こぼれる涙を舌先で掬いとられ、口唇が那智の上に舞い降りた。

肉壁を弄る指の動きは巧みだった。なんども絶頂に導かれそうになりながら、寸前で反らされる。すでに内壁をたどる指は2本から3本に増やされ、入口は綻んでいた。
「…はぁっ…、むり、もうだめ…」
一度、イかされてはいたものの、次の絶頂を極められずに何度もビクビクと震える中心に高柳はそっと手を這わせた。
「もうアイツに会うな。次に会うときは俺も一緒だから」
アイツが誰のことだか分からず、それでも解放が欲しくてコクコクと頷く。

微かに触れた手もすぐに反らされ、さらに体内に埋められていた指が一気に引き抜かれると、内壁まで持ち出されそうで「ンッっ」と短い声が漏れた。
抜き出された手が那智の手を掴んで高柳のシンボルを捕まえさせた。
大きくて太くて硬い…想像を超えていた張りが那智の手の中に収められる。
「入れてもいい?」
質問というより確認といった感じで、珍しく余裕のなさそうな声が落ちてきた。
すでに綻んだ蕾にあてがわれ、那智の返事を待たずに屹立が食い込む。
「ん…あっ…あっっ!!」
予想を超えた痛みが那智の入口をこじ開けた。

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