さえ様が撮ってきてくれました。お持ち帰りはしないでくださいね。
一運動終えて、佳史は眠りかけている望をたしなめた。
「望、飲み過ぎだろう」
「そう?そんなことないよ~」
呂律が回っていないところから、『そんなことない』はずがないと思うのだが。
心地よく疲れてくれているのは満足していると捉えられるから佳史もあえて言いたくはなくても…。
「磯部さんは大人で理解力があるから、まぁ、いいとしても…。一葉君や成俊君は、安住や佐貫の昔話を聞いて気分は良くないだろう」
「えー、聞きたがっていたじゃん」
「望が言うからだよ」
普段は口が堅いのに、どこかで箍が外れる。
黙ることの反動が、身近な人たちの前で披露される。
本当に誰もが信頼を置いてくれる人たちだから、半分は笑って見すごせるものになるけれど。
相手の精神状態を思うと、ただの笑い話にできないのではないかと危惧してしまう。
「誠と安住は対照的だよね~」
友人の過去を望は振り返る。
『いつまでたっても手を出さない』とヤキモキしていた話も中條から聞いたことがある。
安住は仕事はパッパッと済ませるのに、いざとなった時の度胸のなさが一葉の前で晒されたようだ。
反対に中條は突き進んでいくタイプで、それが磯部の心を掴んだのだろう。
いつまでも待ったのは、佳史も…なのだろうが。
体だけの関係だけはあったから、ジッと待っていたとは違う。
「もう、あまり、余計なことを口走るなよ」
一応釘は刺したけれど、夢心地の望はどこまで聞いているのだろうか。
「余計なことって何? 安住が相手に誘われるまま、襲われる形で抱く初体験しちゃったこと? 佐貫に告白した子が悔し紛れに『自殺してやる』って脅して付き合っていたこと? 誠が先輩のために…」
「望、もう、寝ろ。ホント、聞かせられないよ。知っているのは本人だけでいいだろ」
「ちょっとした『昔話』じゃん…」
「俺は望の過去は聞きたくないけれどね」
佐貫に思いを寄せていた頃の苦しさを目の前で見せられた。
何故自分に乗り変えてくれないのかと心も病ませた。
離婚問題ばかりを扱う望は、『別れる』ことが前提であったから、佳史を拒んでいたと知ったのはいつだったか。
ずっとそばにいて、離れることはないと信じ込ませるのに随分と時間を使った。
ただの友達ではなく、『恋人』として…。
隣で安心したように目を閉じてくれる人が心底愛おしいと思う。
眠りを促しながら、まだ話したそうな唇を、自分のもので塞いだ。
それがまた、新たな火種になる。
「おしゃべりが過ぎた体にお仕置きでもするかな…」
呟く声をどこか嬉しそうに受け止めてくれる。
露天風呂で声をあげたら聞こえるだろうが、部屋の中でなら遮ってくれる壁がある。
「あ…、佳史…」
名前を呼ばれて、もっと愛おしさが増した。
…明日の朝は間違いなく、二日酔い対応の薬が必要だな…。
それを何人分用意すればいいのか、医師である立場が脳裏を巡る。
酩酊状態の浮遊感に溺れる姿は奔放でいいけれど。
一葉や成俊が年上の恋人の前でどれだけ可愛いのか、少しだけ知りたかったが、やっぱり目の前の、ある意味強情な人が一番可愛いことに変わりはなかった。
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珍客って誰が珍客なんだか…。
結局、話しすぎる望なんだろうね。
↓ ※間違って削除してしまったものが見つかりましたので追記にしておきます。
冬の珍客 同級会10(最終回)
現地集合現地解散が、『同級会』の基本らしい。
何で佐貫&成俊 と 栗本&譲原が 一緒に行くことになったかというと、佐貫の仕事がどうなるか分からない状況にあったからとのことだ。
成俊を一人でヤキモキと待たせるくらいなら、栗本と譲原に話し相手になってもらい、一緒に待っていてもらったほうが良いのではないかとのことで。
では、他の連中は…と言ったら、ドライブ好きな磯部と中條は、さっさと出かけた後だったし、安住と一葉も自分たちなりにプランを立てて旅だった後と知ったからだった。
年寄り二人(←怒)が一番のんびりしていて、佐貫にしてみたら「捕まえられた組」だったそう。
それでも遅れそうだったら、先に三人で出発していてくれ、と言われたとしても、成俊としては居心地悪いだけで、ドタキャンでもいいと思えるところだった。
「後から覆面パトカー」で追いかける案が佐貫にはあったのだろうか…。
何があったかはともかく、朝食時間は自然と一緒になってしまう。
集まれば繰り広げられる会話は、この後どうするとかということ。
ドライブコースには定評がある磯部たちのプランを耳にしては、安住と一葉も目を輝かせ、「寄るところなんて考えてなかったし~」という残りの四人は、自然な流れで、くっついていこうという意見になった。
しかし、車で移動してきた磯部たちとは違い、公共機関を使った六名は、当たり前ながらその車に乗り込むことはできない。
大人しく帰ってくれ、と祈ったのは磯部と中條。
まぁ、中條だけは、同級生のよしみから賑やかなのは困らなかったのだけれど。
結局、職権乱用を多大に利用して(←出来ませんから)磯部が到着地営業所に放置することで6名乗りのレンタカーを手配した。
付け加えられたのは佐貫の存在と、安住と譲原の雄弁さだったが。
(なぜ6人乗りか?! そこは磯部の意地です)
こうして、様々なところに立ち寄り、楽しんで無事家まで辿り続ける。
充実した『同級会版、冬の遠足』は無事幕を閉じた。
後日、話を聞いた那智と久志が、「俺たち、どこにも行ってねぇ―」と文句を垂れた。
でも誰も「『26歳組』で行ってこい」と言う人はいなかった。
旅行に保護者がいないのは、どれだけ危険かを知っている人たちだ。
『お互いの家を泊まり歩く旅行プラン』を口走ってくれたのは誰だったか…。
まぁ、お料理は出てくるから、食いっぱぐれない那智と久志の旅行になるだろう。
―完―
すみません。ちょっと間があいてしまいましたが、ここで『冬の遠足』(←)は終了になります。
それぞれ楽しんだかなぁってところで。
佳史さんの焼きもちやきめっ(笑)
でも、そんな佳史さんが好きですけど。
見た目、冷静。中身は情熱的。
子供の頃から望さんが好きだったの?
私は、佐貫さんに片想いしてる望さんをハラハラしながら、見ているうちに好きになったのかと思ってました。
最初は友達として、見守っていたのがいつしか恋に発展。いろんな男に行くくらいならと身体だけの関係でもと思いつつも、いつか自分だけを見て欲しいと。
やっぱり、望さんとマコチャンを接待すれば全部わかると思います。
だって、おしゃべりな二人だもんね。
一葉と成くん。お兄ちゃん達の接待よろしく~(笑)
でも、そんな佳史さんが好きですけど。
見た目、冷静。中身は情熱的。
子供の頃から望さんが好きだったの?
私は、佐貫さんに片想いしてる望さんをハラハラしながら、見ているうちに好きになったのかと思ってました。
最初は友達として、見守っていたのがいつしか恋に発展。いろんな男に行くくらいならと身体だけの関係でもと思いつつも、いつか自分だけを見て欲しいと。
やっぱり、望さんとマコチャンを接待すれば全部わかると思います。
だって、おしゃべりな二人だもんね。
一葉と成くん。お兄ちゃん達の接待よろしく~(笑)
ちーさま
こんにちはー。
レスが遅くなってすみませんでした。
お出掛けとかお体の管理とかで、なかなか時間がとれなくて…。
> 佳史さんの焼きもちやきめっ(笑)
> でも、そんな佳史さんが好きですけど。
> 見た目、冷静。中身は情熱的。
> 子供の頃から望さんが好きだったの?
> 私は、佐貫さんに片想いしてる望さんをハラハラしながら、見ているうちに好きになったのかと思ってました。
> 最初は友達として、見守っていたのがいつしか恋に発展。いろんな男に行くくらいならと身体だけの関係でもと思いつつも、いつか自分だけを見て欲しいと。
佳史ってヤキモチ焼きだと思います。
小学生のころから…ってのは、今更ながらの私の想像なので、いつかは分かりません(←コラ)
けど、なんとなーく、気になっていた存在ってトコロで…。(もちろん、友達でね)
佳史って、昔から冷静にみんなを分析していて、気付いたのかなぁ。
大人になるにつれて、あれやこれやが色々見えてきて…。
佐貫の呪縛から望を救いたくなったのでしょうね。
ちー様が言うように、そこら辺が一番深いと思いますよ。
佳史の『漠然』は『確信』に変わる時。
> やっぱり、望さんとマコチャンを接待すれば全部わかると思います。
> だって、おしゃべりな二人だもんね。
> 一葉と成くん。お兄ちゃん達の接待よろしく~(笑)
いや~、対が止めるでしょ。
望と誠の席に、何の間違いがあっても一葉と成俊は行かないって。
この場合、一葉が 「磯部のナイショを流すから」と中條をおびき寄せるか
望が成俊を、「佐貫の過去、知りたくな~い?」と囁きかけるしか…。
一葉がそんなに器用に動き回れるとは思えないから、中條にけしかけて安住にばれる、が正しいだろうね。
成俊にしてもどこかで盗聴されている(←これはこれで怖いけど)
どうしたら「接待席」になるのか、もしできたら、『丘』の七不思議にいれられますよー。
コメントありがとうございました。
こんにちはー。
レスが遅くなってすみませんでした。
お出掛けとかお体の管理とかで、なかなか時間がとれなくて…。
> 佳史さんの焼きもちやきめっ(笑)
> でも、そんな佳史さんが好きですけど。
> 見た目、冷静。中身は情熱的。
> 子供の頃から望さんが好きだったの?
> 私は、佐貫さんに片想いしてる望さんをハラハラしながら、見ているうちに好きになったのかと思ってました。
> 最初は友達として、見守っていたのがいつしか恋に発展。いろんな男に行くくらいならと身体だけの関係でもと思いつつも、いつか自分だけを見て欲しいと。
佳史ってヤキモチ焼きだと思います。
小学生のころから…ってのは、今更ながらの私の想像なので、いつかは分かりません(←コラ)
けど、なんとなーく、気になっていた存在ってトコロで…。(もちろん、友達でね)
佳史って、昔から冷静にみんなを分析していて、気付いたのかなぁ。
大人になるにつれて、あれやこれやが色々見えてきて…。
佐貫の呪縛から望を救いたくなったのでしょうね。
ちー様が言うように、そこら辺が一番深いと思いますよ。
佳史の『漠然』は『確信』に変わる時。
> やっぱり、望さんとマコチャンを接待すれば全部わかると思います。
> だって、おしゃべりな二人だもんね。
> 一葉と成くん。お兄ちゃん達の接待よろしく~(笑)
いや~、対が止めるでしょ。
望と誠の席に、何の間違いがあっても一葉と成俊は行かないって。
この場合、一葉が 「磯部のナイショを流すから」と中條をおびき寄せるか
望が成俊を、「佐貫の過去、知りたくな~い?」と囁きかけるしか…。
一葉がそんなに器用に動き回れるとは思えないから、中條にけしかけて安住にばれる、が正しいだろうね。
成俊にしてもどこかで盗聴されている(←これはこれで怖いけど)
どうしたら「接待席」になるのか、もしできたら、『丘』の七不思議にいれられますよー。
コメントありがとうございました。
あくまでも想像ですが。
後続車両の運転席は佐貫さんで、助手席が成俊君ですか。
6名での移動中も和やかな雰囲気なんだろうなと思えます。
素敵な同級会ですね。
そんなこと、したことがあったような…
後続車両の運転席は佐貫さんで、助手席が成俊君ですか。
6名での移動中も和やかな雰囲気なんだろうなと思えます。
素敵な同級会ですね。
そんなこと、したことがあったような…
∑(゚∇゚|||)あっ!!
という間に もう12月だぁ~~~~!
子供も成長し 「クリスマスプレゼントは、現金で♪(⌒^⌒)b うん」と、
夢の欠片の無い事を言い出し 此処数年は 駆けずり回って探さなく済んでいます。
楽だから良いか!と思ったり 少し淋しくなったりしている私です。
サンタさん♪
去年も クリスマスプレゼントが無かった私に きえちんが出て来る夢を プレゼントして欲しいなぁ
きえちんが、プレゼント~?(*>∇<*)o ヤッタァ-!∠※PAN!"。・:*:・゚★...byebye☆
という間に もう12月だぁ~~~~!
子供も成長し 「クリスマスプレゼントは、現金で♪(⌒^⌒)b うん」と、
夢の欠片の無い事を言い出し 此処数年は 駆けずり回って探さなく済んでいます。
楽だから良いか!と思ったり 少し淋しくなったりしている私です。
サンタさん♪
去年も クリスマスプレゼントが無かった私に きえちんが出て来る夢を プレゼントして欲しいなぁ
きえちんが、プレゼント~?(*>∇<*)o ヤッタァ-!∠※PAN!"。・:*:・゚★...byebye☆
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