「俺、全然余裕なかったからな。今度はタカから強請ってくるくらいの体力と精神力、つけるようにするよ」
そんな恥ずかしい人間にはなりたくない、と孝朗の背筋を冷たいものが流れる。
喘いで乱れ狂う姿など、人に、ましてや圭吾に見せるなど、まっぴらごめんだと思った。
圭吾は「抱き潰してやる」などと恐ろしい言葉を吐いたが、結局その日は、引っ越しの疲れもあって、もう一戦で幕を閉じた。
行為の後、一緒に風呂に入った。
孝朗はあまりの羞恥で圭吾の顔を正面から見ることなどとてもできなかった。
「これくらい普通」と言われながら、そんなものなのか…と理解するものの、やはり人に体を洗ってもらうなど、まだまだ孝朗にはハードルが高すぎる。
だけど自分では動けないくらいに、『初夜』は孝朗の体力を見事に奪ってくれた。
それから5日後、孝朗と圭吾は飛行機の中にいた。
圭吾が選んだ先はトルコだった。
短い期間で情報収集しきれなかったが、それでも仕事もなく丸一日の時間を充てられたことは大きい。
圭吾は相変わらず「何とかなるよ」というお気楽発言ばかり繰り返していたが…。
なまじっかなトルコ語を機内で覚えようとするが、全く頭に入らなくて焦る孝朗をよそに、圭吾は機上で振舞われた機内食のトルコ料理を堪能していた。
何の食材を使っている、とか説明されてもイマイチ理解できずに、孝朗は単に腹に収めるだけである。
実際、ガイドブックよりも料理本を買っていた圭吾だった。
まぁ、今回の旅行の目的が、観光よりも『美食ツアー』なのだから仕方ないのだが…。
とにかく、胃腸薬だけは山というほど用意していた孝朗だ。
イスタンブールに到着するとすでに夜で、早速予約していたホテルへと向かう。
「今回は、手配とか予約とか、全部タカに頼っちゃったよな…」
タクシーの中でポツリと圭吾が呟いた。
慣れない土地と、降りたった途端に感じた異色の空気に、興奮と不安が入り混じったらしい。
どこの旅行会社を介したわけでもなく、完全な個人手配だったから、圭吾にしてみれば、頼みの綱が孝朗しかいなかった。
それは孝朗だって同じことである。
タクシーのシートに背を預けながら、流れゆく景色を見送るふりをして、そっと指先が絡んだ。
この手を離さなければ、不安は安心に変わると信じて…。
孝朗は、旅行会社のツアーで回るような移動する行程を組まず、滞在中を全て一か所のホテルで宿泊することにしていた。
日程上、滞在できる日数は6日だけだったし、移動範囲が広がればトラブルに巡り合う確率も高くなると踏んだからだった。
イスタンブールとその近郊だけでも、充分なくらい観光場所はあったし、何より圭吾の願いを叶える方が優先された。
圭吾のことだから、目に付いたものから口に入れていくのだろう。
その為には街歩きをさせているほうが目にとまり易い。
イスタンブールには、旧市街と新市街と別れていて、旧市街は地元の人の生活が根づき、新市街は官公庁や外資系企業が参入したヨーロッパ感覚のエリアと聞いたから、ホテルは旧市街にしてみた。
歴史的な観光施設も揃っているから充実した日々が送れると思う。
ホテルは治安や設備上のこともあったし、「初めての旅行で安宿は嫌だ」と言い張った圭吾の意思も尊重して、5つ星にしてある。
部屋は一般的なツインルームだったが、日本の狭いビジネスホテルより、ずっと洗練されて広かった。
部屋に着くと、早速圭吾がベッドにダイブしている。
「あ――、疲れた―ぁ。移動してるだけなのに～」
「エコノミーだと、体、伸ばせないからね」
その上10時間を越えるフライトだったのだから、たかが移動といっても辛いものがあった。
普段、自由に動き回っていた自分たちだから、余計にあの狭さは身にしみた。
「ちょっとお湯ためてくるよ。俺も足、むくんじゃって…」
孝朗がスーツケースを開いていた手を止めて立ち上がると、圭吾が「一緒に入ろう」と背後に声をかけてくる。
「え?」
「そのほうが効率がいいって」
「いや、効率とかの問題じゃなくて…」
慌てふためく孝朗をいつものように無視して、圭吾に促され、バスルームに連れ込まれる。
「あ、着替えとか…」
部屋に戻ろうとする体を引き止められた。
「ここにあるバスタオルで充分です」
カランを捻った圭吾の手が、次々と孝朗の衣類を剥いでいく。
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Rが終わったはずなのに…。
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そんな恥ずかしい人間にはなりたくない、と孝朗の背筋を冷たいものが流れる。
喘いで乱れ狂う姿など、人に、ましてや圭吾に見せるなど、まっぴらごめんだと思った。
圭吾は「抱き潰してやる」などと恐ろしい言葉を吐いたが、結局その日は、引っ越しの疲れもあって、もう一戦で幕を閉じた。
行為の後、一緒に風呂に入った。
孝朗はあまりの羞恥で圭吾の顔を正面から見ることなどとてもできなかった。
「これくらい普通」と言われながら、そんなものなのか…と理解するものの、やはり人に体を洗ってもらうなど、まだまだ孝朗にはハードルが高すぎる。
だけど自分では動けないくらいに、『初夜』は孝朗の体力を見事に奪ってくれた。
それから5日後、孝朗と圭吾は飛行機の中にいた。
圭吾が選んだ先はトルコだった。
短い期間で情報収集しきれなかったが、それでも仕事もなく丸一日の時間を充てられたことは大きい。
圭吾は相変わらず「何とかなるよ」というお気楽発言ばかり繰り返していたが…。
なまじっかなトルコ語を機内で覚えようとするが、全く頭に入らなくて焦る孝朗をよそに、圭吾は機上で振舞われた機内食のトルコ料理を堪能していた。
何の食材を使っている、とか説明されてもイマイチ理解できずに、孝朗は単に腹に収めるだけである。
実際、ガイドブックよりも料理本を買っていた圭吾だった。
まぁ、今回の旅行の目的が、観光よりも『美食ツアー』なのだから仕方ないのだが…。
とにかく、胃腸薬だけは山というほど用意していた孝朗だ。
イスタンブールに到着するとすでに夜で、早速予約していたホテルへと向かう。
「今回は、手配とか予約とか、全部タカに頼っちゃったよな…」
タクシーの中でポツリと圭吾が呟いた。
慣れない土地と、降りたった途端に感じた異色の空気に、興奮と不安が入り混じったらしい。
どこの旅行会社を介したわけでもなく、完全な個人手配だったから、圭吾にしてみれば、頼みの綱が孝朗しかいなかった。
それは孝朗だって同じことである。
タクシーのシートに背を預けながら、流れゆく景色を見送るふりをして、そっと指先が絡んだ。
この手を離さなければ、不安は安心に変わると信じて…。
孝朗は、旅行会社のツアーで回るような移動する行程を組まず、滞在中を全て一か所のホテルで宿泊することにしていた。
日程上、滞在できる日数は6日だけだったし、移動範囲が広がればトラブルに巡り合う確率も高くなると踏んだからだった。
イスタンブールとその近郊だけでも、充分なくらい観光場所はあったし、何より圭吾の願いを叶える方が優先された。
圭吾のことだから、目に付いたものから口に入れていくのだろう。
その為には街歩きをさせているほうが目にとまり易い。
イスタンブールには、旧市街と新市街と別れていて、旧市街は地元の人の生活が根づき、新市街は官公庁や外資系企業が参入したヨーロッパ感覚のエリアと聞いたから、ホテルは旧市街にしてみた。
歴史的な観光施設も揃っているから充実した日々が送れると思う。
ホテルは治安や設備上のこともあったし、「初めての旅行で安宿は嫌だ」と言い張った圭吾の意思も尊重して、5つ星にしてある。
部屋は一般的なツインルームだったが、日本の狭いビジネスホテルより、ずっと洗練されて広かった。
部屋に着くと、早速圭吾がベッドにダイブしている。
「あ――、疲れた―ぁ。移動してるだけなのに～」
「エコノミーだと、体、伸ばせないからね」
その上10時間を越えるフライトだったのだから、たかが移動といっても辛いものがあった。
普段、自由に動き回っていた自分たちだから、余計にあの狭さは身にしみた。
「ちょっとお湯ためてくるよ。俺も足、むくんじゃって…」
孝朗がスーツケースを開いていた手を止めて立ち上がると、圭吾が「一緒に入ろう」と背後に声をかけてくる。
「え?」
「そのほうが効率がいいって」
「いや、効率とかの問題じゃなくて…」
慌てふためく孝朗をいつものように無視して、圭吾に促され、バスルームに連れ込まれる。
「あ、着替えとか…」
部屋に戻ろうとする体を引き止められた。
「ここにあるバスタオルで充分です」
カランを捻った圭吾の手が、次々と孝朗の衣類を剥いでいく。
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新婚旅行だぁ～( ´艸｀)ﾑﾌﾟﾌﾟ
何だかんだ言って、圭吾は孝朗とお風呂でイチャコラ
したいんでしょうね（笑）
移動で疲れてるんだから、程々にしないとこの後もたないぞぉ～（爆）
何だかんだ言って、圭吾は孝朗とお風呂でイチャコラ
したいんでしょうね（笑）
移動で疲れてるんだから、程々にしないとこの後もたないぞぉ～（爆）
らぅら様
こんにちはー。
> 新婚旅行だぁ～( ´艸｀)ﾑﾌﾟﾌﾟ
新婚旅行!!!
確かに新婚旅行ですね…。(喰い物ツアーですけど…。あ、喰われるのは孝朗かっ?!)
> 何だかんだ言って、圭吾は孝朗とお風呂でイチャコラ
> したいんでしょうね（笑）
> 移動で疲れてるんだから、程々にしないとこの後もたないぞぉ～（爆）
長い時間、人目に晒されていたので、やっとふたりきりーーーーなんでしょうね。
まぁ、時間に制限ない連中ですから(笑)
好きに過ごしてください。
コメントありがとうございました。
こんにちはー。
> 新婚旅行だぁ～( ´艸｀)ﾑﾌﾟﾌﾟ
新婚旅行!!!
確かに新婚旅行ですね…。(喰い物ツアーですけど…。あ、喰われるのは孝朗かっ?!)
> 何だかんだ言って、圭吾は孝朗とお風呂でイチャコラ
> したいんでしょうね（笑）
> 移動で疲れてるんだから、程々にしないとこの後もたないぞぉ～（爆）
長い時間、人目に晒されていたので、やっとふたりきりーーーーなんでしょうね。
まぁ、時間に制限ない連中ですから(笑)
好きに過ごしてください。
コメントありがとうございました。
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