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BLの丘
お絵かき教室『想―sou―』 3
2010-07-20-Tue  CATEGORY: 『想』―sou―
まだお布団の中に潜っていた頃、パンツだけは穿いていた。
英人が何をする気だったのか少し布団をめくりあげたときに、その白い肌が良く見えて一葉は思わず見惚れてしまった。
単純にキメの細やかさに感動したという程度の感覚であるが…。

一葉「英人君の肌って、すごくきれいだね。ツルツルしているっていう感じ」
ぽつりと呟けば英人が「そう?」と自分の肌に一度目を落としてから一葉に視線を向けた。
英人「一葉くんだってつやつやじゃん」
一葉「そんなこと、ないよ…。…、ね、ちょっとだけ触ってみてもいい?」
自分とどれくらい違うのか…という興味本位でしかない。
一葉と那智は中学、高校と一緒にプールにも入った仲だし、見慣れている…(見慣れていた?)から裸になることも抵抗がなかったのかもしれない。
というか、この3人自体、お気楽な友達感覚だ。(見せあって何が悪い、とか思っている)
英人「うん、いいよ。じゃあ俺も一葉くんの」
那智「俺も触ってみたい~」
3人でそんなことを言い出せば、共に一応恥ずかしさが沸いて、誰となく布団の中に潜り込んでいった。
布団とはいっても薄掛けのものなので、暗くなるわけでもない。

一葉がぴとっと英人のお腹に手をおけば、自分のよりも少し硬い気がして、やっぱり太った?とか思っていたが…。
一葉「ほんとツルツル~」
待ち切れずに那智が「おれも~」と一葉を飛び越えようとして一葉の胸の上に自分の上半身を乗せてきた。
勢いよく乗られたもので、一葉が「うっ」とうめいた。
那智「うわ、たまごみたい」
英人「あ、那智くんの背中見えた~」
逆に起き上がった英人が那智の背中を撫でた。
英人「那智くんのも肌触りいいじゃん」
那智「そんなことないよ~」
さらにプロレスごっこさながらに、英人も那智の背中に上半身を乗せた。
那智「挟まれてる~♪」
一葉「重いよ~、二人とももう乗らないで~ぇ」
とやっていた所を、いきなりスーッと風が流れて自分たちを覆っていたものが消えた。

日野「何、裸になんかなってんだよーっっ?!!!!!」
ヒサ「ぶっ!!」
鼻に手を当てたら鼻血は出ていなかった。
ヒサにとって裸の三段重ねは非常に下半身に悪かったし、ある意味子守のご褒美だったが、もともと男相手に出来ていない日野にしてみれば、神戸のように『妖艶な舞い』を繰り広げていない限り、『ただの男』である。
英人「ちょっとぉ、返してよ~」
那智「ヒサ、見ちゃダメ~ぇ」
ヒサ「それって日野になら見せてもいいってこと?!(ちょっとムッ)」
それぞれが、布団を求めて手をのばすとか、胸を抱えて丸々とか、キョトンと全てを晒すとかの反応を示す。
ヒサの言い分にもイラッとしながら、日野は布団を3人の上に投げつけた。
日野「このあほどもっ!!昼寝するのに、服を脱ぐ必要がどこにあるっ!!」
英人「だってベッドの中で服は着ちゃいけないって言われてるし…」
ヒサ「…(あのシャチョーの教育方針はどこか間違えていないか?)…」
一葉「ごめんなさい…。俺が英人君に触りたいって言っちゃったから…」
英人「あ、そういえば練習してないじゃん」(思い出す)
日野「練習?!何のっ?!」
この後におよんで、まだ何かをする気だったのかと、日野の頭は脳味噌が沸騰して今にもてっぺんから湯気が沸いてきそうだった。
一葉「ダ、ダイエット運動…」(ちっちゃーい声)
日野「やるなっ!!!!練習なんかするもんじゃないっ!!!!」
ヒサ「(誰が下?誰が上?)」(妄想中)
日野は頭を抱えたくなった。
こんなことが保護者にばれたら大問題だ。店(保育所)の信用問題と営業(一葉)に関わってくる。
訴えられてあの敏腕弁護士に勝てるわけがない。
とにかく床に散らばった服をかき集めて枕元に放った。
日野「すぐに服を着ろっ!!昼寝はなしっ!!」
ひ か な「「「え~?!」」」(反省の色なし)
日野「『え~?』じゃないっ!!」
ヒサ「え、着せちゃうの?」
日野「…(ギロリ)…」
ヒサ「…スミマセン…」
布団から頭だけをぴょこり出した3人がそれぞれ自分の衣類を手繰り寄せてまた潜っていく。

一葉「英人君、それ裏表逆だよ」
英人「え?だって脱いだときの着ているんだよ」(バンザイして脱いだらしい)
那智「一葉蹴らないで」
一葉「だってズボン、穿けないんだもん」
英人「一葉くんだって前後まちがえてるじゃん」
那智「ふたりして何してんの?」
そして完成して布団から這い出たとき、那智は前のボタンを一段掛け違えていた。

もう二度と3人だけでお昼寝はさせないと日野は心に誓った。

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『おさわりコーナー』再来って感じです…。
次、終わるかな~。
すみません、『一番…』は本日お休みさせてください。

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コメント

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No title
コメントヨッシ | URL | 2010-07-20-Tue 00:43 [編集]
私もセミヌードの彼らに挟まれたいです!
誰が下?誰が上?
コメント甲斐 | URL | 2010-07-20-Tue 01:00 [編集]
あー日野ちゃん、もうちょっと遅かったら、
もっといいシーンが見られたかもしれないのに・・・
残念
けど信用問題が~ですよね

お洋服はちゃんと着ようね、パパに怒られるよん!
Re: No title
コメントきえ | URL | 2010-07-20-Tue 06:57 [編集]
ヨッシ様
おはようございます。

> 私もセミヌードの彼らに挟まれたいです!

あいつら、サンドイッチマンになっちゃいました。
挟まれた時にはぜひ器用な足をつかってパンツをずらし…(自粛)
コメントありがとうございました。
Re: 誰が下?誰が上?
コメントきえ | URL | 2010-07-20-Tue 07:00 [編集]
甲斐様
おはようございます。

> あー日野ちゃん、もうちょっと遅かったら、
> もっといいシーンが見られたかもしれないのに・・・
> 残念
> けど信用問題が~ですよね

もっといいシーンが見られたら怒る気力もなくしていたかしら。
ちょっとタイミングがずれちゃった日野ちゃんでしたね。残念。
ヒサもノリノリの様子だったので、4人でレクチャーするのでも良かったかな?!(だめですねー、ハイ)
信用問題が…。
コメントありがとうございました。
No title
コメントきえ | URL | 2010-07-20-Tue 10:52 [編集]
拍手コメ名無し様
こんにちは~。レス遅くなりました。

>うぷぷっ おっかしいです…ふふ

楽しいですか~?
進むごとにつまらなくなっている気がしています…。
でも読んでくれている方がいるって分かると励みになります。
コメントありがとうございました。
管理人のみ閲覧できます
コメント | | 2010-07-20-Tue 16:58 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: No title
コメントきえ | URL | 2010-07-20-Tue 18:55 [編集]
a様
こんばんは~。

> 無邪気で愛らしい3人組ですね。
> ヤギ牧場の水族館の時はヒトデのおさわりがありましたが
> 今度はひーちゃんのおさわりコーナーでしたね(笑)
> 頑張っている日野君にお疲れ様と言いたいです。

水族館の『おさわりコーナー』を書いた時に『ヒトデ』と『ヒデト』を間違えて打ちそうになりましたが、とうとう現実になっちゃいました?!
日野君、どこかの血管が詰まっちゃいそうですよね。
ストレス溜めすぎないうちに、発散させてもらわないと…なんて思っていると、あらあら違う方からなにやらアヤシイ雲が…?!
人のことなんか気にしない無邪気な3人組。
ほんと、最強のトリオだと思います。
コメントありがとうございました。
No title
コメントきえ | URL | 2010-07-20-Tue 18:59 [編集]
MO様
こんばんは。

>この三人の間では、何も隠す必要もなく、何でもありのようですね。でも日野君は、翻弄されっ放しですね。本当に、お疲れ様!そして、この後に「お仕置き」が待ってるなんて~(>_<) それも これも、あの社長が悪いのです・・・

もともと一葉と那智の間には『過去』(あやしい意味ではないですよ)がありますしね。
日野ちゃんは散々な一日になっちゃいましたね。
まだ大人しくクレヨン遊びをしてもらっていたほうが良かったかな?!
そしてお仕置き????
全ての発端は『シャチョー』ですね。
小切手を発行するような状況を作ったのも、ひーちゃんがパッと脱いじゃうような人にしちゃったのも。
日野ちゃん、完全なとばっちりです。
コメントありがとうございました。
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