休日の朝の目覚め方は定番だった。
背後から抱かれる腕をそっと、解きほぐす。
夜遅くに帰ってくる人は、一瞬の身じろぎをするものの、また次の眠りに誘われるようだ。
それに誘われて一緒に眠ろうとしないのは、美琴の性分か。
また、ゆっくりと眠りにつかせてやりたいとも思う気持ちも混ざる。
今日は何をしよう・・・
そんなことを考えるようになったのも最近だ。
休日の一日など淡々と過ごして終わっていたはずなのに。
瑛佑が現れてから一変した。
ただ、それを見せないだけで。
見せることが"悔しかった"のかもしれないけれど。
朝から洗濯機を回す。
同時に朝食作り。
音なのか、匂いなのか、瑛佑が起きてきては笑みも浮かんだ。
「もう、起きられたのですか?」
「美琴さんが、ごはん食べたかったんじゃなくて?」
別に、個人同士で摂ればいいだけの時間なのに、どこかで共に・・・と思う心づかいがある。
平日とは違う『連休中』
一緒に過ごす時間は確かに増えていた。
・・・そう、感じさせないだけで。
背後に寄られて抱きしめられて。
年甲斐もなく動揺する。
どう、誤魔化したらいいのか・・・
ちょうど良いタイミングで洗濯機の終了の音が響いてきた。
「あっ、せんたくっ、終わりましたのでっ」
逃げ出そうとする気持ちはもう知られていることだ。
分かっていながら瑛佑は直接言葉にはしてこない。
「ありがと」
そう口にされるだけで。
美琴の頬は赤く染まる。
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ポチっとしていただけると嬉しいです。
リクエストKさま こんなものではとても足りないと思いますので
あと数話書きますね
背後から抱かれる腕をそっと、解きほぐす。
夜遅くに帰ってくる人は、一瞬の身じろぎをするものの、また次の眠りに誘われるようだ。
それに誘われて一緒に眠ろうとしないのは、美琴の性分か。
また、ゆっくりと眠りにつかせてやりたいとも思う気持ちも混ざる。
今日は何をしよう・・・
そんなことを考えるようになったのも最近だ。
休日の一日など淡々と過ごして終わっていたはずなのに。
瑛佑が現れてから一変した。
ただ、それを見せないだけで。
見せることが"悔しかった"のかもしれないけれど。
朝から洗濯機を回す。
同時に朝食作り。
音なのか、匂いなのか、瑛佑が起きてきては笑みも浮かんだ。
「もう、起きられたのですか?」
「美琴さんが、ごはん食べたかったんじゃなくて?」
別に、個人同士で摂ればいいだけの時間なのに、どこかで共に・・・と思う心づかいがある。
平日とは違う『連休中』
一緒に過ごす時間は確かに増えていた。
・・・そう、感じさせないだけで。
背後に寄られて抱きしめられて。
年甲斐もなく動揺する。
どう、誤魔化したらいいのか・・・
ちょうど良いタイミングで洗濯機の終了の音が響いてきた。
「あっ、せんたくっ、終わりましたのでっ」
逃げ出そうとする気持ちはもう知られていることだ。
分かっていながら瑛佑は直接言葉にはしてこない。
「ありがと」
そう口にされるだけで。
美琴の頬は赤く染まる。
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