ちょっとだけ…R15くらいかな。…いや、やっぱR18で。
お湯の温度はぬるいくらいだった。だが、久志の熱い体温を感じれば、この温度でも逆上せそうになる。
狭いバスタブの中で向かい合わせに座らされ、久志の厚い胸板しか那智の視界に入らなかった。
肩口に埋めた顔を恥ずかしさで上げることさえできない。
那智が明るい中で肌を晒すのを嫌うと知っているのに、わざとこの状況をつくられているようだった。
「ね、も…いや、………出ようよ…」
「まだ何にも洗ってあげてない。」
一向に顔を上げようとしない那智の湿り気を帯びた髪に久志の指先が潜り込んだ。
水気を含んだ髪に久志の唇が触れる。
「もう二度とあいつの前であんな風に振舞うなよ。…あいつだけじゃない。他の奴にも…。那智はいつだって狙われてるんだ。自覚無さすぎなんだよ」
那智を責める言葉を吐きながらも、支えてくれる腕は温かだと思った。
狙われてるとか、そんなのを気にしたことなど無い。第一、女性にだってもてたことのない那智には、久志の言う意味がよく理解できないでいた。
一度部室で襲われかけたことはあったが、それ以降は近づいてくる人間も他愛のない連中ばかりで那智は気を許していた。
当然ながら、那智に近づく人間が制限されていたなど那智は知る由もない。そばに寄りそうになった女性は久志に刈り取られていたし、那智に色目を向けた男も様々な方法で那智から距離をとらされていた。
常に久志が周りを固め、岩村やその他の親友までもが那智を見守っていた。
だからこれまで無事に過ごせていた(?)など知り得ることもなく、那智は平穏無事な日々を送ってきた。
「知らない…。それよりヒサだって…。結局会社の人に何したの?」
那智は咎められながらもずっと気になっていたことを聞いてみた。昼間、出会った社員の人との会話は安住とのことで誤魔化されたが久志の動揺ぶりは棘として引っかかったままだ。
久志の眉が一瞬だけピクンとなったが、肩口に顔のあった那智は見逃していた。
「なーちーぃ。その話、まだ疑ってんの?何もないって言っただろう」
安住のことを納得させたばかりなのに、久志がまたイラッとしたのを肌で感じた。那智はこの質問を投げかけたことが逆なでしたと今頃になって知ることになる。
それでも自分だけ安住とのことを信じてもらえず、久志の言うことは信用しろとは虫が良すぎる話のような気がして那智は口をすぼめた。
「だって…」
「だってじゃない。…あぁ、もう分かった。俺のことを信じられないっていうならどうなるのかしっかり教えてやる」
耳元で怖いほどの低音を響かせられて、那智はこの後何が行われるのか一抹の不安を覚えた。
勢い良く湯船から上げられる。バランスを崩す那智の身体を久志の太い腕に抱えられ、シャワー下に立たされた。
久志に無言のまま泡立てられたスポンジで洗われていたのだが、同時に身体を撫でていく手付きの厭らしさに、那智の白磁器のような肌に朱色の紅がさした。
一番最後、スッと股間に手を入れられ、そこだけはスポンジではなく久志の手で直接触れられた。
「ね、ヒサ…、や、もう…」
掌で包まれるというよりも指先で擦られる感じだった。茎を数度なすられ双丘の谷間に骨張った指が這わせられる。その動きを幾度も繰り返された。
散々焦らされていたのに、加えられた更なる刺激は那智の膝をガクガクと言わせ、崩れ落ちそうになる。
逞しい腕がそれを阻止しようとしっかりと腰に巻きついた。
「欲しそうだね。ピクピクしてる。でもまだあげないよ。那智が具体的に俺のこと欲しいって言えるようになったらね」
まともな告白などしたことのない那智には、先刻の『好き』の一言だって告げるのに相当な勇気がいったのだ。これ以上どんな言葉を久志が求めているのかと想像しただけで、那智の身体は沸騰しそうになっていた。
イヤイヤをするように首を振ったが、今更久志が那智を甘やかすはずがなかった。
シャワーで泡を流され、あっという間に連れ出される。手早く身体の水滴を拭き取られ抱きかかえられて、当然行く先はベッドルームだと思ったのに…。
リビングの奥にある続き間に那智のベッドがある。リビングに通じる廊下からのドアを通り抜け、久志が進んだのはその反対側、キッチンのある方向で、那智はその瞬間身を固くした。
「え…」
久志が那智を抱き下ろした場所は、あろうことかキッチンカウンターの上だった。
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読み返したら、え?15?と思ったので…
どういう基準か未だに分かっていませんm(__)m
那智ってば、ヒサのお怒りを見事に買っちゃったみたいね…。
でも久志くん、あなた、そんな横柄な態度とれないはずなんだけど…(汗)
お湯の温度はぬるいくらいだった。だが、久志の熱い体温を感じれば、この温度でも逆上せそうになる。
狭いバスタブの中で向かい合わせに座らされ、久志の厚い胸板しか那智の視界に入らなかった。
肩口に埋めた顔を恥ずかしさで上げることさえできない。
那智が明るい中で肌を晒すのを嫌うと知っているのに、わざとこの状況をつくられているようだった。
「ね、も…いや、………出ようよ…」
「まだ何にも洗ってあげてない。」
一向に顔を上げようとしない那智の湿り気を帯びた髪に久志の指先が潜り込んだ。
水気を含んだ髪に久志の唇が触れる。
「もう二度とあいつの前であんな風に振舞うなよ。…あいつだけじゃない。他の奴にも…。那智はいつだって狙われてるんだ。自覚無さすぎなんだよ」
那智を責める言葉を吐きながらも、支えてくれる腕は温かだと思った。
狙われてるとか、そんなのを気にしたことなど無い。第一、女性にだってもてたことのない那智には、久志の言う意味がよく理解できないでいた。
一度部室で襲われかけたことはあったが、それ以降は近づいてくる人間も他愛のない連中ばかりで那智は気を許していた。
当然ながら、那智に近づく人間が制限されていたなど那智は知る由もない。そばに寄りそうになった女性は久志に刈り取られていたし、那智に色目を向けた男も様々な方法で那智から距離をとらされていた。
常に久志が周りを固め、岩村やその他の親友までもが那智を見守っていた。
だからこれまで無事に過ごせていた(?)など知り得ることもなく、那智は平穏無事な日々を送ってきた。
「知らない…。それよりヒサだって…。結局会社の人に何したの?」
那智は咎められながらもずっと気になっていたことを聞いてみた。昼間、出会った社員の人との会話は安住とのことで誤魔化されたが久志の動揺ぶりは棘として引っかかったままだ。
久志の眉が一瞬だけピクンとなったが、肩口に顔のあった那智は見逃していた。
「なーちーぃ。その話、まだ疑ってんの?何もないって言っただろう」
安住のことを納得させたばかりなのに、久志がまたイラッとしたのを肌で感じた。那智はこの質問を投げかけたことが逆なでしたと今頃になって知ることになる。
それでも自分だけ安住とのことを信じてもらえず、久志の言うことは信用しろとは虫が良すぎる話のような気がして那智は口をすぼめた。
「だって…」
「だってじゃない。…あぁ、もう分かった。俺のことを信じられないっていうならどうなるのかしっかり教えてやる」
耳元で怖いほどの低音を響かせられて、那智はこの後何が行われるのか一抹の不安を覚えた。
勢い良く湯船から上げられる。バランスを崩す那智の身体を久志の太い腕に抱えられ、シャワー下に立たされた。
久志に無言のまま泡立てられたスポンジで洗われていたのだが、同時に身体を撫でていく手付きの厭らしさに、那智の白磁器のような肌に朱色の紅がさした。
一番最後、スッと股間に手を入れられ、そこだけはスポンジではなく久志の手で直接触れられた。
「ね、ヒサ…、や、もう…」
掌で包まれるというよりも指先で擦られる感じだった。茎を数度なすられ双丘の谷間に骨張った指が這わせられる。その動きを幾度も繰り返された。
散々焦らされていたのに、加えられた更なる刺激は那智の膝をガクガクと言わせ、崩れ落ちそうになる。
逞しい腕がそれを阻止しようとしっかりと腰に巻きついた。
「欲しそうだね。ピクピクしてる。でもまだあげないよ。那智が具体的に俺のこと欲しいって言えるようになったらね」
まともな告白などしたことのない那智には、先刻の『好き』の一言だって告げるのに相当な勇気がいったのだ。これ以上どんな言葉を久志が求めているのかと想像しただけで、那智の身体は沸騰しそうになっていた。
イヤイヤをするように首を振ったが、今更久志が那智を甘やかすはずがなかった。
シャワーで泡を流され、あっという間に連れ出される。手早く身体の水滴を拭き取られ抱きかかえられて、当然行く先はベッドルームだと思ったのに…。
リビングの奥にある続き間に那智のベッドがある。リビングに通じる廊下からのドアを通り抜け、久志が進んだのはその反対側、キッチンのある方向で、那智はその瞬間身を固くした。
「え…」
久志が那智を抱き下ろした場所は、あろうことかキッチンカウンターの上だった。
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読み返したら、え?15?と思ったので…
どういう基準か未だに分かっていませんm(__)m
那智ってば、ヒサのお怒りを見事に買っちゃったみたいね…。
でも久志くん、あなた、そんな横柄な態度とれないはずなんだけど…(汗)
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