R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。
正直、身体はどんどんと火照っていくばかりだ。
一度の放出では何も変わらない。
おかしくなりたい、と呟いた言葉はあながち間違っていない。
「投げやりだな」
佐貫はフッと口角を上げた。
きっと佐貫は、何が成俊をここまで追い詰めるのか理由を聞きたいのではないかと思う。
だけどあえて傷口に触れるようなことはせず、成俊の出方を待ってくれる。
ベッドでの行為も、成俊が望まなければ本当に耐えてしまうのではないかという、強靭な精神が見えるようだった。
佐貫がはらりとシャツを脱ぐと服の上からでは分からない胸筋の盛り上がりがはっきりとした。
なにかの運動をしていたと思わせる筋肉の付き方だ。
そして、右の肩に1本の筋となった傷跡があるのが目に付いた。
傷はともかく、見た全てに憧れる、一種の興奮を纏う。
自分の体とは異なる、がっしりとした造りと、不自然な形で残る跡に思わず視線が向いてしまえば、「古傷だ」と苦笑される。
職業を思えば危険と隣り合わせであってもおかしくない。
佐貫が成俊に跨り、まだ躊躇いを含んだ視線で見つめられた。
片手で頬を包まれ、もう片手で髪を梳かれる。
まるで子供を宥めるような仕草に、成俊は自分がどうしたいのか、何を求めるのか明確な答えを探すこともできず、ただ今の時間に溺れて狂ってしまいたくなった。
ずっと我慢の連続だった人生…。
求めてくれる者がいるのであれば、たとえ嘘でも、その身に全てを委ねて甘やかしてほしい…。
成俊が肘をついて持ち上げた上半身。
近付けた佐貫の唇のほんの僅か手前で、成俊は動きを止めた。
成り行きの行為であるのならば、触れてはいけない場所のような気がして、そっとずらすと頬同士を合わせた。
成俊の背に佐貫の腕を回され支えられながら、耳元で「名前は?」と問われる。
耳にかかる吐息と鼓膜を揺らすような低い声に、また身体がズクンと疼いた。
「な、りと、し…」
「ナリトシ。嫌だと思ったなら、すぐに言え…」
熱のこもった声には、彼の興奮と苦悩が表れているようだ。
うん、と一応頷いたけど、きっと自分は口にしないだろう。
ゆっくりと覆いかぶさってきた大きな身体が、成俊の肌と重なった。
耳朶を甘噛みされてのけぞる首筋を唇が這う。
太い指が胸の尖りを弄ると、ジンとした痛みが走った。
たったそれだけで、また射精感に襲われる。
女じゃあるまいし…と思考が巡るが、佐貫の体の下で蠢く中心に気付かれ、片方を指で捏ねられ、片方を舌先で突つかれる。
同時に性器を再び掌でくるまれれば、二度目の射精もすぐだった。
「あぁぁぁっ…っぅあっ…っ」
続け様に二度も吐き出し、身体はピクピクと痙攣したようになったが、それでもまだ疼きは治まらない。
洩れる声は自分の声とは思えない喘ぎ声で、佐貫が触れてくる箇所からジンジンとした快感と熱を成俊に味あわせる。
「はぁぁ…、ぁあ…、はぁ…」
こんな状況になることを佐貫は予想していたのか、時々心配そうに様子を伺ってくるが、『まだ…』と涙目で訴えれば、わかった、と愛撫の続きを施してくれた。
だけど成俊には、何かが物足りなかった。
優しく宥められるだけではなく、もっと、魂までをも持って行かれるような激しい刺激が欲しいと感じた。
佐貫とて、このくらいのことで満足等しているはずがないだろう。
改めて気付けば、佐貫はまだスーツのズボンを穿いたままだ。
そっと手を伸ばしてしまった先。
膨れ上がった性器を感じれば、普段なら嫌悪と捉えそうなものが快感へと変わる。
…もっと狂いたい…
…もっと激しく求めてほしい…
無意識に思ったことだ。
布越しの上からの感触に、ビクリと佐貫の腰が引いた。
それを追いかけるように成俊の指先が性器の形をなぞり睾丸へと這わせられる。
同じ男のものを、興奮という意味を持って触れるのは初めてのことだ。
これも『クスリ』という力のせいなのか…。
もどかしげに佐貫のベルトに手を伸ばした。
力の入らない手では、彼の下半身を自由にすることはできなく、焦りだけが生まれるのに佐貫は「ふぅ…」と大きな溜め息を吐いた。
成俊の手に添えるように自身の手をあて、次へと繋がる行為を確認してくる。
狂いたい…。
何もかもを忘れたい…。
自分が生きてきた”真っ当そうな道”も、今”踏み外してしまいそうな道”も…。
なにもかも、夢の中へと追い払いたい。
ただそれだけ…。
「本当に、後悔しないか?」
静かな声だった。
成俊の全部を救い取るような慈愛に満ちた声。
もう、何でもいい…。
もう、どうなったっていい…。
そう思うのは「クスリ」という麻薬のおかげか、できることなら認めたくなかった「リアル」の生きざまか…。
コクリと頷けば、「何も考えられないようにしてやる」と、力強い言葉が流れ込んできた。
最後まで躊躇った、二人の枷が、今、本当に崩れた。
にほんブログ村
これはRだったんでしょうか…。
たぶんあと2日…書けたらラッキー….....(;__)/|
それ以降はちょっとまた、待ってもらって…。
終わり日(年末のご挨拶)は追ってご連絡しま~す。
15← →17
正直、身体はどんどんと火照っていくばかりだ。
一度の放出では何も変わらない。
おかしくなりたい、と呟いた言葉はあながち間違っていない。
「投げやりだな」
佐貫はフッと口角を上げた。
きっと佐貫は、何が成俊をここまで追い詰めるのか理由を聞きたいのではないかと思う。
だけどあえて傷口に触れるようなことはせず、成俊の出方を待ってくれる。
ベッドでの行為も、成俊が望まなければ本当に耐えてしまうのではないかという、強靭な精神が見えるようだった。
佐貫がはらりとシャツを脱ぐと服の上からでは分からない胸筋の盛り上がりがはっきりとした。
なにかの運動をしていたと思わせる筋肉の付き方だ。
そして、右の肩に1本の筋となった傷跡があるのが目に付いた。
傷はともかく、見た全てに憧れる、一種の興奮を纏う。
自分の体とは異なる、がっしりとした造りと、不自然な形で残る跡に思わず視線が向いてしまえば、「古傷だ」と苦笑される。
職業を思えば危険と隣り合わせであってもおかしくない。
佐貫が成俊に跨り、まだ躊躇いを含んだ視線で見つめられた。
片手で頬を包まれ、もう片手で髪を梳かれる。
まるで子供を宥めるような仕草に、成俊は自分がどうしたいのか、何を求めるのか明確な答えを探すこともできず、ただ今の時間に溺れて狂ってしまいたくなった。
ずっと我慢の連続だった人生…。
求めてくれる者がいるのであれば、たとえ嘘でも、その身に全てを委ねて甘やかしてほしい…。
成俊が肘をついて持ち上げた上半身。
近付けた佐貫の唇のほんの僅か手前で、成俊は動きを止めた。
成り行きの行為であるのならば、触れてはいけない場所のような気がして、そっとずらすと頬同士を合わせた。
成俊の背に佐貫の腕を回され支えられながら、耳元で「名前は?」と問われる。
耳にかかる吐息と鼓膜を揺らすような低い声に、また身体がズクンと疼いた。
「な、りと、し…」
「ナリトシ。嫌だと思ったなら、すぐに言え…」
熱のこもった声には、彼の興奮と苦悩が表れているようだ。
うん、と一応頷いたけど、きっと自分は口にしないだろう。
ゆっくりと覆いかぶさってきた大きな身体が、成俊の肌と重なった。
耳朶を甘噛みされてのけぞる首筋を唇が這う。
太い指が胸の尖りを弄ると、ジンとした痛みが走った。
たったそれだけで、また射精感に襲われる。
女じゃあるまいし…と思考が巡るが、佐貫の体の下で蠢く中心に気付かれ、片方を指で捏ねられ、片方を舌先で突つかれる。
同時に性器を再び掌でくるまれれば、二度目の射精もすぐだった。
「あぁぁぁっ…っぅあっ…っ」
続け様に二度も吐き出し、身体はピクピクと痙攣したようになったが、それでもまだ疼きは治まらない。
洩れる声は自分の声とは思えない喘ぎ声で、佐貫が触れてくる箇所からジンジンとした快感と熱を成俊に味あわせる。
「はぁぁ…、ぁあ…、はぁ…」
こんな状況になることを佐貫は予想していたのか、時々心配そうに様子を伺ってくるが、『まだ…』と涙目で訴えれば、わかった、と愛撫の続きを施してくれた。
だけど成俊には、何かが物足りなかった。
優しく宥められるだけではなく、もっと、魂までをも持って行かれるような激しい刺激が欲しいと感じた。
佐貫とて、このくらいのことで満足等しているはずがないだろう。
改めて気付けば、佐貫はまだスーツのズボンを穿いたままだ。
そっと手を伸ばしてしまった先。
膨れ上がった性器を感じれば、普段なら嫌悪と捉えそうなものが快感へと変わる。
…もっと狂いたい…
…もっと激しく求めてほしい…
無意識に思ったことだ。
布越しの上からの感触に、ビクリと佐貫の腰が引いた。
それを追いかけるように成俊の指先が性器の形をなぞり睾丸へと這わせられる。
同じ男のものを、興奮という意味を持って触れるのは初めてのことだ。
これも『クスリ』という力のせいなのか…。
もどかしげに佐貫のベルトに手を伸ばした。
力の入らない手では、彼の下半身を自由にすることはできなく、焦りだけが生まれるのに佐貫は「ふぅ…」と大きな溜め息を吐いた。
成俊の手に添えるように自身の手をあて、次へと繋がる行為を確認してくる。
狂いたい…。
何もかもを忘れたい…。
自分が生きてきた”真っ当そうな道”も、今”踏み外してしまいそうな道”も…。
なにもかも、夢の中へと追い払いたい。
ただそれだけ…。
「本当に、後悔しないか?」
静かな声だった。
成俊の全部を救い取るような慈愛に満ちた声。
もう、何でもいい…。
もう、どうなったっていい…。
そう思うのは「クスリ」という麻薬のおかげか、できることなら認めたくなかった「リアル」の生きざまか…。
コクリと頷けば、「何も考えられないようにしてやる」と、力強い言葉が流れ込んできた。
最後まで躊躇った、二人の枷が、今、本当に崩れた。
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これはRだったんでしょうか…。
たぶんあと2日…書けたらラッキー….....(;__)/|
それ以降はちょっとまた、待ってもらって…。
終わり日(年末のご挨拶)は追ってご連絡しま~す。
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痛みを紛らわすのには、別の痛み。
ショックを忘れるには、より強いショック。
一夜明けたら、ショックじゃなくて、恋に落ちていたりして~♪それもまたよし、ですよね~。
で、今改めて聞く、って事は。
今までのはエチの数にも入ってなくて、これからが本番。とゆーこと?(////)
きえさん、どんな、めくるめくエチを書く気なの~?
ショックを忘れるには、より強いショック。
一夜明けたら、ショックじゃなくて、恋に落ちていたりして~♪それもまたよし、ですよね~。
で、今改めて聞く、って事は。
今までのはエチの数にも入ってなくて、これからが本番。とゆーこと?(////)
きえさん、どんな、めくるめくエチを書く気なの~?
かや様
こんにちは~。
> 痛みを紛らわすのには、別の痛み。
> ショックを忘れるには、より強いショック。
> 一夜明けたら、ショックじゃなくて、恋に落ちていたりして~♪それもまたよし、ですよね~。
別のことで痛みもショックも紛らわすんですよね~。
一夜明けていたら…?!
そ、そうか、これは夜の話だった…(←今気付く…汗)
> で、今改めて聞く、って事は。
> 今までのはエチの数にも入ってなくて、これからが本番。とゆーこと?(////)
> きえさん、どんな、めくるめくエチを書く気なの~?
たいしたエチは書けないので~。
今までもたいしたことなく…って思っていましたが、え?あれらはエチに入っていたの?!
なんだー、そうなのかー。だったらあの辺でやめておけばよかった~。
大丈夫です!!うちは濃厚なのはありませんので!!!(きっと)
コメントありがとうございました。
こんにちは~。
> 痛みを紛らわすのには、別の痛み。
> ショックを忘れるには、より強いショック。
> 一夜明けたら、ショックじゃなくて、恋に落ちていたりして~♪それもまたよし、ですよね~。
別のことで痛みもショックも紛らわすんですよね~。
一夜明けていたら…?!
そ、そうか、これは夜の話だった…(←今気付く…汗)
> で、今改めて聞く、って事は。
> 今までのはエチの数にも入ってなくて、これからが本番。とゆーこと?(////)
> きえさん、どんな、めくるめくエチを書く気なの~?
たいしたエチは書けないので~。
今までもたいしたことなく…って思っていましたが、え?あれらはエチに入っていたの?!
なんだー、そうなのかー。だったらあの辺でやめておけばよかった~。
大丈夫です!!うちは濃厚なのはありませんので!!!(きっと)
コメントありがとうございました。
成俊の どこか 投げ遣りな”煽る”言葉 VS 佐貫の労わながらも”攻める”言葉 (*・・*)~3~3~3
トドメは 「何も考えられないようにしてやる」と、 佐貫の言葉ぁーー!
妄想炸裂~~~ (゜▽゜*).。o○
二人に 煽られ&攻められない様に もう 目も耳も 閉じてます...お口だけは 涎が...
x(XqX)x...byebye☆
トドメは 「何も考えられないようにしてやる」と、 佐貫の言葉ぁーー!
妄想炸裂~~~ (゜▽゜*).。o○
二人に 煽られ&攻められない様に もう 目も耳も 閉じてます...お口だけは 涎が...
x(XqX)x...byebye☆
けいったん様
こんにちは~。
> 成俊の どこか 投げ遣りな”煽る”言葉 VS 佐貫の労わながらも”攻める”言葉 (*・・*)~3~3~3
> トドメは 「何も考えられないようにしてやる」と、 佐貫の言葉ぁーー!
> 妄想炸裂~~~ (゜▽゜*).。o○
言葉の力、すごいですねー。
うちは会話が少ないから余計に喰らいつかれるんでしょうか(´∀`;)
師匠にトドメ入れられた!!
> 二人に 煽られ&攻められない様に もう 目も耳も 閉じてます...お口だけは 涎が...
> x(XqX)x...byebye☆
成俊、地味な性格だったくせに…
佐貫、さすが友人に説教喰らわせるだけのことはある?!
師匠のさらなる涎を求めて邁進できたらいいのですが…。
コメントありがとうございました。
こんにちは~。
> 成俊の どこか 投げ遣りな”煽る”言葉 VS 佐貫の労わながらも”攻める”言葉 (*・・*)~3~3~3
> トドメは 「何も考えられないようにしてやる」と、 佐貫の言葉ぁーー!
> 妄想炸裂~~~ (゜▽゜*).。o○
言葉の力、すごいですねー。
うちは会話が少ないから余計に喰らいつかれるんでしょうか(´∀`;)
師匠にトドメ入れられた!!
> 二人に 煽られ&攻められない様に もう 目も耳も 閉じてます...お口だけは 涎が...
> x(XqX)x...byebye☆
成俊、地味な性格だったくせに…
佐貫、さすが友人に説教喰らわせるだけのことはある?!
師匠のさらなる涎を求めて邁進できたらいいのですが…。
コメントありがとうございました。
(*ノωノ) 成俊ったら名前で呼んでもらっちゃって♪
壁|▽//)ゝテレテレ
佐貫に覗くなって言われそうw 覗いちゃうけどねぇ~(爆)
二人して崩れちゃっったら、この後どうなるんだろう。。。?ムフ
成俊は後悔じゃなく、心に安心って言うのが残るんじゃないかなぁ~。。。
それに、佐貫も守ってあげたい存在になる。。。はず(希望w)
壁|▽//)ゝテレテレ
佐貫に覗くなって言われそうw 覗いちゃうけどねぇ~(爆)
二人して崩れちゃっったら、この後どうなるんだろう。。。?ムフ
成俊は後悔じゃなく、心に安心って言うのが残るんじゃないかなぁ~。。。
それに、佐貫も守ってあげたい存在になる。。。はず(希望w)
らぅら様
こんばんはー
> (*ノωノ) 成俊ったら名前で呼んでもらっちゃって♪
> 壁|▽//)ゝテレテレ
> 佐貫に覗くなって言われそうw 覗いちゃうけどねぇ~(爆)
なにを言われようが覗いてやってください。
名前~っ私の中で萌えポイント(なのに出てこないっ汗)
> 二人して崩れちゃっったら、この後どうなるんだろう。。。?ムフ
>
> 成俊は後悔じゃなく、心に安心って言うのが残るんじゃないかなぁ~。。。
> それおてがいに、佐貫も守ってあげたい存在になる。。。はず(希望w)
二人の関係どうなんるでょうか、
今はまだ…お互いを束縛するものがあるでしょう。
コメントありがとうございました。
こんばんはー
> (*ノωノ) 成俊ったら名前で呼んでもらっちゃって♪
> 壁|▽//)ゝテレテレ
> 佐貫に覗くなって言われそうw 覗いちゃうけどねぇ~(爆)
なにを言われようが覗いてやってください。
名前~っ私の中で萌えポイント(なのに出てこないっ汗)
> 二人して崩れちゃっったら、この後どうなるんだろう。。。?ムフ
>
> 成俊は後悔じゃなく、心に安心って言うのが残るんじゃないかなぁ~。。。
> それおてがいに、佐貫も守ってあげたい存在になる。。。はず(希望w)
二人の関係どうなんるでょうか、
今はまだ…お互いを束縛するものがあるでしょう。
コメントありがとうございました。
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