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BLの丘
白い色 20
2010-11-06-Sat  CATEGORY: 白い色
駆と付き合っていることは大翔も知っている。
しかし、その中身がないことまでは、…どうなのか…。

ツインルームとはいえ、広々とした部屋だった。
前回駆と泊まった部屋と広さは変わらないようだ。
「美祢、大丈夫?ほら、脱いで」
ベッドの上でしわにならないようにと次々と身に着けていたものを脱がされた。
「お風呂、入る…」
「こんな酔ってかよっ!」
「酔ってないもん」

言い分が大翔に通じているはずがない。
スーツを脱がせるところまでは大人しくしたがったが、途中から肌を触れあわせなくなった。
「美祢?」
こんなことは珍しい。
いつだって気を許してきた大翔に奇妙な『恥ずかしさ』が浮かんだのだ。

ずっと耐えてきた『淋しさ』のような気がする。
スラックスを脱がされて、美祢は戸惑いを覚えていた。
「やぁ…」
「何?どうしたの?」
『普通』と思っていたことが『異常』とかんじる。
ベッドの上で肌をこすっていくものに”性欲”が混じった。
正確にはもっとずっと前から感じていた”欲情”である。

いうつもりはなかったのに…。
「駆くんはなにもしてくれないから…」
酔っているからかすんなりと言葉が漏れる。
一つの言葉は欲の全てを明かしていた。
「耐えてたってこと?」
何を求めるのか分かる性に、詳しい説明などいらなくて…。
ピクリと動いた性器を大翔に簡単に見つけられてしまう。
「あ、やぁ…んっ…」

「マジで?兄貴、これ、ホントに放っておいたわけ?!」
一度タガが外れれば、あとはなし崩しだった。
擦りつけられる部分に欲望という熱が浸み渡ってきた。
今更抑えなくてもいいというように、大翔の灼熱が美祢の股間を襲った。
「美祢、もう、兄貴のこと、やめろ。俺が付き合うから」

ここ最近のなかで一番意味が分からない台詞だった。

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20話を越えてやっと祭りか?!
しかし、短いですよねー。許してください。
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コメント

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No title
コメント甲斐 | URL | 2010-11-06-Sat 16:35 [編集]
大翔くんは美祢のこと仲のいい幼馴染としてみてきたはずじゃあ…?
美祢も友情以上の感情はないと思ってたのに?
確かに面倒見の良さや過剰なスキンシップもありましてけどねぇ
無自覚?
お兄ちゃんが何にもしてくれないからといていいんでしょうか
No title
コメントきえ | URL | 2010-11-07-Sun 15:49 [編集]
MO様
こんにちは。お返事遅くなりました。

>きえ様、お出かけ前のお忙しい時に、更新ありがとうございます♪ 大翔,とうとう衝動を抑えられませんでしたね。駆が何を思っての行動だったのか?美祢と大翔の気持ちがどうなっていくのか?とっても楽しみです♪

もう次のお話も出ているので多くは語りませんが…。
大翔としてはいい加減、キレたって感じなんでしょうか。
そのうち駆の気持ちも出てきますので、もう少々お待ちください。
コメントありがとうございました。
Re: No title
コメントきえ | URL | 2010-11-07-Sun 15:54 [編集]
甲斐様
こんにちは。
レスが今頃になってしまってすみません。

> 大翔くんは美祢のこと仲のいい幼馴染としてみてきたはずじゃあ…?
> 美祢も友情以上の感情はないと思ってたのに?
> 確かに面倒見の良さや過剰なスキンシップもありましてけどねぇ
> 無自覚?
> お兄ちゃんが何にもしてくれないからといていいんでしょうか

大翔と美祢の関係…。
はい、ご想像の通り…(←相変わらず曖昧な返事ばかりで…冷汗)
お兄ちゃんが不能(?!←いや、ないないない!)だからじゃあ自分がってのも確かに問題ありな行動で…。
読者様を混乱に陥らせているだけですね…。
コメントありがとうございました。
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