珍しく周防が「家に来い」というので、奈義は意気揚々と出かけた。
手には土産の酒と大量の高級食材だ(もちろん持っているのは背後の舎弟だけど)

「おうっ、来てやったぜ―」
どうどうと乗りこんだリビングには、今までなかったジャングルジムや『機動戦隊ゴッコ』のあれこれが散らばっていた。
「日生、怪獣が来たぞ。やっつけてやれ」
何の話だ？
周防は日生を促し、剣を握った小さな姿が飛びかかってくる。
「ひなっ、強いところをお兄ちゃんに見せて～」
次々と発されるセリフは、咄嗟には奈義には理解できなかった。

「おいっ、なんだ、周防っ」
「黙って切られていろ」

なんのために呼ばれたのか、ようやく気付く。
時代劇さながらの斬られ役を自分がする気にはなれなくて、舎弟にやらせた奈義だ。
次々と派手に転がっていく姿を気の毒に思いながら、その半面で、どこまで体験させたいのか呆れもした。

「おにいちゃん、ぜんぶたおした～」
「ひな、すごいねー。とってもかっこよかったよー」
「日生、もう一匹残っているだろう」
「一匹って、一匹ってなんだーっ。俺はガキの遊びに付き合う気はないぞ」
「じゃあ、とっとと帰れ。あー、土産、ありがとうな」

なんとも歓迎されないセリフに、悲哀の表情を浮かべてしまう。
追い出される悲しさが日生に伝わったのか、「もう一回やりたい」と言いだした。
それがひどい扱いだったとしても、ここに佇むことができる嬉しさのようなものを感じる。
必要とされているのだろうか・・・

「かいじゅうっ」
「怪獣じゃねぇよっ」
そんな言いあいを繰り返しながら、部屋の中を走り回る。

でも戯れる、そのひと時を温かく持たせてくれた周防に、家族をもたない奈義は感謝もしていた。

　
ぼちってしてくれるとうれしいです。


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いっぱい想像しちゃいました
日生、可愛いっ
これからも書き続けてくださいね

訪問出来なかったら　いっぱい　いっぱい　更新されていた！
あっ、念の為に　言っておきますが、
多忙であって　決して　多肪（←脂肪の「肪」）では　ありませんから！
それは　昨日に限らず　いつも…
と、自分で言いながら　Il|li_|￣|○il|li　ｶﾞｰﾝ　落ち込む私(笑)


昨日の　ねずみの王国には　ファンクラブの会報が回って　きっと　多数の「丘の住人」さん達が行ってたはずでしょ♪
後で　ファンクラブの集まりで　『生写真』&『動画』を売ってもらおうっと(*⌒∇⌒*)テヘ♪

今回の可愛い日生のレンジャーごっこも　清音が　動画を撮ってくれてるはずだから　後でコピーして　皆に配らなきゃね!

もちろん、写真も動画も　周防さまの所はだけ　大きくして　私のコレクションに　大切に保管させて頂いておりますわ！
ついでに　今回は　奈義怪獣も　加えさせて頂きます♪ヾ( ￣▽)ゞｵﾎﾎﾎﾎﾎ

後日
奈義はまた周防宅に呼ばれた。

嫌な予感はしていたが、誘われて断る気にはなれない。

そこに用意されていたのは、怪獣のきぐるみだった。
周防「雰囲気が増すだろう」
奈義「誰に着ろって言っているんだっ」
周防「そのままでもいいけどな」
奈義「・・・(俺は人間だぞ)・・・」

どこまで揃えるのか、その親心にまたもや呆れかえった。
そして逆に日生に手をあげようものなら、父兄の激しい叱咤が飛んでくる。
レンジャーごっこは、いつしか、着流しに着替えてサムライバージョンに変わって言った。

けいったんさま　こんにちは
少し調子よくなったきえちんです

脂肪　(死亡って出てどうしようかと思った)　は　溜まっていきますよね～
私もいっぱい色々と言われているところです

きっと周防のおうちには、監視カメラがあっちこっちに備え付けられているでしょう
それらは日生の成長記録になるのでしょうね。
撮った写真は何万枚、記録時間は何十時間。

ちーさまに負けない勢いで撮り続けられるでしょう。
けいったんさまも保管(笑)
奈義も加えられてよかったねー。
きっと四人でアヒルごっこもしているかもね

またね～