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BLの丘
ただそこにいて 54
2011-10-17-Mon  CATEGORY: ただそこにいて
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


ローションで濡らされた指が俊輔の張り詰めたモノに絡みついた。
「ひゃんっ」
体液とは全く異なる滑るものを纏わされる。
体を折り込んだ伊佐が再び乳首を食み、腹の上を舐めたり吸ったりと繰り返した。その間も性器を扱く手の動きは止まらないが、達かせるための動きではない。
ローションを肌に馴染ませる、といった感じだ。
性器だけでなく嚢や会陰と、塗り伸ばされる範囲が広がっていく。
体の中に宿る熱は限界なほど追い上げられていた。
「あ、ぅん…、い、ささ…」
いますぐにでももっと激しく扱かれて籠っている熱を放出したい…。
だが伊佐は決して俊輔の望むようには動かない。
緩やかに掌を動かすだけで、もどかしさに腰が震える。
頃合いを見計らったように伊佐の舌先が、太腿のつけ根から谷間に向かって這いまわった。
「んっ、くぅん…っ」
辿り着いた先には小さな窄まりがある。そこを湿らすように舐められた。
「やぁ…っん…っ」
拒絶の言葉ではないことを伊佐は承知しているのだろう。止めることはない。
怒張に与えられるもどかしい刺激と、後孔に降り注ぐ新たな刺激に体が浮き上がりそうになる。
「いさ…」
「いいよ、もっと啼いて」
閉じられない口からは快感を逃そうとする吐息と喘ぎ声が漏れ続けている。
舐められることがこんなに激しい快感を生むとは知らなかった。
吉賀だって同じことをしたはずなのに、この違いはなんなのだろう。しかし考えられる思考など今の俊輔にあるはずもなく、怒張を弄られる水音と後孔をねぶられる音、自分で発する声が寝室に響き渡っているのを耳にするだけだ。

伊佐は新しくローションを足すとまた性器の上に擦りつけた。
一瞬冷たさを感じても、体温と混じった液体は柔らかくなって後ろへと流れていく。
それを伊佐の指が掬いあげては、窄まった蕾の上で馴染ませた。
あれほど怖いと感じていた部分なのに、快感の波の方が強すぎて、俊輔自身どこを弄られているのか気付かないくらいだったのだ。
伊佐の片手は熱棒をやわやわと握り、もう片方の手が入口の襞を撫でたり押したりと様々な動きをみせる。
押されては入口が少しずつ綻んでいく。やがてヌチュと何かが入り込んでくる感覚があった。
だけどそれはすぐに出ていく。
「あっ、…いささ…っ」
「入りそうだね」
前にばかり気を取られていたから気付かなかったというべきか…。
更にローションを指に纏わせて、ゆっくりと蕾を広げ始めた。
体内に進んでくる骨張った硬いもの。不思議と痛みはなく、異物感だけが感じられた。
「あぁっ、あっ、…あっ…っ、あぁぁ…」
俊輔の怒張は萎えることはなかった。
入れられたものが何であるのかを確認するかのように、中が締めつけた。
「すごいな…。熱くて狭くて指が千切られそう…」
尻の肉に他の指が当たる。内壁を撫でるように、少し指が回転した。
一本の指を丸々飲みこんでいるのだとようやく知る。
「…ふ…っぅ…っ、うぅ…っ」
荒い息を吐く俊輔を、じっくり観察されているなど本人は露知らず、今行われていることから得られる快楽に没頭していく。
ぐるりと回転させられたり、幾度か出し入れされたり、意識が後孔に向かうが、気持ちが悪かったり嫌と思えるものは何一つなかった。
伊佐の手が少し強く性器を擦った。途端に腰を揺らして吐き出したい射精感に襲われる。
「あぁっ!もっと…っ!!」
「俊、ごめん。もうちょっと待ってて」
恥ずかしげもなく強請った言葉に、非情にも伊佐は最後の快楽をくれない。
だがその時、後ろに更なる圧迫するものが入り込んだ。
苦しさに射精感は少しばかり押さえられた気がした。
先程と同じように内襞をじんわりと擦りあげられていく。
根元まで入っては動かない。圧迫される苦しさを紛らわすようにはぁはぁと息を吐き出していると、伊佐の指が体内の探検をしだした。
体内に馴染んでいるのを伊佐自身が承知しているからだ。
しばらくして息を飲むほどの刺激が体の中から沸き起こってきて、一層指を締め付けた。
一瞬動きを止めた伊佐も、再開しては同じ経路をたどる。
「ぅんっ!!」
「ここ?」
「やぁぁっ!!」
反応したのは伊佐に握られたままの俊輔の雄も同じだ。
体液なのかローションなのかも分からない滑る上に、新たな雫が零れ落ちる。

……これは一体なに……?

せり上がってくるもの。
痛みなんかよりも、自分がどうにかなってしまいそうな初めての感覚のほうが、怖かった…。

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No title
コメント甲斐 | URL | 2011-10-17-Mon 23:37 [編集]
伊佐さん、とうとう振りましたね魔法の杖
そんなところに隠し持っていたとは『杖』!?

初めてだしいろいろと怯え切ってしまった俊輔くんに
優しい言葉と緩やかな快感で包み込みつつ
よくわからないうちにしっかり入り込んでしまうなんて
お医者さまの技術だけじゃなくて
いろいろとテクニシャンなんですね
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2011-10-18-Tue 06:57 [編集]
甲斐様
おはようございます。

> 伊佐さん、とうとう振りましたね魔法の杖
> そんなところに隠し持っていたとは『杖』!?

見えないところに隠し持っています(笑)杖!!

> 初めてだしいろいろと怯え切ってしまった俊輔くんに
> 優しい言葉と緩やかな快感で包み込みつつ
> よくわからないうちにしっかり入り込んでしまうなんて
> お医者さまの技術だけじゃなくて
> いろいろとテクニシャンなんですね

うまく丸めこんで(?)美味しいところをしっかり頂く~。
悪いお医者さんです。
いやいや、治療しているだけなんですけどね。
> よくわからないうちに
ほんとですねー。
いつのまにか懐に入れちゃって~。
俊輔、惑わされなきゃいいけど…。
コメントありがとうございました。

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