後半R18です。性描写があります。閲覧にはご注意ください。
夜、家に帰ると、マンションの自室に明りがあるのが分かった。
昼間、合い鍵を渡しておいた中條が、早速訪れているのだと分かった。
それだけで一日の疲れが吹っ飛ぶのだから不思議なものだ。
玄関を開ければ、香ばしい匂いが漂っている。
まるでこの展開が分かっていたように、連絡も何もなかった。
ひとつ間違えれば外食ですませる、一人だけの夕食になっていまいかねないのに、空腹のまま家に辿り着いたのは、奇跡か呪いか。
キッチンルームに入った磯部を、当たり前のように「おかえりなさい」と迎えてくれる姿がある。
初めてのことなのに、長年連れ添った夫婦のような自然な感じが空気を震わせていた。
「ただいま…」
出迎えてくれる人間がいる状況など、これまでにはなかった。
それが余計に感動を運んでくる。
「チキングリルの香草焼きを作ってみたんだ」
ためらいもなく、調理用品を引っ張り出している堂々とした姿には、感心してしまうがそれ以上に感動の方が高かった。
今更家の中のなにかをあさられて恥ずかしがる歳でもない。
それを承知で鍵を渡したのだが…。
中條も気にしていないのがわかる、この態度。
抱き締めた身体から自分が使用しているボディソープの香りが鼻をついた。
遠慮なく使いこなしてくれていることに尚更近さを感じる。
「悪い。先に風呂に入ってくる」
磯部が汗臭い身体を気にすれば、「うん」と中條は頷いた。
食事を楽しむよりも身体を楽しむ方が先だ、と中條も気がついたらしい。
外で出会うことはあっても、身体を重ねるまでの行為にはなかなかたどりつけない。
焦らされた挙句の『鍵渡し』だったのかもしれない。
分かったように中條は、今、ここにいる。
慌ただしく身体を洗い、入浴というよりは掛け流す行動をとった磯部だった。
言い訳を考える間もなく、すでに腰に巻いたタオルは、男らしい形を見せて出っ張っている。
身を隠すものを腰に巻くタオル一枚だけで、キッチンに入った磯部を驚愕の表情が迎えた。
「もう出たの?」
「洗うところは全部洗った」
中條は使った調理器具を洗っているところのようだった。
そんなものはいい、と取り上げて身体を包み込む。
顎に手をかけて口付けを落とせば、小さく身じろがれた。
「ここで…?若くないからだめだよ。身体がついていかない…」
ベッド以外でのシチュエーションは確かにそそられるが、本人が抵抗し萎えるようなら無理はさせたくない。
磯部はまっすぐに寝室に向かうことを決定した。
そしてひょいっと中條を横抱きにする。
と、驚いた中條が悲鳴のような声を上げた。
「僕っ、重いしっ!!」
「気にし過ぎだって前から言っているだろう。まこは太っても肥満でもなんでもない」
むしろ細すぎるくらいだ、とも思う。
暴れて揺り動けば余計に負担がかかると分かるからなのだろうか。
きゅうっと首筋に抱きつき、身体を大人しくさせる中條の全てがただ愛おしいという、その感情にしか辿り着かなかった。
ベッドに横たえて、かぶさりながら一応謝罪だけはしておく。
「せっかく夕食、作ってくれたのに。ごめん。まこを先に食べたくて仕方ないんだ」
「ご飯は温め直すことができるから…。この熱を放置させたら食なんて味わってなんかもらえないよ」
すすっと股間を触ってきた掌には思わず腰が引ける。
中條も待っていてくれていたのだとは簡単に悟ることができた。
忙しい毎日。
「かなわないよ、ほんと…」
磯部の奥の底まで、黙っていても分かってくれる人。
交わす唇の熱さと触れてくる指先の熱さに我を忘れていく。
『鍵』を渡した意味を分かるのだろう。
そして迎えてくれた肉体。
「まこと…」
耳元で囁けばピクンと身体が跳ねる。
それが嬉しくてなんども肌の上に口付けを落とした。
熱をはらんで疼く肉棒をさり気なく押し付けられる。
「まさ…」
声がまるで媚薬だ。
にほんブログ村
夜、家に帰ると、マンションの自室に明りがあるのが分かった。
昼間、合い鍵を渡しておいた中條が、早速訪れているのだと分かった。
それだけで一日の疲れが吹っ飛ぶのだから不思議なものだ。
玄関を開ければ、香ばしい匂いが漂っている。
まるでこの展開が分かっていたように、連絡も何もなかった。
ひとつ間違えれば外食ですませる、一人だけの夕食になっていまいかねないのに、空腹のまま家に辿り着いたのは、奇跡か呪いか。
キッチンルームに入った磯部を、当たり前のように「おかえりなさい」と迎えてくれる姿がある。
初めてのことなのに、長年連れ添った夫婦のような自然な感じが空気を震わせていた。
「ただいま…」
出迎えてくれる人間がいる状況など、これまでにはなかった。
それが余計に感動を運んでくる。
「チキングリルの香草焼きを作ってみたんだ」
ためらいもなく、調理用品を引っ張り出している堂々とした姿には、感心してしまうがそれ以上に感動の方が高かった。
今更家の中のなにかをあさられて恥ずかしがる歳でもない。
それを承知で鍵を渡したのだが…。
中條も気にしていないのがわかる、この態度。
抱き締めた身体から自分が使用しているボディソープの香りが鼻をついた。
遠慮なく使いこなしてくれていることに尚更近さを感じる。
「悪い。先に風呂に入ってくる」
磯部が汗臭い身体を気にすれば、「うん」と中條は頷いた。
食事を楽しむよりも身体を楽しむ方が先だ、と中條も気がついたらしい。
外で出会うことはあっても、身体を重ねるまでの行為にはなかなかたどりつけない。
焦らされた挙句の『鍵渡し』だったのかもしれない。
分かったように中條は、今、ここにいる。
慌ただしく身体を洗い、入浴というよりは掛け流す行動をとった磯部だった。
言い訳を考える間もなく、すでに腰に巻いたタオルは、男らしい形を見せて出っ張っている。
身を隠すものを腰に巻くタオル一枚だけで、キッチンに入った磯部を驚愕の表情が迎えた。
「もう出たの?」
「洗うところは全部洗った」
中條は使った調理器具を洗っているところのようだった。
そんなものはいい、と取り上げて身体を包み込む。
顎に手をかけて口付けを落とせば、小さく身じろがれた。
「ここで…?若くないからだめだよ。身体がついていかない…」
ベッド以外でのシチュエーションは確かにそそられるが、本人が抵抗し萎えるようなら無理はさせたくない。
磯部はまっすぐに寝室に向かうことを決定した。
そしてひょいっと中條を横抱きにする。
と、驚いた中條が悲鳴のような声を上げた。
「僕っ、重いしっ!!」
「気にし過ぎだって前から言っているだろう。まこは太っても肥満でもなんでもない」
むしろ細すぎるくらいだ、とも思う。
暴れて揺り動けば余計に負担がかかると分かるからなのだろうか。
きゅうっと首筋に抱きつき、身体を大人しくさせる中條の全てがただ愛おしいという、その感情にしか辿り着かなかった。
ベッドに横たえて、かぶさりながら一応謝罪だけはしておく。
「せっかく夕食、作ってくれたのに。ごめん。まこを先に食べたくて仕方ないんだ」
「ご飯は温め直すことができるから…。この熱を放置させたら食なんて味わってなんかもらえないよ」
すすっと股間を触ってきた掌には思わず腰が引ける。
中條も待っていてくれていたのだとは簡単に悟ることができた。
忙しい毎日。
「かなわないよ、ほんと…」
磯部の奥の底まで、黙っていても分かってくれる人。
交わす唇の熱さと触れてくる指先の熱さに我を忘れていく。
『鍵』を渡した意味を分かるのだろう。
そして迎えてくれた肉体。
「まこと…」
耳元で囁けばピクンと身体が跳ねる。
それが嬉しくてなんども肌の上に口付けを落とした。
熱をはらんで疼く肉棒をさり気なく押し付けられる。
「まさ…」
声がまるで媚薬だ。
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仕事に 疲れた体を 叱咤激励させ 中條を 思う存分 味わって 互いに 喜びを 分かち合って 下さ~い。
この二人って 晩婚の新婚夫婦みたいで 微笑ましいのですが、 エロ臭が プンプンしますねー
(//o//)...濃いそうで...byebye☆
この二人って 晩婚の新婚夫婦みたいで 微笑ましいのですが、 エロ臭が プンプンしますねー
(//o//)...濃いそうで...byebye☆
けいったん様
こんにちは~♪
> 仕事に 疲れた体を 叱咤激励させ 中條を 思う存分 味わって 互いに 喜びを 分かち合って 下さ~い。
>
> この二人って 晩婚の新婚夫婦みたいで 微笑ましいのですが、 エロ臭が プンプンしますねー
> (//o//)...濃いそうで...byebye☆
観潮楼企画でのchobon様の絵をお借りしたい気分でおります。
まさに『晩婚の新婚夫婦』ですよ。
これまで培ったエロがそのまま放出…。
いえいえ、書いていることはそんなに濃くないと思います…(←?!)
コメントありがとうございました。
こんにちは~♪
> 仕事に 疲れた体を 叱咤激励させ 中條を 思う存分 味わって 互いに 喜びを 分かち合って 下さ~い。
>
> この二人って 晩婚の新婚夫婦みたいで 微笑ましいのですが、 エロ臭が プンプンしますねー
> (//o//)...濃いそうで...byebye☆
観潮楼企画でのchobon様の絵をお借りしたい気分でおります。
まさに『晩婚の新婚夫婦』ですよ。
これまで培ったエロがそのまま放出…。
いえいえ、書いていることはそんなに濃くないと思います…(←?!)
コメントありがとうございました。
この二人ってはじめから「長年連れ添った夫婦のような感じ」が漂っていていつそれが本物になるんだと思いました。
若くはないけど、『食い気より色気』なんですね
いやいや、まだお若いですよ二人とも
とりあえずキッチンで○○○
とか
ダイニングで×××
とかはだめだよ
という理性が働くところが熟年夫婦の空気なんですけどね
若くはないけど、『食い気より色気』なんですね
いやいや、まだお若いですよ二人とも
とりあえずキッチンで○○○
とか
ダイニングで×××
とかはだめだよ
という理性が働くところが熟年夫婦の空気なんですけどね
甲斐様
おはようございます。
> この二人ってはじめから「長年連れ添った夫婦のような感じ」が漂っていていつそれが本物になるんだと思いました。
ホント最初に出会ったとき(『ちょうどいい~』)から慣れ親しんだ雰囲気でしたねー。
積極的な行動が余計に感じさせるのか。
> 若くはないけど、『食い気より色気』なんですね
> いやいや、まだお若いですよ二人とも
> とりあえずキッチンで○○○
> とか
> ダイニングで×××
> とかはだめだよ
> という理性が働くところが熟年夫婦の空気なんですけどね
目的のためには場所を選ばず…
という若さはこの二人にはありませんが、『食い気よりも色気』はきちんと持ち合わせている模様。
これから新婚さんなのに、すでに熟年さん、な二人です。
コメントありがとうございました。
おはようございます。
> この二人ってはじめから「長年連れ添った夫婦のような感じ」が漂っていていつそれが本物になるんだと思いました。
ホント最初に出会ったとき(『ちょうどいい~』)から慣れ親しんだ雰囲気でしたねー。
積極的な行動が余計に感じさせるのか。
> 若くはないけど、『食い気より色気』なんですね
> いやいや、まだお若いですよ二人とも
> とりあえずキッチンで○○○
> とか
> ダイニングで×××
> とかはだめだよ
> という理性が働くところが熟年夫婦の空気なんですけどね
目的のためには場所を選ばず…
という若さはこの二人にはありませんが、『食い気よりも色気』はきちんと持ち合わせている模様。
これから新婚さんなのに、すでに熟年さん、な二人です。
コメントありがとうございました。
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