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BLの丘
かけがえのない日々の訪れ 5
2010-02-09-Tue  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。ご注意ください。

泣く子供だって黙ってしまいそうな柔らかな笑顔だ。
子供だったら、この笑顔に見惚れているうちに注射針でも刺されているんじゃないかと思う。
その優しい笑顔に甘え縋ってみた。
「神戸さん…、一回、イきたい…」
切羽詰まっている状況にあることは自分が一番良く分かっている。神戸だってもちろん承知しながらの”放置”なのだろう。
一切触れられなくても、先程舐めとられた先端からまた新しい滴が浮いていた。
恥ずかしさをかなぐり捨てて懇願しても神戸はフフと笑うだけだった。
枕を二つ重ねて腰の下に入れられ、わざと良く見えるようにと腰を高くされる。
羞恥心が湧いても今となっては達きたい気持ちばかりで、足を閉じることも忘れた。

「昂っていたほうがより感じるものだよ」
何のことだか話は分からないが、ローションを掌に出しゆっくりとこねるようにしている。
「そろそろいいかな」と指先に掬われた液体が日野の秘部にたっぷりと塗りつけられた。
不思議と冷たさは感じなかった。

…もしかして、掌で温めてくれていたの…?

そんなことを一度だってしてやる気づかいなど持ち合わせていなかった日野は、これまでの自分を後悔した。
後悔したけど、何かを考える余裕は一瞬で失せる。
「あっ…っ」
襞を割り解してつぷっと指先だけが自分の目で見たことのない場所に入ってきた。
「いっ、つぅ…っ」
引き攣るような痛みがピリッと走った。
逃げずに済んだのは、その痛みがすぐに霧散したからだ。
痛みというより、中に入り込んでいる異物感のほうが大きい。滑りのある液体をまとっているせいかスムーズに入ってくるような感覚すらあった。
「うっ…っ」
「息吐いて。呼吸して。しばらく待っていてあげるから」

押し込めたような息を言われたように吐き出す。
けど酸素を深く肺まで入れられるような深呼吸などとてもできなくて、はぁはぁ…と浅い呼吸を繰り返すだけだった。

「うん、そう。息、止めちゃだめだよ。あと、力抜いて。ここ」
きゅぅと力が入り締まってしまった尻の筋肉を指先で叩かれる。
そんなことを言われたって…
今の日野の身体は自分の物でなくなったようにコントロールなどつかなかった。

「む、り…」
力の抜きかたなど分からない。
どうして良いのかも分からずうろたえていれば、神戸が再び日野の性器を口に含んだ。
先程の痛みで少しばかり柔らかくなっていたが、再び口腔に迎え入れられれば、後孔の痛みなど消えていく。
「あ…ぁぁぁあ…っ…」
到底自分が発した声とは思えなかった。

神戸の中に指を入れる時も、よく入るものだと感心したことがあったが、実際自分の中にも入ってしまうものなのだと改めて知る。
神戸のしなやかな指がゆっくりと奥へ奥へと入ってくる。
肉壁をこするように動かされる指に絡められた潤滑剤が内壁へと塗りこまれていくようだ。
痛みより指の圧迫感のほうが強かった。
体内に潜った指の動きは初めての感覚で、変な気持ち悪さがあった。

こんなことの何が気持ちいいのかと思考を巡らせているうちに、神戸の指は中を擦りながら入口を広げるように円を描いていた。
数度抜き差しをされるうちに、異物感にも慣れてくる。
やがて体内を擦られることに奇妙なくすぐったさのような快感が生まれた。
なんだろう…と酔いしれそうになった次の瞬間、ドクンと一気に射精感が襲った。
「うぁぁぁっぁぁ…っ!!」
もう、自分の身体ではなくなったような感覚だった。

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襲われてんなぁ…
まだ続きが読みたいよ…っていう方はぽちってしてください。
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かけがえのない日々の訪れ 6
2010-02-11-Thu  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。ご注意ください、
(ただのえっちです。もういいよ…ってため息ついた方はスルーしてください。)

身体がビクビクと震えた。
神戸を見上げれば満足そうな笑みを浮かべた表情があった。
「ここ、わかる?前立腺。君もよく僕のを弄ってくれるでしょ?」
「いやぁ…」
神戸が日野の体内のどの部分に触れたのかは分からない。だけど押さえる精神や感情、性欲を飛び越えて体中が戦慄った。
なによりも射精感が抑えられない。
神戸の中にある、コリっとした硬い部分が脳裏に浮かぶ。
何かを考えようとする前に神戸の指に再度強く押されて、日野の中心がより一層ビクッと反り立った。
…今触れたら間違いなく爆発する…
体内を動く鉤のような指使いに、乱れる自分の呼吸があることを知る。
人の体内をかき回すことはあっても、自分が弄られることなどなかった。

我慢をする考えはもうすでになかった。
このままイきたい…。
それなのに、神戸はまだ意地悪をするように、指をギリギリまで引き抜き、潤滑剤を注ぎ足しながら2本目の指を入り込ませた。
日野をイかせるのが目的ではなく、孔を広げるのが目的なのだとは日野でも判断がついたが、散々昂ぶられた身体はもう限界を越えている。
「か、神戸さんっ、神戸さんっ!」
日野が切羽詰まった声を上げても、神戸はにこやかに笑みを浮かべるだけだった。
すべてお見通しなのだろう…。
「もうっ、むりっ!お願いだからっ」
今ならどんな恥ずかしいことでもできそうな気がした。
日野は自分の性器に向かって手を伸ばした。少しでも扱いてしまえば耐えていた苦しみから解放されそうな気がした。

今度は神戸に手を叩かれることもなかったが、絶頂を迎える寸前で神戸に取られた行動は輪にした指で根元を括られることだった。
「うぅぅっっ!」
「一人でイくのは無しね。触ったから余計に辛くなったんじゃないの?」
根元を押さえつけられてしまえば出したくても出せない。
体内で堰き止められたマグマが行き場を失って体中を巡るような熱さが込み上げた。
苦しさに目尻に涙が浮かんでくる。
力の入らない手は神戸の手に触れるのが精一杯だった。
ここまでくればプライドも恥もあったものではない。
「も…」
懇願する声も掠れた。
「あともう少しだからね。天国を見させてあげる」

これだけ辛い目にあえば天国というよりも地獄だ…。

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かけがえのない日々の訪れ 7
2010-02-12-Fri  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。
(ただのえっちです。いい加減にしろと言われそうですがまだ続いています。)

自分の身体を支える骨がばらばらになるのではないかと思った。
それくらいに刺激が強すぎる。

「神戸さんっ!!」
やめてほしいのか続けてほしいのか日野でももうわからないくらいだった。
前立腺という膨らみが自分の中にも存在したのだということを初めて知った。
「ぁぁぁあああっっ!」
「いい感じ」
乱れる自分の吐息とは裏腹に落ち付いた神戸の声に余計に羞恥心が募っていく。

内壁をこする指には気持ち良さがある。
排泄器官でしかない場所を弄られて感じるなど想像もできなかったが、体験してみれば神戸の乱れ具合も分かるような気がした。
だが、今はとにかく達きたくて仕方がなかった。
神戸は「昂っているほうが感じる」と言っていたが、身体のあらゆる場所が性感帯になったような感覚は分かった。
舐められる乳首をはじめ、脇腹や臍まで弄られてはピクリと身体が戦慄く。
どこを触れられても射精しそうなのに、それをゆるされず、吐き出すことができずに先走りだけがだらだらとこぼれ出す。
神戸は性器を括った戒めの指を解いてはくれなかった。
3本目の指が入り込み、じっくりと解されている孔に痛みも感じなかったし体内に走るむず痒さに腰まで揺れる。
きつさというよりも、擦られる刺激のほうが上に立って、入口の狭さなどもう分かりはしなかった。

「はぁ、っ…、あぁぁぁぁ…」
自分で喘ぐ声など聞きたくもなかったが、自然と漏れる声は止めようがない。
そして紛れもなく自分は感じていたし、体中が疼いている。

「そろそろ良さそうだね」
乱れる自分とは裏腹にどこまでも落ち着いた表情の神戸が日野の後孔から指を抜き取ると自分の性を少し扱いてから日野の蕾へと当てた。
神戸はいまだに日野のモノから手を離そうとせず、日野の片足だけを抱えて股を広げた。

ぬぷっと神戸の先端が孔を押し広げた。
指などとは全く違って圧するものがある。
「ああっっ!!」
「ここだけ。一番広がるから、少し我慢ね」
落ち着いていたはずの神戸の息にも熱いものが混じった。
ゆっくりとねじ込まれる肉棒の熱さと硬さに息が止まる。

「力を抜いて。息を吐いてってさっきも言ったでしょ」
動きを止めた神戸は、日野の身体に馴染むのを待っているようだったが、言われたとおりに過ごすことなど今の日野には無理な話だった。
身体の狭い部分を抉られるような圧迫感に呼吸など出来るはずがない。
当然身体は硬くなり、神戸は少しも動かせない状況に陥った。
グイッと身体が折り込まれて、神戸の顔が近づいてくる。
唇の上を舐めとられるように送られたキスから、舌を絡ませるほどの深いものへと変わっていく。
初めて交わした口付けだった。
歯列を嬲られ舌先も絡められて、その奥深さに『愛情』すら浮かぶ。
『恋人』が交わすのとまるで変わらない口付けに日野のほうが戸惑った。

神戸とは身体だけの関係のはずだった…。

その演出されたような状況に日野ははまり落ちた。
「はぁ…」
一瞬の気の緩みを見逃すことなく、灼熱が一気に体内を抉った。
「んぁぁぁぁっっ!!」
シーツの上を日野の背中が擦れてずり上がった。

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日野くん、とうとう、処女膜が破られまし…(バシッ!)
日野「テメェ、いい加減にしろよっ!」
きえ「すいませんっ!神戸の満足が得られるまで我慢してくださいっ。あと数話で…」
日野「まだそんなに書く気かっ?!」
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かけがえのない日々の訪れ 8
2010-02-15-Mon  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください

突然襲ったあまりにも強烈な快感があった。
腰がひけそうになるのを神戸の力で封じ込められる。
滾る波のようなものが一気に肉の内側から日野を攻めた。
昂られる射精感。

「ここ。わかる?こういう君もいいよ。もっと感じて」
神戸の全てを飲みこみ、さすられる切先から逃げたくなる。同時にもっと擦ってほしい感覚もあった。
足を閉じたいことも忘れた。どれだけ恥ずかしい格好をしているのかももう分からない。
喘ぐ声も自然と漏れる。
一時はしぼんだはずの性器が一気に力をつけて腹へと向かい反り立った。

体中ががくがくとする…。痺れる…。

「痛くないよね?もう少し強請らせてみようか…」
意地悪なほどの言葉が神戸からもれたが、この時の日野には理解などできなかった。
狭い入口だと思っていた場所が、神戸を解した時のように自分も神戸の灼熱を飲みこんでいた。

体内のある部分を執拗に攻められて、日野は身体の限界を知った。
「む、むり、っ…っ、だめだって…っ」
執拗なほど、感じたことのない部分を攻められて、虐められて、日野はあっという間に追い詰められる自身を認めた。
もう耐えられそうになどない…。
だけど括られた性器の根元があった。
「ねぇ…いやっ!あぁっっ!ねぇっ、もうだめぇっ」
喘いでいる声は高くて、到底自分のものとは思えなかったが、自分の性器を戒める手にかろうじて指を添えた。
触れるのがやっとなほどの力しか残っていない。

…指を外してほしい…、イかせてほしい…
目尻に苦し涙を溜めて見上げれば、甘く快感に溺れたような神戸のうっとりとした表情があった。
「か、…かん、べ、さん…、も…」
「気持ちいい?」
「んっ…、いい…、いいからはやく…っ」
狂いそうだった。
神戸という男の手によって、人生を変えられるほどの衝撃が体中を襲っている。
「ちゃんとおねだり、できるんだね。もうすぐだよ」

どこまで追いつめられるのだろう…。
楽しんでいるのがわかる神戸の表情を見るのももう怖いくらいだ。

…くるしい…、たすけて…っ…
切羽詰まった日野の心の叫びを一蹴されて、神戸は自分のペースで日野を翻弄し続けた。
神戸は指を解いてはくれたが両手をシーツの上に重ねられて、日野の性器に触れるものが何もなくなった。
これでもかと日野のこりりとしたところを弄られた。
激しく出し入れされ、擦れる内側の肉が外に飛び出しそうなほど神戸に絡みついている。
「あぁぁぁっぁぁっ!!」
「いいよ。君の中、気持ちいい…」
お互いの荒い息遣いと繋がる秘部の水音に聴覚まで犯され、擦ってもらえないことで堰き止められた精子が血液と共に体中を巡ってしまうのではないかと思われた。
一際大きく神戸の腰が動かされて、日野は目の前をちかちかと飛ぶものがある錯覚に陥った。
ドクンッと身体が跳ね上がって頭の中が真っ白いものに覆われる。
「あぁぁぁっっっっ!」

体中が弛緩した。
白濁の液が飛び散ったはずなのに…、身体に全く力が入らないというのに…、日野の中心だけがまだ力を持っていて上を向き続けている。
呼吸をするのさえ辛く感じるくらい、息が上がった。
「ふふふ。後ろだけでイケたみたいだね」

…なに?…なんのこと…?

もう疑問を持ってもそれについて考える力さえなかった。

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かけがえのない日々の訪れ 9
2010-02-16-Tue  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

どこまでも余裕綽々とした神戸は、硬さを保ったままで日野の中に存在している。
結局日野一人だけがイかされたらしい。

「ここから出さない”快感”っていうのもあるけど、さすがに最初からそれは可哀想だからね。たまにはこういうのもいいでしょ」
神戸は撫でるように一度、人差し指の先で日野の裏筋を触った。

…よくない…。知りたくないよ、こんなの…。どこが『天国』だって?

涙を浮かべながら見上げた先には、やっぱり柔らかな笑みを浮かべた神戸がいる。
絶対にこの笑顔に騙される…。

「じゃぁそろそろ…。君は若いから休憩なくても大丈夫だよね」
ゆっくりとストロークを始めた神戸には焦りが生まれた。
若いからとか理由にならない。
息だって身体だって何も整わない状況で、次を始められるはずがない。
「…ま…、て…」
声を上げることだって辛いくらいなのだ。

「連続で果てることの悦びも教えてあげるからね」
ニッコリと笑った神戸に日野の意思など聞く耳はなかったようだ。
なによりも神戸はまだ果てていない。自分だってこれが絶頂を迎えた結果とは思えない何かがあった。

じれったくなるくらいの腰使いだった。
激しい動きにならないのは、一応日野を気遣ってのことなのだろうか。
そして体内の硬い部分をずっとそらされたままの動きだった。
アノ場所を擦られることでめくるめく昇ってくる快感を知ってしまった今、日野の方から腰が動いてしまうようだった。
両手をシーツの上に縫いとめられてしまったのだから、またもや自分の性器を触ることができなかった。

「う……、っんっ…、あっ…」
胸にある果実は、口に含まれるとコリコリと音がするんじゃないかと思うくらいに硬くなっている。
股間はもうベタベタだった。
先程吐き出した精子と次の絶頂を待ちわびて零れてくる体液で濡れまくっている。

「いい締まり方。君はやっぱり要領がいい子だね。習得するのが上手だよ」
こんなところで褒められてもうれしくもない。
神戸はぬるぬるとしてしまった日野の性器に手を添えると、適度な力の加減で握り扱き始めた。
「あぁぁ…、…で、る…」
「うん。次は本当の『天国』へご招待するよ」

神戸は抜け出るギリギリまで雄を引いた。そして勢いをつけて舞い戻ってくる。
日野の内壁を抉るような硬さのある肉芯が何度も叩きつけられ、同時に絶妙な扱き方で擦られた日野の中心がぱんぱんに膨れ上がって弾けた。
今度こそ勢いよく白濁の液が喉元まで飛んできた。
無意識に日野が絞めてしまった孔を数度往復した神戸の雄芯は、精子を吐き出す寸前でズルリと取り出され、日野の腹の上に体液を撒いた。
コンドームを着けずに飛び込んだ日野の中で零すことに躊躇いがあったのだろう…。
生の感覚は知っているつもりだったけど、女ではないのだから妊娠する可能性がないことは日野も承知している。
もっとも中でこぼされた時にはその後をどうして良いのかも知らない日野だったが。
どこまで気遣ってくれる神戸だったのだろうか…。

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気遣っているのか?!
日野ちゃん、優しいのも大概にしないと…
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