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BLの丘
見下ろせる場所 33
2011-08-06-Sat  CATEGORY: 見下ろせる場所
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


みずみずしい肌の上を掌が這う。一つの動きごとに慎弥がぴくぴくと反応するのが楽しくもあった。
「あっ!…ゃぁ…、くすぐった…ぃ…」
皆野の動きを止めるように声が上がる。同時に両膝を合わせてもじもじとさせるのが分かった。
性器への直接の刺激がないのに感じてしまっていることが恥ずかしいのだろう。
快感を得てくれるとは皆野にとっては悦びでしかない。
色が薄かったはずの乳首は赤く色づいている。

薄い胸から少しずつ下肢へと向けて唇を移動させた。
弱い部分を素直に表してくれるから思わず虐めてみたくなる衝動にかられる。
だけど今日は…。
慎弥の傍には自分がいて、いつでも包んであげられる存在なのだと知らしめたい。慎弥をどれほど大事にしたいと思っているか、それを伝えたい。
自分のほうが飲みこまれそうではあるけれど、それはそれで夢中になっていることなのだと気付くだろうか…。
「ふっ…、んぅんんん…」
慎弥は時々、耐えていた息を吐き出すように呼吸をする。
声を上げることに対しての、恥ずかしさの表れだと理解でき、もっと声を聞いてみたいとも思わせる。
それが急いた結果になったのか…。
臍まで辿り着いかないうち、ちらっと見た先は、勃ちあがってはいるものの、まだ蜜を零すほどまでは感じていなかった。
その愛おしい分身を可愛がってやりたく、皆野は強引とも思われる力強さで慎弥の両腿を割って開いた。
素早く自分がその間に入り込む。
「ちょっ!なにっ?!」
驚いた慎弥が慌てて膝を閉じようとするが、皆野の体が邪魔をして叶わないことになっている。
今日のこの行為において、初めての抵抗だった。
「やぁっ、…草加さん…」
「いいから、任せて」
弱々しく泣き声のようなものをあげる慎弥をそっと宥める。
これが『普通』のことと理解したのか、慎弥は腕を瞼の上に乗せて、自分の痴態を見まいとしているかのようだった。
服を脱がせる時に慎弥の体は目にしたものの、改めて検分でもされると思っているのか…。

皆野が慎弥の分身に口付け、舌先で茎を舐め上げると、「あっ」という声と共に慎弥の腕が外れる。
自分の大事な部分を口に含まれる様をまざまざと眼にしてしまった慎弥の顔が、更なる羞恥で真っ赤に染め上がった。
「やぁぁん、…草加さーん…」
皆野は気にせずに自分のやりたいことを続けた。
慎弥の張り詰めた声もすぐに嬌声に変わった。
口に咥えて舌を絡みつかせる。先端を広げようと差し込んでみたりする。
勃ちあがるだけの反応しかしていなかったはずの性器は一回り大きく膨らんで、苦味のある先走りを零し始めた。
「……あ…、や…、も…」
シーツを握り締める慎弥の手が視界の端に映る。
快感に悶え、恥じらいに赤く染まる姿は今まで以上に淫靡だった。

音を立てて吸い上げることを何度か繰り返し、徐に両膝の裏に腕を差し込んで立たせる。
すでに諦めたのか、慎弥は大人しいものだった。そのことが皆野を受け入れてくれているようで気分が良くもなる。
嚢も丁寧に口に含んで会陰を辿り、慎ましやかな蕾を見つめた。
周りとは少し色が違って窄んだ場所に舌を当てると、「ひゃぁぁぁぁっ」と慎弥の体が跳ねた。
「そ、草加さ…、そうか…さ…」
皆野の頭部に手を乗せ、引き離そうとしたいのだろうが、弱々しい力具合だ。
「慎弥くんのここ、綺麗だね」
「…ゃぁ…」
顔をあげることなく告げると、吐息が肌を刺激しているのか、きゅうっと縮まった。目の前の収縮は皆野の喉をゴクリと鳴らす。

両手で双丘を開き、唾液をたっぷりと塗りつける。
頭に乗せられた手は、今となっては求められているような錯覚を呼び起こす。
幾度も舌先で突いて柔らかくなったところを窄めた舌で広げた。
「…あぁぁぁぁぁ……」
慎弥の首が仰け反り、体が差し出されたように見えた。
彼から長い吐息が漏れた。

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コメント

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No title
コメント甲斐 | URL | 2011-08-06-Sat 13:00 [編集]
皆野サン大人の余裕でゆっくりとやさしくしてあげたいのでしょうが
結構いっぱいいっぱいな感じじゃないですか
可愛くて愛しくて大切にしたい相手を初めて手に入れるんですものね
どこまでも冷静で落ち着いているって言うのもいやだけど
ほどほどに
でもいっぱい愛してあげてださいね
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2011-08-07-Sun 12:26 [編集]
甲斐様
こんにちは。

> 皆野サン大人の余裕でゆっくりとやさしくしてあげたいのでしょうが
> 結構いっぱいいっぱいな感じじゃないですか
> 可愛くて愛しくて大切にしたい相手を初めて手に入れるんですものね
> どこまでも冷静で落ち着いているって言うのもいやだけど
> ほどほどに
> でもいっぱい愛してあげてださいね

余裕、あるんでしょうかねぇ。無いんでしょうね。
うん、余裕ないくらいが慎弥も落ちつくと思いますけどね。
だからって皆野、あまりがっつきすぎるのも問題です。
慎弥が分かる程度(?)に愛してあげればいいと思います。
体よりも心で(〃▽〃)
コメントありがとうございました。
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