夏休み。
近所の津屋崎嘉穂(つやざき かほ)くんと公園に出掛けたんだ~♪
電車を乗り継いで、ちょっと山奥のところ。
いつも住んでいるところより、ずっと涼しいんだよ。
お母さんが作ってくれたお弁当はもちろん、重い荷物は全部持ってくれるし、人混みを避けるように歩いてくれる。
手を繋いで、「迷子にならないように」って言われた時はちょっとむくれちゃったけれど。
でもそばにいてくれることが、すっごく嬉しくて…。
公園は、小さい子供を連れた親子なんかがいっぱいいた。
やっぱり涼を求めるんだね。
池に浮かぶボートに二人して乗って、僕なんか、全然漕げないのに、嘉穂くんはスイスイってあちこち進んでくれるんだ。
時間いっぱい隅々まで散策して、木立が日の光をさえぎってくれる所へと歩いていった。
ふたりとも汗いっぱいかいてる。
「あち~っ」
松林の中、レジャーシートを広げて休憩。
嘉穂くんはすぐに大の字になって寝転がってしまった。
無理をさせちゃったかな…。
不安に思いながらも、保冷剤で包まれたペットボトルのドリンクを嘉穂くんの額に当ててあげると、驚いたように目をパチクリとさせた。
「つめたっ。うわっ、これが保冷剤の代わりじゃん」
凍らせたお茶は、その辺で売っているものより冷たいはずだ。
お母さんの知恵は、こんなところにも生きている。
「あのね、サンドイッチ、作ったんだ。嘉穂くんが好きな”たまごサンド”もあるんだよ」
「マジでっ?!香春んちのかぁちゃんが作るサンドイッチ、超好きっ」
えーと…、あのね…。
その大好きなたまごサンド、僕が作ったの…。
でも万遍の笑みを向けられては、訂正のような続けられる言葉が出てこなかった。
お母さんの味、僕、ちゃんと習うからね…。
喜んで食べてくれる姿に、悔しいけれど笑みがこぼれる。
「香春は?食わないの?ほら、あーんして」
さりげなく届けられた食べかけのサンドイッチが、そのまま口元に寄せられる。
頑張って大きな口を開いても、端にマヨネーズが残ってしまった。
食べ零している子供みたいで恥ずかしくなるのに…。
人差し指先で口先を拭ってくれた嘉穂くんは、その指を自分の口に含んでしまった。
ちょっとした仕草の全てがかっこいいよ…。
見惚れる僕の気持ち、分かってくれるのかなぁ。
今度はお返しに…と、嘉穂くんに掴んだサンドイッチを差し出した。
パクリと大きな口が咀嚼してくれる。
香春の指まで舐めてくれて…。
思わずゾクッと背筋を駆け抜けていくものがある。
かぁっって熱くなる頬に注がれる優しい眼差し。
「嘉穂…」
掠れる声にかぶさってくる唇があった。
一瞬のことで何があったのかわからなかったくらい…。
「え…?」
「香春のサンドイッチ、美味い」
…知ってた…?
サラッと言っちゃってくれるところは、照れ隠しなの?
悦びが一気に駆け抜けていく。
ちゃんと努力を認めてくれるところは、たくさんの兄弟の中で鍛えられている、見極められるものがあるからなのか…。
「かほ…く…」
「また作ってよ。俺だけのために…」
呆然とする僕に伝えられること。うんうんうんと何度も頷いたよ。
嘉穂くんのためだけにしか作らないよ。
もう一回、確かめるように近付いて、同じように掠めるようなくちづけをくれた。
こんなところで…、やっぱりちょっと恥ずかしいところはあるよね…。
でも本当に嬉しい夏の日の出来事になったよ…。
大事な思い出…。
にほんブログ村
ポチってしていただけると嬉しいです(///∇//)
近所の津屋崎嘉穂(つやざき かほ)くんと公園に出掛けたんだ~♪
電車を乗り継いで、ちょっと山奥のところ。
いつも住んでいるところより、ずっと涼しいんだよ。
お母さんが作ってくれたお弁当はもちろん、重い荷物は全部持ってくれるし、人混みを避けるように歩いてくれる。
手を繋いで、「迷子にならないように」って言われた時はちょっとむくれちゃったけれど。
でもそばにいてくれることが、すっごく嬉しくて…。
公園は、小さい子供を連れた親子なんかがいっぱいいた。
やっぱり涼を求めるんだね。
池に浮かぶボートに二人して乗って、僕なんか、全然漕げないのに、嘉穂くんはスイスイってあちこち進んでくれるんだ。
時間いっぱい隅々まで散策して、木立が日の光をさえぎってくれる所へと歩いていった。
ふたりとも汗いっぱいかいてる。
「あち~っ」
松林の中、レジャーシートを広げて休憩。
嘉穂くんはすぐに大の字になって寝転がってしまった。
無理をさせちゃったかな…。
不安に思いながらも、保冷剤で包まれたペットボトルのドリンクを嘉穂くんの額に当ててあげると、驚いたように目をパチクリとさせた。
「つめたっ。うわっ、これが保冷剤の代わりじゃん」
凍らせたお茶は、その辺で売っているものより冷たいはずだ。
お母さんの知恵は、こんなところにも生きている。
「あのね、サンドイッチ、作ったんだ。嘉穂くんが好きな”たまごサンド”もあるんだよ」
「マジでっ?!香春んちのかぁちゃんが作るサンドイッチ、超好きっ」
えーと…、あのね…。
その大好きなたまごサンド、僕が作ったの…。
でも万遍の笑みを向けられては、訂正のような続けられる言葉が出てこなかった。
お母さんの味、僕、ちゃんと習うからね…。
喜んで食べてくれる姿に、悔しいけれど笑みがこぼれる。
「香春は?食わないの?ほら、あーんして」
さりげなく届けられた食べかけのサンドイッチが、そのまま口元に寄せられる。
頑張って大きな口を開いても、端にマヨネーズが残ってしまった。
食べ零している子供みたいで恥ずかしくなるのに…。
人差し指先で口先を拭ってくれた嘉穂くんは、その指を自分の口に含んでしまった。
ちょっとした仕草の全てがかっこいいよ…。
見惚れる僕の気持ち、分かってくれるのかなぁ。
今度はお返しに…と、嘉穂くんに掴んだサンドイッチを差し出した。
パクリと大きな口が咀嚼してくれる。
香春の指まで舐めてくれて…。
思わずゾクッと背筋を駆け抜けていくものがある。
かぁっって熱くなる頬に注がれる優しい眼差し。
「嘉穂…」
掠れる声にかぶさってくる唇があった。
一瞬のことで何があったのかわからなかったくらい…。
「え…?」
「香春のサンドイッチ、美味い」
…知ってた…?
サラッと言っちゃってくれるところは、照れ隠しなの?
悦びが一気に駆け抜けていく。
ちゃんと努力を認めてくれるところは、たくさんの兄弟の中で鍛えられている、見極められるものがあるからなのか…。
「かほ…く…」
「また作ってよ。俺だけのために…」
呆然とする僕に伝えられること。うんうんうんと何度も頷いたよ。
嘉穂くんのためだけにしか作らないよ。
もう一回、確かめるように近付いて、同じように掠めるようなくちづけをくれた。
こんなところで…、やっぱりちょっと恥ずかしいところはあるよね…。
でも本当に嬉しい夏の日の出来事になったよ…。
大事な思い出…。
にほんブログ村
ポチってしていただけると嬉しいです(///∇//)
そうかそうかぁ~嘉穂に食べて欲しくて 頑張って自分で作ったのね、香春♪ ハ―。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚―ィ☆
香春が何も言わなくても その視線ひとつ、表情ひとつで
嘉穂には分かるんだぁ~
それだけ 嘉穂は、ずっと香春だけを見詰めて 見守って来てる事でしょ!(oゝД・)b
可愛いデートの様子に 私も 初々しかったアノ頃に返った気分になちゃった♪
ナカミハ ナニ?(:・ω・)σツンツンッ((00。(= = *) トオイメ...byebye☆
香春が何も言わなくても その視線ひとつ、表情ひとつで
嘉穂には分かるんだぁ~
それだけ 嘉穂は、ずっと香春だけを見詰めて 見守って来てる事でしょ!(oゝД・)b
可愛いデートの様子に 私も 初々しかったアノ頃に返った気分になちゃった♪
ナカミハ ナニ?(:・ω・)σツンツンッ((00。(= = *) トオイメ...byebye☆
かわらちゃんまで、やってきた。
良いなあ。なんだよ、両想いじゃんかよー。(羨ましいらしい)
マンネったら、家の中じゃ可愛らしいのにさあ。
外じゃ男ですね、そうですかあ。
嘉穂くーん。兄ちゃんとフクちゃんは元気なの?
え?かわらちゃんとラブラブだから?知らない?
あ、そー。
じゃ、一丁調べて来ようかなあ。
良いなあ。なんだよ、両想いじゃんかよー。(羨ましいらしい)
マンネったら、家の中じゃ可愛らしいのにさあ。
外じゃ男ですね、そうですかあ。
嘉穂くーん。兄ちゃんとフクちゃんは元気なの?
え?かわらちゃんとラブラブだから?知らない?
あ、そー。
じゃ、一丁調べて来ようかなあ。
けいったん様
第二弾、こんにちは~♪
> そうかそうかぁ~嘉穂に食べて欲しくて 頑張って自分で作ったのね、香春♪ ハ―。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚―ィ☆
>
> 香春が何も言わなくても その視線ひとつ、表情ひとつで
> 嘉穂には分かるんだぁ~
> それだけ 嘉穂は、ずっと香春だけを見詰めて 見守って来てる事でしょ!(oゝД・)b
香春、頑張りました。
ママの味、しっかり受け継いでいるんだよね~。
嘉穂が何が好きなのかもぜーんぶ知っちゃっているんだ~。
そして嘉穂も、香春の仕草とか、雰囲気の中にあるものを感じちゃっているんだ~。
幼馴染、すごいなぁ(←私にはいないのでひがみ…)
> 可愛いデートの様子に 私も 初々しかったアノ頃に返った気分になちゃった♪
> ナカミハ ナニ?(:・ω・)σツンツンッ((00。(= = *) トオイメ...byebye☆
あの頃に返って~。どんな様子だったんでしょう。
是非その詳細をお聞かせください。
私も書くのに苦労した初々しさだった…。ただでさえ、学生、苦手なのに…(汗)
それは枯れた頭だからなのかしら…。
コメントありがとうございました。
第二弾、こんにちは~♪
> そうかそうかぁ~嘉穂に食べて欲しくて 頑張って自分で作ったのね、香春♪ ハ―。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚―ィ☆
>
> 香春が何も言わなくても その視線ひとつ、表情ひとつで
> 嘉穂には分かるんだぁ~
> それだけ 嘉穂は、ずっと香春だけを見詰めて 見守って来てる事でしょ!(oゝД・)b
香春、頑張りました。
ママの味、しっかり受け継いでいるんだよね~。
嘉穂が何が好きなのかもぜーんぶ知っちゃっているんだ~。
そして嘉穂も、香春の仕草とか、雰囲気の中にあるものを感じちゃっているんだ~。
幼馴染、すごいなぁ(←私にはいないのでひがみ…)
> 可愛いデートの様子に 私も 初々しかったアノ頃に返った気分になちゃった♪
> ナカミハ ナニ?(:・ω・)σツンツンッ((00。(= = *) トオイメ...byebye☆
あの頃に返って~。どんな様子だったんでしょう。
是非その詳細をお聞かせください。
私も書くのに苦労した初々しさだった…。ただでさえ、学生、苦手なのに…(汗)
それは枯れた頭だからなのかしら…。
コメントありがとうございました。
ちー様
こんにちは。
ご一緒していましたね。
> かわらちゃんまで、やってきた。
> 良いなあ。なんだよ、両想いじゃんかよー。(羨ましいらしい)
> マンネったら、家の中じゃ可愛らしいのにさあ。
> 外じゃ男ですね、そうですかあ。
両思いなんですよ~。このふたり。
今まで書く機会がなかったから、このへんでupしてみたヽ(゚∀゚)ノ
好きな子の前では張り切っちゃうんだよね~。
いいとこ、見せたいんだよね~。
兄貴に押されっぱなしの末っ子なんだけどね~。
隠れたプライドがムクムクと湧いてくるらしいです。
> 嘉穂くーん。兄ちゃんとフクちゃんは元気なの?
> え?かわらちゃんとラブラブだから?知らない?
> あ、そー。
> じゃ、一丁調べて来ようかなあ。
兄ちゃんたちは勝手に"残業"していると思いますよ。
そう、知らないよね~。自分たちのことで精一杯だよ、嘉穂は…。
でたーっ、調査隊員っ。ちー様(爆)
色々調べてくださいね~。
何が待っているのかしら~。
(でも変な話題、ふらないでくださいですね。書きたくなっちゃうから…。こうやってネタもらっている私っていったいなんなんでしょう…)
コメントありがとうございました。
こんにちは。
ご一緒していましたね。
> かわらちゃんまで、やってきた。
> 良いなあ。なんだよ、両想いじゃんかよー。(羨ましいらしい)
> マンネったら、家の中じゃ可愛らしいのにさあ。
> 外じゃ男ですね、そうですかあ。
両思いなんですよ~。このふたり。
今まで書く機会がなかったから、このへんでupしてみたヽ(゚∀゚)ノ
好きな子の前では張り切っちゃうんだよね~。
いいとこ、見せたいんだよね~。
兄貴に押されっぱなしの末っ子なんだけどね~。
隠れたプライドがムクムクと湧いてくるらしいです。
> 嘉穂くーん。兄ちゃんとフクちゃんは元気なの?
> え?かわらちゃんとラブラブだから?知らない?
> あ、そー。
> じゃ、一丁調べて来ようかなあ。
兄ちゃんたちは勝手に"残業"していると思いますよ。
そう、知らないよね~。自分たちのことで精一杯だよ、嘉穂は…。
でたーっ、調査隊員っ。ちー様(爆)
色々調べてくださいね~。
何が待っているのかしら~。
(でも変な話題、ふらないでくださいですね。書きたくなっちゃうから…。こうやってネタもらっている私っていったいなんなんでしょう…)
コメントありがとうございました。
| ホーム |