R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。
家につくと、千城はすぐに風呂の準備をしてくれた。
英人が真っ先に湯に入りたがるのを知るからこそ…。
疲れたように一度リビングのソファに座ってしまった英人も、隣に並んで腰を下ろした千城の動きに素直に従っていく。
誘われるように向かう先…。
裸体を見られることにすでに慣れ過ぎていた。
脱衣所で衣服を剥がされ、湯気の漂う浴室内に抱かれるように入れられた。
肌を密着させられる時間は、何よりもホッとして安堵感を味わえる。
全てを晒している、という事実があるからだろうか…。
逞しい胸筋に見惚れては、その前で英人の股間はすぐに蜜を零すくらいにまで成長してしまう。
最低限洗っては、浴槽に沈められた。そんな態度でも千城は嫌がるわけでもなく、太腿の上に跨らせてより、無防備にさせた。
湯の中で撫でられる身体が嫌でも反応してしまう。
首筋であれ、胸であれ、腰も…下腹部も…。
ビクビクとする柔肌が千城は楽しいようで、何度も指先で股間に触れてきた。触る…というほどの刺激までは与えてくれない。湯をわざと波立たせるようにかいて英人の全身に刺激を与えてくるのも、湯の中ではいつものこと。
「…んっふっん…」
首筋を仰け反らせて快感をやり過ごそうとするのに、千城は容赦しない。
突き立てる指先で双丘の間を何度も嬲ってくる。
一番弱い部分だと知って…。
「英人…」
鼓膜に響く低音が心地良い。
行為の最中は、千城は英人の官能を呼び出す言葉ばかりを口にした。
それは、逆に誘っているものになるのだろう…。
決定的な刺激を与えず、だけど英人の限界まで追い上げて、英人に欲求を口にさせるもの…。
自分から要求はせず、英人に強請らせることで、唯一の存在だと自身で納得したいのだろうか…。
悔しいのに、結局千城の手管に負けるのは英人の方だった。
特に…、こんなふうに心身が弱っている時は…。
恥ずかしいと思える体勢もすでに慣れてしまった。
千城の両膝に跨り、両腕を千城の首にまわして、後ろから指を受け入れ、一番感じる場所へと誘い込む。
すでに知った、判り切った場所から反らされては、厭らしくも腰が蠢いて、その指を追ってしまう。
「はっぁ…」
「英人、逆上せるぞ」
だれがそうさせているのか…、反論の言葉も出せなくなるほど、焦がれている自分がいることを、改めて知った英人だった。
千城を欲しいと…、欲望のままに突っ走ろうとしてしまう。
状況を常に把握し、的確に物事を進めてしまう人…。
それに比べて、英人は本能のままに生きる動物のようだ。
欲望と憂いとが混じった英人の瞳の色を、やはり千城は見逃していない。
解そうと動いた指は抜かれ、英人の欲は中途半端にされた。
「あっ…」
思わず漏れてしまう声に、英人の細腰を抱きかかえた千城は、一緒に立ち上がらせ、「このあと充分なくらい可愛がってやる」と、少々恐ろしげな発言を耳元で囁く。
それがどれほど続くのか…、翌日の仕事に支障がでないのか…と、心配する点はあるにしろ…。
そこまで求めてもらえることが、単純に嬉しい英人だ。
昔のように、大胆に足を開けるほど若くはなかった。
だが、恥じらいを持った英人を、今まで以上に千城は、可愛いと賞し、腫れ物を扱うようになったし、新鮮な視線で見つめてくる。
わざと英人に言わせる言葉も多いかもしれないが、正直な意見は千城からも大量に零れるようになっていた。
恥ずかしさを覚えるのは…、英人のほうなのだろうか…。
「ちしろ…」
抱え上げられて、バスルームを出て、バスローブを着せられて…。
バスタオル代わりのバスローブは、横抱きにされて運ばれた寝室の、ベッドの上でさっさと取り払われた。
濡れた千城の、整えられていない黒髪が額にかぶさってくる。
覆い尽くすように抱かれた直接触れる肌の温かさに息をつき…。
「ちしろ…」
囁く声は、全てを任せる、許諾した態度。
幾度も表情、印象を変えるこの男に、最初に惹かれたのはいつだったか…。
過去を思わず振り返ってしまったのは、今日の出来事があったから…?
荒んだ生活からすくい上げてくれた人…。さらに守ってくれる人…。
『愛している』…と何度も言いたかった。
何度も言ってきた。
千城のそばにいるのは自分だと確かめたくて…。そばにいるのが自分なのだと感じたくて…。
両手を伸ばして抱きつけば、分かったように抱きしめ返してくれる。
この大人の余裕が時々恨めしくなる。
結局、英人から望むことになるのだから…。
「ちし…」
掠れた声を発せば、貶すわけでもなく、フッと笑みを浮かべる。
「我慢できないのか?」
「…あっ、…だって、千城が中途半端にするから…っ」
「風呂でヤったあと、いつも気を失うだろう?」
過去の最低な状況を振り返られては返す言葉もない。
でも、分かっていながら手を出してきたのは千城じゃないか…という、低次元の争いは飲み込んだ。
何をどう言ったって敵わないし、逆に攻められて羞恥に晒されるのが関の山だ。
それより今は…。
「も…、い…」
瞼を下げ、視線を反らして不貞腐れると、やはり判り切った千城の苦笑ともとれる笑みが聞こえた。
「英人は俺だけを知ればいい…」
全ての過去を消す男…。
スッと動いた体は、英人の敏感な部分を熱舌で舐め上げてきた。
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家につくと、千城はすぐに風呂の準備をしてくれた。
英人が真っ先に湯に入りたがるのを知るからこそ…。
疲れたように一度リビングのソファに座ってしまった英人も、隣に並んで腰を下ろした千城の動きに素直に従っていく。
誘われるように向かう先…。
裸体を見られることにすでに慣れ過ぎていた。
脱衣所で衣服を剥がされ、湯気の漂う浴室内に抱かれるように入れられた。
肌を密着させられる時間は、何よりもホッとして安堵感を味わえる。
全てを晒している、という事実があるからだろうか…。
逞しい胸筋に見惚れては、その前で英人の股間はすぐに蜜を零すくらいにまで成長してしまう。
最低限洗っては、浴槽に沈められた。そんな態度でも千城は嫌がるわけでもなく、太腿の上に跨らせてより、無防備にさせた。
湯の中で撫でられる身体が嫌でも反応してしまう。
首筋であれ、胸であれ、腰も…下腹部も…。
ビクビクとする柔肌が千城は楽しいようで、何度も指先で股間に触れてきた。触る…というほどの刺激までは与えてくれない。湯をわざと波立たせるようにかいて英人の全身に刺激を与えてくるのも、湯の中ではいつものこと。
「…んっふっん…」
首筋を仰け反らせて快感をやり過ごそうとするのに、千城は容赦しない。
突き立てる指先で双丘の間を何度も嬲ってくる。
一番弱い部分だと知って…。
「英人…」
鼓膜に響く低音が心地良い。
行為の最中は、千城は英人の官能を呼び出す言葉ばかりを口にした。
それは、逆に誘っているものになるのだろう…。
決定的な刺激を与えず、だけど英人の限界まで追い上げて、英人に欲求を口にさせるもの…。
自分から要求はせず、英人に強請らせることで、唯一の存在だと自身で納得したいのだろうか…。
悔しいのに、結局千城の手管に負けるのは英人の方だった。
特に…、こんなふうに心身が弱っている時は…。
恥ずかしいと思える体勢もすでに慣れてしまった。
千城の両膝に跨り、両腕を千城の首にまわして、後ろから指を受け入れ、一番感じる場所へと誘い込む。
すでに知った、判り切った場所から反らされては、厭らしくも腰が蠢いて、その指を追ってしまう。
「はっぁ…」
「英人、逆上せるぞ」
だれがそうさせているのか…、反論の言葉も出せなくなるほど、焦がれている自分がいることを、改めて知った英人だった。
千城を欲しいと…、欲望のままに突っ走ろうとしてしまう。
状況を常に把握し、的確に物事を進めてしまう人…。
それに比べて、英人は本能のままに生きる動物のようだ。
欲望と憂いとが混じった英人の瞳の色を、やはり千城は見逃していない。
解そうと動いた指は抜かれ、英人の欲は中途半端にされた。
「あっ…」
思わず漏れてしまう声に、英人の細腰を抱きかかえた千城は、一緒に立ち上がらせ、「このあと充分なくらい可愛がってやる」と、少々恐ろしげな発言を耳元で囁く。
それがどれほど続くのか…、翌日の仕事に支障がでないのか…と、心配する点はあるにしろ…。
そこまで求めてもらえることが、単純に嬉しい英人だ。
昔のように、大胆に足を開けるほど若くはなかった。
だが、恥じらいを持った英人を、今まで以上に千城は、可愛いと賞し、腫れ物を扱うようになったし、新鮮な視線で見つめてくる。
わざと英人に言わせる言葉も多いかもしれないが、正直な意見は千城からも大量に零れるようになっていた。
恥ずかしさを覚えるのは…、英人のほうなのだろうか…。
「ちしろ…」
抱え上げられて、バスルームを出て、バスローブを着せられて…。
バスタオル代わりのバスローブは、横抱きにされて運ばれた寝室の、ベッドの上でさっさと取り払われた。
濡れた千城の、整えられていない黒髪が額にかぶさってくる。
覆い尽くすように抱かれた直接触れる肌の温かさに息をつき…。
「ちしろ…」
囁く声は、全てを任せる、許諾した態度。
幾度も表情、印象を変えるこの男に、最初に惹かれたのはいつだったか…。
過去を思わず振り返ってしまったのは、今日の出来事があったから…?
荒んだ生活からすくい上げてくれた人…。さらに守ってくれる人…。
『愛している』…と何度も言いたかった。
何度も言ってきた。
千城のそばにいるのは自分だと確かめたくて…。そばにいるのが自分なのだと感じたくて…。
両手を伸ばして抱きつけば、分かったように抱きしめ返してくれる。
この大人の余裕が時々恨めしくなる。
結局、英人から望むことになるのだから…。
「ちし…」
掠れた声を発せば、貶すわけでもなく、フッと笑みを浮かべる。
「我慢できないのか?」
「…あっ、…だって、千城が中途半端にするから…っ」
「風呂でヤったあと、いつも気を失うだろう?」
過去の最低な状況を振り返られては返す言葉もない。
でも、分かっていながら手を出してきたのは千城じゃないか…という、低次元の争いは飲み込んだ。
何をどう言ったって敵わないし、逆に攻められて羞恥に晒されるのが関の山だ。
それより今は…。
「も…、い…」
瞼を下げ、視線を反らして不貞腐れると、やはり判り切った千城の苦笑ともとれる笑みが聞こえた。
「英人は俺だけを知ればいい…」
全ての過去を消す男…。
スッと動いた体は、英人の敏感な部分を熱舌で舐め上げてきた。
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最近の英人と千城は、保育園でしか出番が無かったので
二人の”R”を見るのが、本当に お久し振りで~。:゚:+:ポ(*´vωv) ッ:+:゚:
作品初期の頃 英人の不安定な境遇と感情、 千城の心を読ませない冷徹な言動から 二人の心が擦れ違っての”R”が、切なくて好きだった。
今 心を通わせ合った”R”は、あの頃とは違うけれど 優しさと温かさに包まれて好き♪
きえ様の作品中 一番 エロ淫靡なCPだと、私は思っています。
ポッ♪(..* )↑↑体☆温☆上☆昇☆中↑↑( *..) ポッ♪...byebye☆
二人の”R”を見るのが、本当に お久し振りで~。:゚:+:ポ(*´vωv) ッ:+:゚:
作品初期の頃 英人の不安定な境遇と感情、 千城の心を読ませない冷徹な言動から 二人の心が擦れ違っての”R”が、切なくて好きだった。
今 心を通わせ合った”R”は、あの頃とは違うけれど 優しさと温かさに包まれて好き♪
きえ様の作品中 一番 エロ淫靡なCPだと、私は思っています。
ポッ♪(..* )↑↑体☆温☆上☆昇☆中↑↑( *..) ポッ♪...byebye☆
けいったん様
こんにちは。
> 最近の英人と千城は、保育園でしか出番が無かったので
> 二人の”R”を見るのが、本当に お久し振りで~。:゚:+:ポ(*´vωv) ッ:+:゚:
そう、ずっと保育園ばかりでしたからね…。
…で、自分が書いたのに記憶がないので、読み返している私です(汗)
今と表現力(?)があまりにも違いすぎて…。
あの頃、どれだけ気合入れて書いていたんだか…(←じゃあ、今はなんだ???って感じですけど)
> 作品初期の頃 英人の不安定な境遇と感情、 千城の心を読ませない冷徹な言動から 二人の心が擦れ違っての”R”が、切なくて好きだった。
> 今 心を通わせ合った”R”は、あの頃とは違うけれど 優しさと温かさに包まれて好き♪
>
> きえ様の作品中 一番 エロ淫靡なCPだと、私は思っています。
> ポッ♪(..* )↑↑体☆温☆上☆昇☆中↑↑( *..) ポッ♪...byebye☆
英人の感情優先で書いていたからなのか、切ないところが多かったですね。
今は甘々になっていますけれど。
心が繋がった今もえちはし続けるふたりです。
エロ淫靡なCP…、でも書けていない。・゚・(ノД`)・゚・。
熱中症にご注意くださいね~。
コメントありがとうございました。
こんにちは。
> 最近の英人と千城は、保育園でしか出番が無かったので
> 二人の”R”を見るのが、本当に お久し振りで~。:゚:+:ポ(*´vωv) ッ:+:゚:
そう、ずっと保育園ばかりでしたからね…。
…で、自分が書いたのに記憶がないので、読み返している私です(汗)
今と表現力(?)があまりにも違いすぎて…。
あの頃、どれだけ気合入れて書いていたんだか…(←じゃあ、今はなんだ???って感じですけど)
> 作品初期の頃 英人の不安定な境遇と感情、 千城の心を読ませない冷徹な言動から 二人の心が擦れ違っての”R”が、切なくて好きだった。
> 今 心を通わせ合った”R”は、あの頃とは違うけれど 優しさと温かさに包まれて好き♪
>
> きえ様の作品中 一番 エロ淫靡なCPだと、私は思っています。
> ポッ♪(..* )↑↑体☆温☆上☆昇☆中↑↑( *..) ポッ♪...byebye☆
英人の感情優先で書いていたからなのか、切ないところが多かったですね。
今は甘々になっていますけれど。
心が繋がった今もえちはし続けるふたりです。
エロ淫靡なCP…、でも書けていない。・゚・(ノД`)・゚・。
熱中症にご注意くださいね~。
コメントありがとうございました。
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