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BLの丘
ラベンダーのまやかし 2
2010-05-20-Thu  CATEGORY: 淋しい夜
R18 性描写が(わずかに)あります。閲覧にはご注意ください。

すみません、またまちがえましたね…。
記録が残ったようなのでこれだけ今upしておきます。
続きは…?!期待しないで来週まで待ってください。



ラベンダーの香りが漂うバスタブの中で、向かい合わせになるよう千城の腿に跨った英人の乳首を弄った。
合わさる昂った肉棒が湯船の中で2本、揺らめいている。
週末に限らず入浴剤を入れるのは英人の趣味なのだろうが、正直、千城はあまり好きではなかった。
ラベンダーに限らず、全ての”香る”入浴剤が好みでないと言っていい。
一人で入浴するのなら千城も喜んで使うところだが、英人と共に…となれば話は別問題だ。

「んっっ」
親指と人差し指でつまんだ先に、いやいやをするような英人が小さく声を漏らして首を振った。
千城の首に回された両腕に力が籠って、肌を密着するようにぎゅっと抱きついてくる。
隙間が無ければ弄れないだろう、と思っているらしいが、洗うことを理由に触りまくった英人の身体が疼いていることに気付かない千城ではないし、ツンとたった胸の先の硬さが、千城の胸筋に触れるのが気持ち良い。
たとえ指など使わなくても、千城の肌で転がせばいいことだ。

「やぁぁっ」
英人の肌が離れないように背に手を当てて英人が座った腿を上下に揺り動かせば、擦れるのは胸の尖りだけでなく、屹立したモノも同時で、煽られた英人の身体がぶるぶると震えた。
背を抱いていないもう片方の指先で白い双丘を割れば、一際大きく悶える。
「お湯、入っちゃう…っ」
「もうそんなに緩んでいるのか?」
「…っ、…さ、っき、千城が弄るから…っ」
「湯が入らないように”栓”をしてから入ればよかったな」
「ばかぁぁぁ(////)」

悪戯を施す子供のように英人をからかってはいたが、千城の内心は素直にこの状況を楽しんでいるわけでもなかった。
千城が気になっていたのは、帰って来た時に、英人が僅かに見せた憂いだった。
英人はたまに、千城がいない時に何かに耽っていたような表情を浮かべている時がある。
ただそれは一瞬のことで、千城の姿を視界に入れればすぐに消えてなくなってしまう。
これまで問い詰めたい時は何度もあったが、素直に甘え縋ってくる可愛い存在に抱きつかれれば、千城の中に生まれたものもどうでも良いもののように感じられていた。
ただ今日は、このラベンダーの香りに対する苛立ちと、英人の物悲しそうな雰囲気が重なったために大人しく見過ごす気になれずにいた。
さらに追い打ちをかけたのは野崎の馬鹿馬鹿しい痴話喧嘩だった。
もちろん野崎が原因など口にすることはないのだが、遅くなった帰宅の一端を担っている。
英人を可愛がれる時間が分単位で縮んだことも気に入らなかった。
つまり、千城は不機嫌だったのである。

バスルームで悪戯をしかけることはたびたびあるが、すぐに英人が逆上せてしまうために控えられていた。
英人の腰を掴み上げた千城は、弛められた英人の後孔に自分の灼熱を押しあてた。
「ね、ほんとに挿れるの?!」
「だめか?我慢ができないんだが」
『我慢ができない』とは本気でないにしても、もどかしさの限界が近いのは確かだった。
「いつも、『のぼせるからダメ』って千城が言うくせに…」
英人が不貞腐れているのは良く分かる。
英人の身体はすぐに疼くし、快感にとても弱い。
彼の望みを叶えてやりたいと思う気持ちがあっても、すぐにやってくる絶対に想像できる未来を思えば躊躇いだって生まれ、千城が応じてやったことは稀といっていい。
この後のベッドルームで英人は身動き一つできず、千城は英人を抱くより介抱する側へと回されるからだ。

しかし、『我慢ができない』はずの千城が、先端を擦りつけながらそれ以上のことをしないでいれば、身悶えた英人が自ら腰を落とそうとしていた。
ただ千城の支える腕によって、亀頭が入りこむまでいかない。

「ち、しぃ……っ、っふぅ…ん…」
英人の鼻から抜けていく甘い声が耳に刺さってくる。

「英人…」
英人がこの香りが好きなら我慢してやってもいいという思いもないわけではないが、じっくりと味わいたい休日前だからこそ、ラベンダーではなく英人の香りを嗅ぎたかった。
淡白にすごす平日なら充分に許せる懐はあるつもりだ。
名を呼べば、潤んだ瞳が「まだなの?」と訴えかけてくる。
些細な機嫌の良いも悪いも英人は気付くことはないし、千城も気付かせるような無粋な真似はしない。

もうこれは、”交換条件”しかないと、計画高い千城の頭が回転していく。

「英人の匂いが感じられないから萎えかかっているんだ…」
身体とは全く反対の発言だった。

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しばらく留守にします。コメレス、お待ちいただきます。
えちなはずなのに、全然えちじゃないじゃんっっ!!って苦情が来そうですね…。
ち「ほら、ひでと、気持ちいいだろ?」
ひ「…んっ…」
ち「ぴくぴくしている」
ひ「あ…っだめ、さわっちゃっ…」
ち「では放っておこう」
ひ「だめぇぇぇっ」
ってな感じで進ませていただきます。(こっちもじれじれなのっ?!)
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コメント

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浴場で欲情
コメント甲斐 | URL | 2010-05-20-Thu 13:57 [編集]
千城さんは英人君の匂いに欲情したいってことなのね。
ラベンダーのお風呂も素敵だと思うんですけど、お風呂上りのほてった英人君の首筋から香る体臭はまた格別かと思います。

(はい待ってます。
つまり焦らしぷれいなんですね)
Re: 浴場で欲情
コメントきえ | URL | 2010-05-20-Thu 15:45 [編集]
甲斐様こんにちは。
すごい。記事upと共にいらしたくださったような感じですね。

> 千城さんは英人君の匂いに欲情したいってことなのね。
ニューヨークで入浴みたいなタイトルに笑ってしまいました。
私もしょっちゅう変換を間違えていますけど…(苦笑)

> ラベンダーのお風呂も素敵だと思うんですけど、お風呂上りのほてった英人君の首筋から香る体臭はまた格別かと思います。

そうなんですよ~。それを嗅ぎたい千城らしいんです。
でも濃厚な"別の"香りに邪魔されて苛立っています。
英人が望むだけに文句も言えない、甘やかしたがりやのパパなんです。

> (はい待ってます。
> つまり焦らしぷれいなんですね)

すみません…。
週明け、粗大ゴミがいなくなったらじっくり考えたいです。今後を。(←決まっていないんか、おい、コラっ!!って感じですけど…)
コメントありがとうございました。
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