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BLの丘
策略はどこまでも 24
2009-07-11-Sat  CATEGORY: 策略はどこまでも
男同士の絡みありです。閲覧注意願います。

すでに柔らかく解された後孔とはいえ、高柳の硬いモノが入り込むと那智の身が竦んだ。
「あ…っ!…あーっっ!!」
「…くっ!」
息詰まるような高柳の押し殺した声が、自分の締め付けた痛みのせいだと感じたが、那智にはどうすることもできなかった。
先端のみを嵌めた状態で動きを止めた高柳が苦しそうな声をあげた。

「那智、息吐いて…力抜いて…」
――無理――!!
息を殺し戸惑う那智の中心を、高柳の手が忙しなく扱き、ひたすら快楽を与えてくれようとするのがわかった。
溶かされるような口づけを何度も与えられる。
心も体もバラバラになりそうな痛みをなんとかやり過ごし、高柳から施される愛撫を感じようとした。
呼吸をしようにも空気が飲み込めず、口がぱくぱくと動く。眼尻から溢れた涙がこぼれ落ちた。

苦しい痛みが那智を壊すかのように攻めてくる。知り得ようもなかった想いは悲しみであり恐怖であり歓喜…。
弄ばれいつか飽きられると思う心は、悲しみのどん底へと落としてしまうのに、今受ける体温はあまりにも熱過ぎる。
触れられる指先からのとても温かな愛撫が辛い。
このまま身体は歓びを感じて、自分を狂わせてしまうのではないかと思った。

高柳の手の中で、分身が再び芯を取り戻した頃、体内に入り込んだモノに慣れたのか、安堵するかのように大きく息を吐き出すと、その瞬間を狙った久志自身が内部を犯すのが解った。
「あぁッッ…アッ!!」
更に奥に杭をグッと進めた高柳からも荒い呼吸がこぼれた。
「全部入ってる…」
確認をするように言われると、那智の内部が収縮した。体内に籠められたものの形を肌で感じてしまう。
「んぁっ…っ」
「そんなに締めるな」
「ん…っ」

何をどうすればいいなんて、今の那智には全く余裕などなく、ただ自分の中に埋め込まれた高柳自身を感じまくっていた。
高柳は動きを止め、那智の内部の収縮が収まるのをじっと堪えているようだった。
浅い小さな呼吸を繰り返し、痛みに耐える歪んだ那智の眉間を指先がなぞっていく。その瞳が惚けたように高柳を捕らえた。
「ず…るぃ…」

那智は擦れる声を紡ぎだした。
身体を捕られるなんて思ってもいなかった。こんなことしなくても、ずっと昔に高柳は那智の心を奪っていたのに…。
隠し続けてしまったけど…。
「なにが?お前を抱いたことが?」
そうじゃないと那智は小さく首を振る。
身体だけではなく、心までも高柳に翻弄される自分が惨めで仕方なかった。もう長いこと魅了されてきていたのだ。那智の心を捉えて離さなかった人。
なんだってこんなにいい男が身近にいてしまったのだろう。
他の奴なんて視界に入ってこないよ…と思う。高柳を越える人間なんて、知らない。

「おまえが嫌だって言うならいつだって親友に戻ってやるよ」
高柳から突然もたらされた言葉。
ショックだった。どんな意味で、どんな目的でこんな行為におよんだのか。
そしてやはり納得をする。
高柳にとって繋げられる身体はいくつでもあるのだと…。
気付いてしまった想いを届けることなど到底できないと改めて知らされた。
繋がった体は『今だけ』のものなのだと。
後腐れない関係を好んだ高柳。寄る者を拒むこともなければ追うこともない。
身体を繋ぐ関係はいつまで続くのだろうか。いつ飽きられるのだろうか。いつ捨てれられるのだろうか。
親友に戻ってくれるという言葉はどこまで信じることができるのだろうか。
今更気付いてしまったことを隠して戻れるわけがないと、那智は思った。
途方もない悲しみに暮れる那智の中で、硬さと大きさを増した高柳が「もういい?」と聞いてくる。
緩やかな動きが始まると、那智からは苦痛とも快感ともとれる嬌声が喉から漏れた。

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あーん(>_<)いつまで続くんだろう、こいつら。
ひさ:いれました
なち:いきました
で、終わんないかなぁ
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