2ntブログ
ご訪問いただきありがとうございます。大人の女性向け、オリジナルのBL小説を書いています。興味のない方、18歳未満の方はご遠慮ください。
BLの丘
ちょうどいいサイズ 59
2010-06-04-Fri  CATEGORY: ちょうどいい
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

『愛している』
自分でそう言いたいのに声が出ない。

熟れてしまったような肉壁の中を何度も突かれた。
それが全身を宥めるような優しさを纏っている。
壊れてしまったような身体を何度も抱き止められた。
その肌の温かさが骨の奥まで伝わってくるようだ。
いたみももちろんあったけれど、それ以上に感じる熱さと気持ち良さ。快楽。愉悦。なによりの慶び。

襲ってくる、詰まるような吐息が鼓膜をなで、解された肉筒が同時に攻められ、同じように扱かれたペニスから、堪えられない白濁が再び湧いた。
激しく収縮する一葉の後孔の中でも、感じられるほどの熱い液体が注がれるのが分かる。
「一葉…っ」
「あぁぁあ、つっっ!!!」
尻肉を叩くような痛みさえ、気持ち良さに変わる。
一際大きくこすりとり、内壁の中で脈打つものを感じた。
数度の押し入るような動きで、強い粘膜を感じる。
何度かたたかれて、びくりと震えたまま、安住は一葉に覆いかぶさるようにして動かなくなった。
耳に届く荒い吐息と、ローションとはまったく別の、滑るものが肉壁を犯していくのが嫌でも分かる。
安住から発される、一葉と同じように声にもならないようなうめきが、安住の耐えていたものが爆発する瞬間なのだと漠然と知った。
それが、ひどくうれしかった…。


息が整ったのはどちらが先だったのだろうか…。

朝焼けの明りといっていい日差しだった太陽が、確実に自分たちを照らした。
手元に寄せた、開かれていないコンドームの包みを翳しながら、安住が苦笑いを浮かべた。
「ごめんね。全く使う余裕がなかった…」

身を上げた安住が、ズルリと一葉の中から分身を抜いた。
同時にドロっとしたものが内股を伝っていって、一葉は思わずきゅっと孔を締めた。
だけど意味がないほどの力の入れ方しかできない。
充分なほど解された孔は締まりはしなかった。

力を失った一葉の両ひざをまた広げた安住は、柔らかくなった粘膜の中に指を入れてきた。
「あ、ん、やぁ…」
一番恥ずかしい部分を晒している光景に、我に返った頭が羞恥心を呼び起こす。
安住は一葉の反応にこれといって声をかけることもせず、鉤状にされた指で、自らが放った体液をかきだした。
尻の谷間を伝うように流れ出る白濁がなんとも気持ちが悪い。
でも安住が放ったものだと分かれば、嬉しさも湧いた。
自分の、こんな身体で、感じてくれたのだ…。

その場ではティッシュで拭ってくれただけだが、「ちょっと待っていてね」と安住は寝室を出ると、濡らしたタオルと大きなバスタオルを持ってきた。
濡らしたタオルで一葉の汚れた部分を丁寧に拭き取っていく。
そんなことは自分でできる、と体を起こそうとして、腰に響くズキリとした痛みに顔をしかめた。

クスリと笑いながらも、安住は少しだけ困った表情を見せた。
「今日は何もしなくていいからね。まだ朝は早いし、もう少し眠ろう」
そう言っていろいろな液体で汚れたシーツの上にバスタオルを敷いて、動けずにいる一葉を抱き寄せるように腕の中へと引かれた。

安住の腕の中で迎えた朝。
初めての体験に、確かに身体はズキズキと痛んで辛かったけれど、何よりも大事にされていると思える時間を満喫した気分だった。
触れてくる体温がとても心地よい。
安住の全てにすっぽりと収まってしまうほど自分は心も身体も小さいけれど、安住にとってちょうどいいサイズになれればいいな、と心の底から思った。

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
すみません、週末休みます。

拍手コメを残してくださいました名無し様
レスも遅くなって申し訳なかったのですが、『いつまでたっても進まない』と苛立ちの様子に私も考えさせられました。
話の内容ももちろんそうなんですけど、えちもさくっといかなくて、毎日訪れてくださっていたようなのに展開もなくつまらない日々だったのだろうな…と思います。
「ランキングに参加していて読者を誘うために焦らすの?」というお言葉にも胸をつかれます。
ランキングは私の中でもびっくりする位置です。ただの主婦がなんでこんなとこ?!そりゃぁご気分も悪くなりますよね。
落とすための方法として更新しないことも考えたくらいです。
焦らしているつもりはないんですけど、私のスタイル…と言ってしまえばそれまでですが、頭に思い浮かべたものを順に書きたいというのはあります。
あくまでも私の趣味の世界だったとご理解ください。
ご気分を悪くされたようで申し訳なかったです。


関連記事
トラックバック0 コメント12
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 17:05 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 18:47 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 19:09 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ラブラブ~ぅ
コメントさえ | URL | 2010-06-04-Fri 20:06 [編集]
一葉ちゃんと安住さんラブラブですね~(*/ω\*)
朝まで♪きゃ~。
きえさん週末はゆっくりお休みして、リフレッシュしてくださいね~。
私はそれまで今日の一葉ちゃん萌え萌えでリピートしてま~す♪
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 20:16 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 20:31 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 20:44 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 20:55 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-04-Fri 21:40 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-05-Sat 00:01 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ちょうどいいサイズになれるといいね
コメント甲斐 | URL | 2010-06-05-Sat 00:33 [編集]
心が通じ合って、身体も結ばれたくなって
お互いが求め合ってこうして幸せいっぱいな時をようやく迎えたんですね。
無理したり背伸びしたり片方だけが求めるんじゃなくて。
一葉ちゃんが涙ポロリで耐える顔がよかった~。あ、ワタシの脳内イラストなんですけどね。

ワタシはこのお話も大好きだし、なかなか進まない二人の関係も応援しながら楽しく読ませていただいてました。
だからちょっと休んで気分を変えて再開してくださいね。
待ってまーす。 
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-06-05-Sat 03:55 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
トラックバック
TB*URL
<< 2024/04 >>
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -


Copyright © 2024 BLの丘. all rights reserved.