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BLの丘
ふたり 26
2012-05-06-Sun  CATEGORY: ふたり
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。



恥ずかしさが新たな官能を生み出す。
目の前に晒された性器や、零れる体液。欲求を口にしろという命令が今まで感じたことのない深い興奮だった。
ふたりだけの間で行われる”性行為”は、お互いを求める確認作業になる。
どれほどの羞恥も曝け出し、相手に誓えるものを与えて、互いのものになれる。
嫌というほど嬲られた後孔の中。前立腺を二本の指が擦っていった。
「あぁぁぁっっっ」
自分が欲しいもの。そして信楽がしたいこと。
信楽の欲求のままに進んでくれればいいのに、そうしないのは、あくまでも”旭が望む”としたいからなのだろう。
過去の脅えを、”求める”ことで振りほどこうとする。

三本目の指が入り込む。
二本の指でも充分なくらいに解されていたから、窮屈感はなかった。
指よりも、もっと熱くて猛々しいものが欲しい…。
だけどそれは、旭が言葉にして望むまでくれないのだろうか…。
「し、…ぃ、…信楽、さん…」
「なぁに?」
優しく微笑んでくれる表情に、嫌われないことを知って、旭は欲望の声を口に乗せた。
厭らしい言葉ほど興奮させ、また相手を煽る。
「ほし…。…信楽さんが、ほしいよ…」
「俺の、ナニが?」
それ以上の言葉を旭は選べなかった。
“大人”は何と言って、接合に結びつくのだろう…。
旭は両膝を抱えた片方の手を膝から離した。そして、目の前に座る信楽の股間に手を伸ばす。
我慢をしていたのは信楽も同じか…。反り立って滑る滴を溢れさせた雄に、自分へと向けてくれる欲求を見て、感動が湧いた。
「これ…」
旭の手が触れると同時に、一瞬逃げ腰になるような仕草が見えたけれど、大人しく包まれてくれる。
旭から触れることは初めてだ。大きくて硬くて熱くて…、逞しい。
「どこに?」
すでに判り切っていることを、まだ求めてくる。
三本の指が入った縁を、旭は自らなぞって誘った。
「ここ…」
相手から与えられる刺激。自分で触れる刺激。
ゾクゾクっと体中が震えあがる。
自慰をしたとしたって、これほどまでの興奮も快感も感じたことはなかった。
なにもかも、信楽という、”見られて”いる存在があるからこそ…。
そして羞恥の奥から湧きおこる更なる興奮が旭を翻弄する。未知なる世界に引きこまれるかのように…。

ふわっと信楽の笑顔が広がる。
「旭は本当に可愛いね。おねだりまできちんとできて…。…今、あげるよ…」
嫌われていないことに旭からもホッと息が漏れる。
信楽の希望するような体位や姿勢を示すことで、ますます気に入られていくことを実感した。
指が抜かれ、代わりに熱い楔が宛がわれる。
旭から零れた体液だけでも充分なほど濡れていたけれど…。
信楽からも零れるものを擦りつけられ、指とは全く異なった質量と熱が押し込まれてきた。
「あっ、ぅっうっっ、っ…っ」
昨日よりも、もっと重量感を覚えるのは、ここまでの行程のちがいなのだろうか…。
信楽自身が旭を求める気持ちをもってくれていること。
信楽の腕が、「もういい…」というように、膝を抱えていた旭の手を解放してくれた。
信楽の肩に足をかけられて、折り畳まれるように、グイッと熱棒が突き刺さってくる。
強く掴まれた腰が、上ずっていくことすら許さなかった。
「ぅんっっ!!」
行き場を失った腕が、空を彷徨ってシーツの上に落ちた。圧迫感をこらえるように、ぎゅっと握りしめる。
「旭…、掴むのはそっちじゃないだろう…」
何かを諭すように降ってくる言葉。
性行為の間で咄嗟に判断ができなかった旭は、苦しさの中で見つめるしかできなかった。
じっとりとした汗をお互いに纏い、この時を待った信楽の気持ちがなんとなく理解できた。
…もっと欲しい…、もっと求めてほしい…と思うもの…。信楽が安堵できる”相手から求めてもらえる実感”。
信楽が何よりも欲するものは、嘘偽りのない、自分を必要としているのだと思わせてくれる態度。
「し…っ」
旭の腕が信楽に向かって伸びる。
ぎゅっと首に絡みついて抱きつくと、重なりあいでまた深く、信楽自身が潜ってきた。
「…っふっ…っ、あっ、ぁぁ…っ」
旭を逃がすことなく、最奥まで雄芯が流れ込み、抱きついた旭を包んでくれる。
自分の体にはなくなってしまった場所に、信楽の毛がくすぐったく当たった。
「全部飲み込んでいる…。こんなに大きく開いて…」
孔の縁を信楽の指先がなぞっていく。その広がりかたは信楽のモノの大きさを表すことでもあるのに…。
背筋を走り抜けるものがあって、きゅっと締め付ければ、信楽の眉根が寄った。
信楽も耐えて苦しい状態にあるのだろう。
「し…、ら、さ…。…うご、…て…」
ずっと我慢していたのは…、させられていたのは…。
重なった体の間で旭の雄が揺れた。
「まだ馴染んでいないよ…」
「…や…。…おれ、また、イっちゃいそ…」
「挿れただけで?我慢ができないなら、本当に縛るけど?」
縛られることの苦しさを旭は知らなかったから、それすら信楽の望むものなのだと思って頷いた。
「うん、…縛って…。我慢できる子にして…」
旭からの要求に、信楽はふわりと笑ってくれる。
信楽の好みになれたらいい…。今の旭にはそれしか考えられなかった。

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旭っΣ( ̄□ ̄;)
信楽の調教は徐々に…。
つか、いい加減、終わりにしようよ…"今日"(←)

キリ番、今日いきそうですね。
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コメント

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あらあら
コメントちー(きちく) | URL | 2012-05-06-Sun 05:22 [編集]
あっ!コメが消えてる・・・
ひどい・・・

旭、知らないって怖いわあ。
スッゴク辛いらしいよ?
(経験したことないけど~)
でも、開放されたときはスッゴク気持ち良いらしいよ?
(耳年増ぁ←お~いっ!)

まあ、そうやって信楽さんに調教されちゃえば良いさ。
信楽さん、さあ、ドSを見せつけちゃって!
Re: あらあら
コメントたつみきえ | URL | 2012-05-06-Sun 06:11 [編集]
ちー(きちく)様
おはようございます。

> あっ!コメが消えてる・・・
> ひどい・・・

あらっ。消えちゃったの?!
残念。・゚・(ノД`)・゚・。

> 旭、知らないって怖いわあ。
> スッゴク辛いらしいよ?
> (経験したことないけど~)
> でも、開放されたときはスッゴク気持ち良いらしいよ?
> (耳年増ぁ←お~いっ!)

私も経験したことはありませんが(笑)
知らないって怖いですよね。
旭ってば、言われるがままに頷いて受け入れちゃっていますけど。
未知なる経験をまた積んでいただきましょうか。
信楽がきっと喜んでくれることでしょう。

> まあ、そうやって信楽さんに調教されちゃえば良いさ。
> 信楽さん、さあ、ドSを見せつけちゃって!

信楽、ドSなんじゃなくて、単に可愛がりたいだけなんだと思いますよ~(←)
自分になついてくれる旭に"ご褒美"をあげているだけだと思います。
ほら、何しても旭は嬉しそうにするから。
旭もMっ気、すっかりついちゃって~。
コメントありがとうございました。


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