間違って上げた記録が残ってた…。
ってことでUPしておきます。
駆と過ごす日常に『色恋沙汰』は含まれていない。
一緒にいるのに何の興味も示されていないようで、それは安心でもあったが物寂しさも与えてきた。
古平がかけてくれる声の優しさに勝手ながら好意を寄せてしまうのは、電話連絡で何度も話したことがある気の良さか…。
いままでの取引や目梨を中心とした話題など、話は尽きず、美祢はホスト役だということも忘れて進められるがまま、アルコールを口にしていた。
間もなくパーティーがお開きになるという気安さも伴っていたのかもしれない。
おかわりのドリンクを持ってきてあげようと、立ち上がった美祢だったが、思わず足元がふらついた。
咄嗟に古平に支えられて、怪我をすることはなかったものの、遠くから「美祢っ!!」と激しい口調で名前を呼ばれた。
会場が少しざわざわとしたような気もするが、酔いの回った頭ははっきりと現状をとらえてはいない。
「大翔くん、ごめん。ちょっと飲ませ過ぎちゃったみたいだ…」
「目梨さん、美祢、連れていくから。すみません、ご迷惑をおかけしたようで…」
古平に支えられた身体が強い力で大翔へと渡された。
自分のことをよそに、勝手に進められる会話に美祢が頬を膨らませる。
「まだ平気だって…」
「どこが平気なんだよっ?!」
「私たちも部屋はとってありますから、もし何でしたら先におやすみさせましょうか?」
まだ会場から出られない大翔の立場を理解しているからか、古平が提案したが、大翔は受けることはなかった。
「ここは兄貴もいるから問題ないです。ほら、美祢、抱っこ」
「おんぶー」
「わがまま、言ってんなっ」
触れた人肌が心地よい。
その温かさに甘え縋りたくなる。
どれだけ自分は淋しい想いを抱えて過ごしていたのだろう。
突然、そんなことを思った。
駆に我が儘は言わない。
こんなことを言えるのは大翔だけだ。
パーティー会場から直帰する人もいれば、泊まっていく人間もいる。
美祢は駆と同じ部屋に宿泊の予定だったが、今のこの瞬間、大翔と一夜を過ごすことが確定した。
大翔の首に自然と腕を巻き付けて、抱きあげてもらう時を待つ。
その一瞬を瞬きもせず古平が凝視していた。
目梨はすでに慣れたものだ。
「常務には話しておくよ」
「ありがとうございます。兄貴にはオヤジの部屋に行くように言っておいてください」
もともと社長と大翔が同室の予定だったのだ。
誰もが美祢と大翔が同じ部屋に泊まると思っていたから、大翔の返事には目梨も首を傾げた。
しかし追いかけてくる言葉はない。
“お姫様抱っこ”で会場を後にしていく姿を、一部の人間は溜め息をつきながら見送った。
受付のmikiちゃんが残った客たちに帰りの誘導を始め、パーティーの終わりを促す。(←mikiちゃん、社員になりたいっていうから…。すんません、また勝手に名前を使いました。)
(mikiちゃんはお泊まりですかね。部屋は美祢たちのクローゼットの中(せまっちい?!)か、苦情きそうなほど狭いシングルルームになります。(←どっちもいやだよねーっ))
「あの子はやめておけ」
目梨が古平に呟いていたことは、誰も知らなかった…。
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ってことでUPしておきます。
駆と過ごす日常に『色恋沙汰』は含まれていない。
一緒にいるのに何の興味も示されていないようで、それは安心でもあったが物寂しさも与えてきた。
古平がかけてくれる声の優しさに勝手ながら好意を寄せてしまうのは、電話連絡で何度も話したことがある気の良さか…。
いままでの取引や目梨を中心とした話題など、話は尽きず、美祢はホスト役だということも忘れて進められるがまま、アルコールを口にしていた。
間もなくパーティーがお開きになるという気安さも伴っていたのかもしれない。
おかわりのドリンクを持ってきてあげようと、立ち上がった美祢だったが、思わず足元がふらついた。
咄嗟に古平に支えられて、怪我をすることはなかったものの、遠くから「美祢っ!!」と激しい口調で名前を呼ばれた。
会場が少しざわざわとしたような気もするが、酔いの回った頭ははっきりと現状をとらえてはいない。
「大翔くん、ごめん。ちょっと飲ませ過ぎちゃったみたいだ…」
「目梨さん、美祢、連れていくから。すみません、ご迷惑をおかけしたようで…」
古平に支えられた身体が強い力で大翔へと渡された。
自分のことをよそに、勝手に進められる会話に美祢が頬を膨らませる。
「まだ平気だって…」
「どこが平気なんだよっ?!」
「私たちも部屋はとってありますから、もし何でしたら先におやすみさせましょうか?」
まだ会場から出られない大翔の立場を理解しているからか、古平が提案したが、大翔は受けることはなかった。
「ここは兄貴もいるから問題ないです。ほら、美祢、抱っこ」
「おんぶー」
「わがまま、言ってんなっ」
触れた人肌が心地よい。
その温かさに甘え縋りたくなる。
どれだけ自分は淋しい想いを抱えて過ごしていたのだろう。
突然、そんなことを思った。
駆に我が儘は言わない。
こんなことを言えるのは大翔だけだ。
パーティー会場から直帰する人もいれば、泊まっていく人間もいる。
美祢は駆と同じ部屋に宿泊の予定だったが、今のこの瞬間、大翔と一夜を過ごすことが確定した。
大翔の首に自然と腕を巻き付けて、抱きあげてもらう時を待つ。
その一瞬を瞬きもせず古平が凝視していた。
目梨はすでに慣れたものだ。
「常務には話しておくよ」
「ありがとうございます。兄貴にはオヤジの部屋に行くように言っておいてください」
もともと社長と大翔が同室の予定だったのだ。
誰もが美祢と大翔が同じ部屋に泊まると思っていたから、大翔の返事には目梨も首を傾げた。
しかし追いかけてくる言葉はない。
“お姫様抱っこ”で会場を後にしていく姿を、一部の人間は溜め息をつきながら見送った。
受付のmikiちゃんが残った客たちに帰りの誘導を始め、パーティーの終わりを促す。(←mikiちゃん、社員になりたいっていうから…。すんません、また勝手に名前を使いました。)
(mikiちゃんはお泊まりですかね。部屋は美祢たちのクローゼットの中(せまっちい?!)か、苦情きそうなほど狭いシングルルームになります。(←どっちもいやだよねーっ))
「あの子はやめておけ」
目梨が古平に呟いていたことは、誰も知らなかった…。
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まさかこんな形で私の願いが叶えられるなんて(^^)v で、部屋ですがぜひ美祢達の部屋でお願いします!そこで2人のラブ②っぷりをしっかり見たいと思いますので(あれ、これって犯罪?) とりあえず、美祢を”お姫様抱っこ”した写真は確実に撮ってますね(笑)
きえ様、本当にありがとうございます。ちょっとテンションが上がってきたので『想』に行って踊ってきます\(^o^)/ あそこなら踊ってもイイと以前きえ様から許可を頂いたので
きえ様、本当にありがとうございます。ちょっとテンションが上がってきたので『想』に行って踊ってきます\(^o^)/ あそこなら踊ってもイイと以前きえ様から許可を頂いたので
miki様
こんにちは。
> まさかこんな形で私の願いが叶えられるなんて(^^)v で、部屋ですがぜひ美祢達の部屋でお願いします!そこで2人のラブ②っぷりをしっかり見たいと思いますので(あれ、これって犯罪?) とりあえず、美祢を”お姫様抱っこ”した写真は確実に撮ってますね(笑)
> きえ様、本当にありがとうございます。ちょっとテンションが上がってきたので『想』に行って踊ってきます\(^o^)/ あそこなら踊ってもイイと以前きえ様から許可を頂いたので
勝手にまた社員化してますm(__)m
そして隠し撮りですねっ♪
眺めてやってください。他にいなさそうだし。
『想』はお立ち台(←だから古いって)もたしかあるはずなので、派手に踊ってきてください。
なんでもありなんです、あそこんちは。
(お絵描き教室もベッド教室も踊り教室も…)
コメントありがとうございました。
こんにちは。
> まさかこんな形で私の願いが叶えられるなんて(^^)v で、部屋ですがぜひ美祢達の部屋でお願いします!そこで2人のラブ②っぷりをしっかり見たいと思いますので(あれ、これって犯罪?) とりあえず、美祢を”お姫様抱っこ”した写真は確実に撮ってますね(笑)
> きえ様、本当にありがとうございます。ちょっとテンションが上がってきたので『想』に行って踊ってきます\(^o^)/ あそこなら踊ってもイイと以前きえ様から許可を頂いたので
勝手にまた社員化してますm(__)m
そして隠し撮りですねっ♪
眺めてやってください。他にいなさそうだし。
『想』はお立ち台(←だから古いって)もたしかあるはずなので、派手に踊ってきてください。
なんでもありなんです、あそこんちは。
(お絵描き教室もベッド教室も踊り教室も…)
コメントありがとうございました。
MO様
こんにちは。
>会社主催のパーティーで、副工場長にお姫様だっこされて、お持ち帰り(意味違う?)だなんて(^_^;) 本人自覚なしだけど、周りの目も含めて、どうなるんでしょう?そろそろ大翔も、黙ってるわけにはいかないのでは?更新をお待ちしています♪
どうなるんでしょう!!
はい、お持ち帰りです。
誰も文句も言えなく、お姫様抱っこ…。
大翔、動きますか…。
週末、更新なさそうで申し訳ないです。
楽しみに待ってくださっているの、ありがたいのですが…。
コメントありがとうございました。
こんにちは。
>会社主催のパーティーで、副工場長にお姫様だっこされて、お持ち帰り(意味違う?)だなんて(^_^;) 本人自覚なしだけど、周りの目も含めて、どうなるんでしょう?そろそろ大翔も、黙ってるわけにはいかないのでは?更新をお待ちしています♪
どうなるんでしょう!!
はい、お持ち帰りです。
誰も文句も言えなく、お姫様抱っこ…。
大翔、動きますか…。
週末、更新なさそうで申し訳ないです。
楽しみに待ってくださっているの、ありがたいのですが…。
コメントありがとうございました。
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