広場では夜遅くまでバーベキューが続いていた。
煌々と燃えさかるキャンプファイヤーを囲んで、賑やかな会話が止むことはない。
それぞれのバンガローで海を見ながらのロマンチックムードなんて、頭から外れているのだろう。
いや、まだその部屋を見たことがないのだが…。
みんなでワイワイできる空間は、違う意味で”特別な夜”なのだった。
お腹がいっぱいになれば遊ぶ方に気持ちが向いていく。
英人「あの、なんだっけ?キャンプファイヤーの周りをルンタッタって踊るの…」
那智「あるぷすいちまんじゃく?」
成俊「まいむまいむ じゃないの?」
育った環境はそれぞれ違うので一概には言えないだろうが…。
一葉「もーえろよ、もえろーよ…だと思うけど…」
安住「一葉、えらいね~。ちゃんとおぼえているんだ」(←べた褒め)
雅臣「曲、かけましょうか~?」(←ホロ酔い)
全員「…(どこまで用意しているんだ、この添乗員…)…」
おててつないでクルクルと回って踊る姿をほのぼのと保護者が見つめていた。
時々保護者も混じって、また調理も一段落した日野と神戸も珍しく参加してくる。
解放された気持ちがあるのだろう。はじけちゃった感じは全員の中に生まれている。
現地の人も珍しい出来事に一緒になって踊りはじめた。
どこの夏祭り会場だ……。
龍太「雅臣さん、俺たちも…」
雅臣「おかわり~♪」
グラスを掲げた雅臣に頭を抱えたくなる。
これだけ飲んで、運動なんかしたら、あっというまに酔いがまわって撃沈だろう。
いや、単純に飲んでいるだけであれば、限界がないことに感心してしまうというほうか…。
そしてあくまでも、”見守る添乗員”を極めていく。
昼間の暑さも夜になれば涼めるものになるはずなのに、キャンプファイヤーなんていう、熱々のもののそばにいれば体も焦げるというもの。
久志「龍太さん、泳ぎに行かねぇ?」
那智「夜の海って危ないんじゃないの?」
龍太「この辺りは遠浅だから心配ないよ」
日野「俺も行くかな…」(やっぱり体が火照っている)
神戸「ショウ、体力大丈夫なの?」
日野「ヒサシたちに付いていくような無茶はしないよ」
千城「明日からどうせ会わないんだ。今日くらい好きにさせてやれ」
安住「雅臣君のことは見ておいてあげるからね」
龍太「すみません。あまり飲ませ過ぎないでください」
雅臣「さっさと行ってしまえぇぇゞ(`´ ) シッシッシ」
龍太「…そんな…(ノд-。)クスン」
佐貫「一日の疲れを癒したい時間くらい、持ちたいものだよな」
仕事上がりの一杯…という感覚でいるらしい。
仕事をしていたかどうかは、かなり微妙であるが…。
お子様と一緒に添乗員を保護者に預け(←どっちが添乗員なのか分かったものではないが)、龍太と久志は一日の終わりまで肉体疲労に励んでいた。
龍太の場合、もう今夜のナニカは諦めているところがあるのかもしれない。
それははしゃぎ過ぎている那智を見て、久志も同じ感覚だろう。
久志「どれくらいいく?」
龍太「一キロも行って帰ってくればいいんじゃない?」
日野「…(れ、レベルが違いすぎる…)…」
神戸「なんだか…、ふたりの話を聞いていると、ショウのは”水遊び”だね…」
久志「神戸さんも行く?無理だったらちゃんと抱いて連れて帰って来てやるから。人口呼吸付きで」
那智「ヒサっ!!」
日野「黙れっ、貴様っ。長流だって体力ないんだから、ここでじっとしていればいいんだよっ」
神戸「はーい。体力温存しておきま~す」
日野「…(マズイこと言った気がしなくもない…汗)…」
那智「花火しよ~」
一葉「動かないの、いいねぇ」(←)
英人「キャンプファイヤーの中に全部投げ込んじゃえば~」(←オイ)
成俊「打ち上げ花火は迫力があるものになるかも~」
佐貫「どっちに向かうか分からなくなるんだから危険に決まっているだろう」
安住「ほらほら。バケツも用意してあげたから。ここでやって」(相変わらず準備万端)
雅臣「み~なさまぁ、楽しんでくださいねぇ~ぇ」(←新しい瓶を開けた。どこか放ったらかし)
神戸「…で、なに。やっぱりさっさと消えたあのふたりなんだ…」(←”あのふたり”にようやく気付いた)
千城「分からなかったとはおまえもはしゃいでいた証拠だろう」(ちょっと皮肉)
神戸「秘書っていう日蔭の人は、どこまでいっても日蔭なんだね」(自分のことを棚に上げ)
配慮ができている…などという褒め言葉は心の奥底にしまわれ、出てくることはないのか…。
表舞台に出てこないことに感心もするし、かといって満喫していない日々ではないだろう。
想像でしかないが…。
無限大に楽しむ、夏の夜である。
にほんブログ村
ポチっとしていただけると嬉しいです。
基本的に『想―sou―』にえちしーんはないので、瑛佑とみこっちゃん、どうしようかと考えております。
つまり…。
"みなさん、楽しい夏の遠足を楽しみました。チャンチャン♪"
ってことです。
なので次回最終話…の予定…。
(えちは、また別のシーンで書きたいと思います。今度こそ二人だけの旅行…ってことで(←きっと))
煌々と燃えさかるキャンプファイヤーを囲んで、賑やかな会話が止むことはない。
それぞれのバンガローで海を見ながらのロマンチックムードなんて、頭から外れているのだろう。
いや、まだその部屋を見たことがないのだが…。
みんなでワイワイできる空間は、違う意味で”特別な夜”なのだった。
お腹がいっぱいになれば遊ぶ方に気持ちが向いていく。
英人「あの、なんだっけ?キャンプファイヤーの周りをルンタッタって踊るの…」
那智「あるぷすいちまんじゃく?」
成俊「まいむまいむ じゃないの?」
育った環境はそれぞれ違うので一概には言えないだろうが…。
一葉「もーえろよ、もえろーよ…だと思うけど…」
安住「一葉、えらいね~。ちゃんとおぼえているんだ」(←べた褒め)
雅臣「曲、かけましょうか~?」(←ホロ酔い)
全員「…(どこまで用意しているんだ、この添乗員…)…」
おててつないでクルクルと回って踊る姿をほのぼのと保護者が見つめていた。
時々保護者も混じって、また調理も一段落した日野と神戸も珍しく参加してくる。
解放された気持ちがあるのだろう。はじけちゃった感じは全員の中に生まれている。
現地の人も珍しい出来事に一緒になって踊りはじめた。
どこの夏祭り会場だ……。
龍太「雅臣さん、俺たちも…」
雅臣「おかわり~♪」
グラスを掲げた雅臣に頭を抱えたくなる。
これだけ飲んで、運動なんかしたら、あっというまに酔いがまわって撃沈だろう。
いや、単純に飲んでいるだけであれば、限界がないことに感心してしまうというほうか…。
そしてあくまでも、”見守る添乗員”を極めていく。
昼間の暑さも夜になれば涼めるものになるはずなのに、キャンプファイヤーなんていう、熱々のもののそばにいれば体も焦げるというもの。
久志「龍太さん、泳ぎに行かねぇ?」
那智「夜の海って危ないんじゃないの?」
龍太「この辺りは遠浅だから心配ないよ」
日野「俺も行くかな…」(やっぱり体が火照っている)
神戸「ショウ、体力大丈夫なの?」
日野「ヒサシたちに付いていくような無茶はしないよ」
千城「明日からどうせ会わないんだ。今日くらい好きにさせてやれ」
安住「雅臣君のことは見ておいてあげるからね」
龍太「すみません。あまり飲ませ過ぎないでください」
雅臣「さっさと行ってしまえぇぇゞ(`´ ) シッシッシ」
龍太「…そんな…(ノд-。)クスン」
佐貫「一日の疲れを癒したい時間くらい、持ちたいものだよな」
仕事上がりの一杯…という感覚でいるらしい。
仕事をしていたかどうかは、かなり微妙であるが…。
お子様と一緒に添乗員を保護者に預け(←どっちが添乗員なのか分かったものではないが)、龍太と久志は一日の終わりまで肉体疲労に励んでいた。
龍太の場合、もう今夜のナニカは諦めているところがあるのかもしれない。
それははしゃぎ過ぎている那智を見て、久志も同じ感覚だろう。
久志「どれくらいいく?」
龍太「一キロも行って帰ってくればいいんじゃない?」
日野「…(れ、レベルが違いすぎる…)…」
神戸「なんだか…、ふたりの話を聞いていると、ショウのは”水遊び”だね…」
久志「神戸さんも行く?無理だったらちゃんと抱いて連れて帰って来てやるから。人口呼吸付きで」
那智「ヒサっ!!」
日野「黙れっ、貴様っ。長流だって体力ないんだから、ここでじっとしていればいいんだよっ」
神戸「はーい。体力温存しておきま~す」
日野「…(マズイこと言った気がしなくもない…汗)…」
那智「花火しよ~」
一葉「動かないの、いいねぇ」(←)
英人「キャンプファイヤーの中に全部投げ込んじゃえば~」(←オイ)
成俊「打ち上げ花火は迫力があるものになるかも~」
佐貫「どっちに向かうか分からなくなるんだから危険に決まっているだろう」
安住「ほらほら。バケツも用意してあげたから。ここでやって」(相変わらず準備万端)
雅臣「み~なさまぁ、楽しんでくださいねぇ~ぇ」(←新しい瓶を開けた。どこか放ったらかし)
神戸「…で、なに。やっぱりさっさと消えたあのふたりなんだ…」(←”あのふたり”にようやく気付いた)
千城「分からなかったとはおまえもはしゃいでいた証拠だろう」(ちょっと皮肉)
神戸「秘書っていう日蔭の人は、どこまでいっても日蔭なんだね」(自分のことを棚に上げ)
配慮ができている…などという褒め言葉は心の奥底にしまわれ、出てくることはないのか…。
表舞台に出てこないことに感心もするし、かといって満喫していない日々ではないだろう。
想像でしかないが…。
無限大に楽しむ、夏の夜である。
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ポチっとしていただけると嬉しいです。
基本的に『想―sou―』にえちしーんはないので、瑛佑とみこっちゃん、どうしようかと考えております。
つまり…。
"みなさん、楽しい夏の遠足を楽しみました。チャンチャン♪"
ってことです。
なので次回最終話…の予定…。
(えちは、また別のシーンで書きたいと思います。今度こそ二人だけの旅行…ってことで(←きっと))
k様
おはようございます。
>なんだよー!美琴っちゃんの色っぽい姿きたいしてたのにぃ!!!
あれ?そうでしたか…(汗)
単にえちは書くのが苦手…という逃げ道なのかもしれませんが…。
そういえば美琴サンたちのえちぃのは随分長いこと書いていませんねぇ。
(別にいじめているつもりはないんですけれど…)
そのうち何かの機会に書きたいと思います。
コメントありがとうございました。
おはようございます。
>なんだよー!美琴っちゃんの色っぽい姿きたいしてたのにぃ!!!
あれ?そうでしたか…(汗)
単にえちは書くのが苦手…という逃げ道なのかもしれませんが…。
そういえば美琴サンたちのえちぃのは随分長いこと書いていませんねぇ。
(別にいじめているつもりはないんですけれど…)
そのうち何かの機会に書きたいと思います。
コメントありがとうございました。
無いと思った(笑)得意の想像を生かします。
みこっちゃんじゃないけどね。
雅臣さん、相変わらず酒呑みですね。
周りが相手にしか興味無いから良いけどさあ。
龍太、頑張れ。無駄に体力使って寝ちゃいなさい。
お気の毒~。
みこっちゃんじゃないけどね。
雅臣さん、相変わらず酒呑みですね。
周りが相手にしか興味無いから良いけどさあ。
龍太、頑張れ。無駄に体力使って寝ちゃいなさい。
お気の毒~。
ちー様
こんにちは。
あぁ、やっぱり…。
> 無いと思った(笑)得意の想像を生かします。
> みこっちゃんじゃないけどね。
> 雅臣さん、相変わらず酒呑みですね。
> 周りが相手にしか興味無いから良いけどさあ。
> 龍太、頑張れ。無駄に体力使って寝ちゃいなさい。
> お気の毒~。
はい、どこか省く作者です。
皆様の脳内に感謝して…。
しかし…、雅臣は頼れる龍太がいるせいか、はっちゃけていますね。
そこは好きに過ごせている、お互いなのかもしれませんが。(龍太も遊んでいるしね)
無駄に体力使って…、他人ちを巻きこんでいないか?
コメントありがとうございました。
こんにちは。
あぁ、やっぱり…。
> 無いと思った(笑)得意の想像を生かします。
> みこっちゃんじゃないけどね。
> 雅臣さん、相変わらず酒呑みですね。
> 周りが相手にしか興味無いから良いけどさあ。
> 龍太、頑張れ。無駄に体力使って寝ちゃいなさい。
> お気の毒~。
はい、どこか省く作者です。
皆様の脳内に感謝して…。
しかし…、雅臣は頼れる龍太がいるせいか、はっちゃけていますね。
そこは好きに過ごせている、お互いなのかもしれませんが。(龍太も遊んでいるしね)
無駄に体力使って…、他人ちを巻きこんでいないか?
コメントありがとうございました。
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