「恋はいいものだ、と前にも言ったろ?仕事以外に気を向ける物は持った方がいい。美琴は自分を追い詰め過ぎだ」
まるで分かったような台詞を吐く水谷の言葉にも抱えた頭を上げる気がおきなかった。
ここにもいらない誤解を与えた人間がいる。
「水谷さん…」
「何だ?恋の相談でもする気になったか?」
「冗談はやめてください。宮原さんとはなにもありませんので」
「でもあーゆーことするんだ」
「人のこと、言えないでしょっ!!」
“あーゆーこと”とあえて口にしないあたり性質が悪い。
振り返りたくない過去が甦ってくる。
水谷とのことを思えば宮原と交わしたものなど、挨拶だと思える。
その場の状況に流され、快楽に溺れ、我を失った時を巻き戻したいくらいだ。
「たまにはハメ外すのもいいもんだったろ。後まで引きずるのが恋愛だ。俺たちのアレはただその場だけの後腐れない欲求の果てだろ。美琴だって割り切ったから俺に抱かれたんだろうが」
「それ以上言わないでくださいっ!!もうこの作業は終了させていただきますっ」
「一度の間違いだ。闇に葬ればいい。美琴が宮原君に堕ちるならここにいたって手出しなんかしねぇよ。さすがに俺もそこまで節操のない人間じゃないんでね」
良く言う…と悪態をつきたいところだが事実なのだと分かる。
その時々、状況を見極めているだけにトラブルの話も聞かない。
自分も不覚と思いながら救われた部分があったのは明確だった。
この男の存在は無駄にはならない。
培ってきた月日が言わせるのか…。
「一度身を任せてみたらどうだ?それで何とも思わなければそれまでだ」
何て無責任な発言だろう…。
呆れて物も言えなくなる野崎に水谷は真剣な表情を向けてきた。
「少なくともあの子のことは随分と見てきた。飲み込みは早いし判断も的確だ。見た目こそあんなにチャラチャラとしているが中身はやっぱり真面目だよ。美琴に中途半端な気持ちで近づいているとは思えないけどな」
薄暗い裏口で見かけた表情の幾つかが脳裏を横切る。
野崎が疲労感を覚えている時ほど刹那的な瞳をした。
『救ってやりたい』と何かにつけて言われたセリフもある。
そんなに弱い人間ではないと、何度も耳に響いた声を追い払った。
同情などされたくない。
これは強がりなんだろうか…。
「大したもんだよ。俺が感じたことと同じことをたぶん宮原君も気付いたんだろう。美琴を見る目には哀れみなんかじゃない感情があるのは確かだ。俺とはまた違っている」
ズキンっと身体のどこかが鳴った気がした。
初めて唇を合わせた日は、水谷からも口づけられた日でその違いが鮮明だった。
水谷の一時的な癒しに対して、宮原には人生を達観した雰囲気が窺えた。
「水谷さんは彼の過去を御存知ないですか?」
「それを聞くのは美琴だろう?」
あくまでも興味がないという態度に少々の苛立ちを覚える。
気にすることはないと言い聞かせてきたはずなのに、今では興味をひかれた自分を認めざるを得ない…。
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あっちに比べると非常に人気のない番組(?)になったような気がしています…。
まぁ所詮裏番組(?)ですから…(/_;)
まるで分かったような台詞を吐く水谷の言葉にも抱えた頭を上げる気がおきなかった。
ここにもいらない誤解を与えた人間がいる。
「水谷さん…」
「何だ?恋の相談でもする気になったか?」
「冗談はやめてください。宮原さんとはなにもありませんので」
「でもあーゆーことするんだ」
「人のこと、言えないでしょっ!!」
“あーゆーこと”とあえて口にしないあたり性質が悪い。
振り返りたくない過去が甦ってくる。
水谷とのことを思えば宮原と交わしたものなど、挨拶だと思える。
その場の状況に流され、快楽に溺れ、我を失った時を巻き戻したいくらいだ。
「たまにはハメ外すのもいいもんだったろ。後まで引きずるのが恋愛だ。俺たちのアレはただその場だけの後腐れない欲求の果てだろ。美琴だって割り切ったから俺に抱かれたんだろうが」
「それ以上言わないでくださいっ!!もうこの作業は終了させていただきますっ」
「一度の間違いだ。闇に葬ればいい。美琴が宮原君に堕ちるならここにいたって手出しなんかしねぇよ。さすがに俺もそこまで節操のない人間じゃないんでね」
良く言う…と悪態をつきたいところだが事実なのだと分かる。
その時々、状況を見極めているだけにトラブルの話も聞かない。
自分も不覚と思いながら救われた部分があったのは明確だった。
この男の存在は無駄にはならない。
培ってきた月日が言わせるのか…。
「一度身を任せてみたらどうだ?それで何とも思わなければそれまでだ」
何て無責任な発言だろう…。
呆れて物も言えなくなる野崎に水谷は真剣な表情を向けてきた。
「少なくともあの子のことは随分と見てきた。飲み込みは早いし判断も的確だ。見た目こそあんなにチャラチャラとしているが中身はやっぱり真面目だよ。美琴に中途半端な気持ちで近づいているとは思えないけどな」
薄暗い裏口で見かけた表情の幾つかが脳裏を横切る。
野崎が疲労感を覚えている時ほど刹那的な瞳をした。
『救ってやりたい』と何かにつけて言われたセリフもある。
そんなに弱い人間ではないと、何度も耳に響いた声を追い払った。
同情などされたくない。
これは強がりなんだろうか…。
「大したもんだよ。俺が感じたことと同じことをたぶん宮原君も気付いたんだろう。美琴を見る目には哀れみなんかじゃない感情があるのは確かだ。俺とはまた違っている」
ズキンっと身体のどこかが鳴った気がした。
初めて唇を合わせた日は、水谷からも口づけられた日でその違いが鮮明だった。
水谷の一時的な癒しに対して、宮原には人生を達観した雰囲気が窺えた。
「水谷さんは彼の過去を御存知ないですか?」
「それを聞くのは美琴だろう?」
あくまでも興味がないという態度に少々の苛立ちを覚える。
気にすることはないと言い聞かせてきたはずなのに、今では興味をひかれた自分を認めざるを得ない…。
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あっちに比べると非常に人気のない番組(?)になったような気がしています…。
まぁ所詮裏番組(?)ですから…(/_;)
「恋はいいものだ」って水谷さんが言うとなあかやーらしーです。
犯罪級の若い子(仔?)を複数侍らせるか、あちらこちらでのつまみ喰いしか思い浮かばないんですけど・・・。
(きっと語られない過去にイロイロあったんでしょう)
だから、そこまでもどもまでも節操のない人間だと思う。
いや、水谷さんにはそうあってほしいです(断言)
そんな水谷さんの一押しのオススメが宮原さん?
堕ちてみるとか、身を任せてみたらとか言うし、挙句は真面目でいい男だなんてまるでお見合いの仲介者じゃないですかねー。
犯罪級の若い子(仔?)を複数侍らせるか、あちらこちらでのつまみ喰いしか思い浮かばないんですけど・・・。
(きっと語られない過去にイロイロあったんでしょう)
だから、そこまでもどもまでも節操のない人間だと思う。
いや、水谷さんにはそうあってほしいです(断言)
そんな水谷さんの一押しのオススメが宮原さん?
堕ちてみるとか、身を任せてみたらとか言うし、挙句は真面目でいい男だなんてまるでお見合いの仲介者じゃないですかねー。
甲斐様
こちらにもありがとうございます。
> 「恋はいいものだ」って水谷さんが言うとなあかやーらしーです。
> 犯罪級の若い子(仔?)を複数侍らせるか、あちらこちらでのつまみ喰いしか思い浮かばないんですけど・・・。
はい。たぶん、みこっちゃんも同意見だと思うので話半分にしか聞いていないと思います。
"その場"は愛してくれる水谷さんなんですけどね。
それと同レベルにされちゃぁ困っちゃうんですよ、オーナー。
> (きっと語られない過去にイロイロあったんでしょう)
たぶん…(冷汗)
> そんな水谷さんの一押しのオススメが宮原さん?
> 堕ちてみるとか、身を任せてみたらとか言うし、挙句は真面目でいい男だなんてまるでお見合いの仲介者じゃないですかねー。
水谷さんってつまみ食いしながら仲介業者まで担っていたんですかね~。
(やってそうだから怖い…。もちろんつまみ食いしたことは内緒でご推薦。薦められても信用できない気がするけど)
話半分にしか聞いていなかったみこっちゃんなんだけど~ぉ。
気になるものは気になるってところでしょうか。
コメントありがとうございました。
こちらにもありがとうございます。
> 「恋はいいものだ」って水谷さんが言うとなあかやーらしーです。
> 犯罪級の若い子(仔?)を複数侍らせるか、あちらこちらでのつまみ喰いしか思い浮かばないんですけど・・・。
はい。たぶん、みこっちゃんも同意見だと思うので話半分にしか聞いていないと思います。
"その場"は愛してくれる水谷さんなんですけどね。
それと同レベルにされちゃぁ困っちゃうんですよ、オーナー。
> (きっと語られない過去にイロイロあったんでしょう)
たぶん…(冷汗)
> そんな水谷さんの一押しのオススメが宮原さん?
> 堕ちてみるとか、身を任せてみたらとか言うし、挙句は真面目でいい男だなんてまるでお見合いの仲介者じゃないですかねー。
水谷さんってつまみ食いしながら仲介業者まで担っていたんですかね~。
(やってそうだから怖い…。もちろんつまみ食いしたことは内緒でご推薦。薦められても信用できない気がするけど)
話半分にしか聞いていなかったみこっちゃんなんだけど~ぉ。
気になるものは気になるってところでしょうか。
コメントありがとうございました。
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