どんな初心な小中高生だろうかと思ってしまった。
由良にもらった名刺の一枚を、何回も眺めてしまう。
昼休みを過ぎてすでに就業時間。
座った自分の席には、積まれている書類の山がある。
新しいものを企画していく…、また、その評価をまとめていかなくてはならない場所。
それなのに…。頭は再会した、別人ともとれる人物に惹かれているのだ。
「ユーリ、新企画の統計…、…、ユーリ?」
高畠に声をかけられて我に返る。
「あ、はい、はい…っ」
見ていた湯田川が溜め息とも呆れともつかない息を吐いた。
「ユーリちゃん、心、ここにあらず。あのさ、電話の一本も入れた方がいいんじゃないの?そんなボーッとして」
動揺を聞きつけた赤倉が話に乗りこんできた。
「なんだか、昼から騒ぎがあるんだが…。本荘、心配事があるなら…」
「係長、そんな心配、ぜーんぜーん」
赤倉の発言に高畠が手を振っている。
確かに今更、心の中に渦巻くものが個人的な、恋愛ごとであると分かるから、改めて口にしたりしないが…。
私情を挟むのはいけないことだとわかっても、脳裏を横切っていく存在は払拭できなかった。
「僕…」
だからといって、こちらから折れていくような、堕ちた態度には出たくないプライドもある。
あの、強く出てくる姿勢には確かに惹かれていたのかもしれないけれど…。
やっぱり悔しい思いはどこかにはびこっていたのだ。
なのに、ハマってしまっている…。
こんな自分を見た時、あの男はまた、口角を上げた笑みを見せるのだろうか。
その仕草だけでも…いや、もう、いい、言わない…。
由利がうだうだと考え込む隣で、高畠が見つめていた名刺を取り上げた。そのまま電話機を操る。
「ったく、ラチあかねぇ」
「た、たか、はた…さん?」
相手にはすぐにつながったのだろう。
かろうじて聞こえていた呼び出し音はすぐに切れた。
「ユーリに直接言えよ。仕事にならねぇ」
『だれ?』
「ユーリを心配する人でーす。あとさ、由利と由良を間違えた謝罪もな。兄ちゃんが認めたんだ。堂々と胸張って来いよ」
“兄ちゃん”って誰が兄ちゃんなんだか…。
そうやって周りから堀を固めてくれる状況は嬉しさでもあったけれど…。
もちろん不安も宿している。
『由利は?いいって言ったの?』
「さぁな。そのあたり、決めるのは本人同士だろう。とにかく、このふぬけた存在、どうにかしてくれない?明日にでも解雇してやりたいんだけど」
『あ、その方向でお願いします』
冗談が冗談でなくなる瞬間。
さすがにその返事には高畠も絶句していたけれど…。
囲いこみたい存在に、湯田川は爆笑だった。
当然、それどころではない由利だったのだが…。
「何言っているんですか―っ」
『由利、そこにいるの?かわって』
聞こえた声に甘い囁きが被さってくる。
きちんと聞きたい声のはずだった。
躊躇いとか動揺とか、色々なものが混じり合って、だけど電話を手にしたら、早い鼓動が胸を刻む。
押さえられた電話が、相手の吐息まで伝えてくるようだった。
「あ…」
『由利?』
かろうじて漏れてしまった声に、確認のしっとりとした声音が響く。
電話機越しだからなのか…。
もっと男らしいものを感じた。
にほんブログ村
ポチってしていただけると嬉しいです(///∇//)
栗本~。
なんでこんなに人気が出ているんだか…。
どこまで発達してくれる人気票なんだろう…。
わかんない…わかんねぇ…。
栗本さん、譲原さんに振られ続けた日々の中、手ぇ出した誰かいたんですかね。
もう、本当に分からない私…。
昨年も、何故人気を集めたのか理解できないまま、ここにたどりついて…。
週末、またお休みの予感…。
書けたらupします。
アンケは好きにかいておいてください。
つかね、年配者にそんなに何か聞きたいアレがあったんでしょうか。
今回、どっちとっても年配者なのに…。
由良にもらった名刺の一枚を、何回も眺めてしまう。
昼休みを過ぎてすでに就業時間。
座った自分の席には、積まれている書類の山がある。
新しいものを企画していく…、また、その評価をまとめていかなくてはならない場所。
それなのに…。頭は再会した、別人ともとれる人物に惹かれているのだ。
「ユーリ、新企画の統計…、…、ユーリ?」
高畠に声をかけられて我に返る。
「あ、はい、はい…っ」
見ていた湯田川が溜め息とも呆れともつかない息を吐いた。
「ユーリちゃん、心、ここにあらず。あのさ、電話の一本も入れた方がいいんじゃないの?そんなボーッとして」
動揺を聞きつけた赤倉が話に乗りこんできた。
「なんだか、昼から騒ぎがあるんだが…。本荘、心配事があるなら…」
「係長、そんな心配、ぜーんぜーん」
赤倉の発言に高畠が手を振っている。
確かに今更、心の中に渦巻くものが個人的な、恋愛ごとであると分かるから、改めて口にしたりしないが…。
私情を挟むのはいけないことだとわかっても、脳裏を横切っていく存在は払拭できなかった。
「僕…」
だからといって、こちらから折れていくような、堕ちた態度には出たくないプライドもある。
あの、強く出てくる姿勢には確かに惹かれていたのかもしれないけれど…。
やっぱり悔しい思いはどこかにはびこっていたのだ。
なのに、ハマってしまっている…。
こんな自分を見た時、あの男はまた、口角を上げた笑みを見せるのだろうか。
その仕草だけでも…いや、もう、いい、言わない…。
由利がうだうだと考え込む隣で、高畠が見つめていた名刺を取り上げた。そのまま電話機を操る。
「ったく、ラチあかねぇ」
「た、たか、はた…さん?」
相手にはすぐにつながったのだろう。
かろうじて聞こえていた呼び出し音はすぐに切れた。
「ユーリに直接言えよ。仕事にならねぇ」
『だれ?』
「ユーリを心配する人でーす。あとさ、由利と由良を間違えた謝罪もな。兄ちゃんが認めたんだ。堂々と胸張って来いよ」
“兄ちゃん”って誰が兄ちゃんなんだか…。
そうやって周りから堀を固めてくれる状況は嬉しさでもあったけれど…。
もちろん不安も宿している。
『由利は?いいって言ったの?』
「さぁな。そのあたり、決めるのは本人同士だろう。とにかく、このふぬけた存在、どうにかしてくれない?明日にでも解雇してやりたいんだけど」
『あ、その方向でお願いします』
冗談が冗談でなくなる瞬間。
さすがにその返事には高畠も絶句していたけれど…。
囲いこみたい存在に、湯田川は爆笑だった。
当然、それどころではない由利だったのだが…。
「何言っているんですか―っ」
『由利、そこにいるの?かわって』
聞こえた声に甘い囁きが被さってくる。
きちんと聞きたい声のはずだった。
躊躇いとか動揺とか、色々なものが混じり合って、だけど電話を手にしたら、早い鼓動が胸を刻む。
押さえられた電話が、相手の吐息まで伝えてくるようだった。
「あ…」
『由利?』
かろうじて漏れてしまった声に、確認のしっとりとした声音が響く。
電話機越しだからなのか…。
もっと男らしいものを感じた。
にほんブログ村
ポチってしていただけると嬉しいです(///∇//)
栗本~。
なんでこんなに人気が出ているんだか…。
どこまで発達してくれる人気票なんだろう…。
わかんない…わかんねぇ…。
栗本さん、譲原さんに振られ続けた日々の中、手ぇ出した誰かいたんですかね。
もう、本当に分からない私…。
昨年も、何故人気を集めたのか理解できないまま、ここにたどりついて…。
週末、またお休みの予感…。
書けたらupします。
アンケは好きにかいておいてください。
つかね、年配者にそんなに何か聞きたいアレがあったんでしょうか。
今回、どっちとっても年配者なのに…。
- 関連記事
う~ん、もっと 雄和が 由利を落とすまで 時間がかかるかと思ったんだけどなぁ~
どちらも 一目惚れだったとは!
まぁ それは 由利より ちょっと気の強そうな由良に期待して置こうっと♪ ∑(゚ェ゚;)エッ!?
PCの調子が悪くて 思い切って(私用の)PCを購入したの♪(o^-^o) ウヒッ
で、買った次の日に 家族のPCが、ぶっ壊れ 仕方なしに もう一台を購入する羽目に~~(T▽T)
当分は、「贅沢は敵だ!\(*`∧´)/ ムッキー!!」の生活です。
掃除腐のバイトを再開しようかしら‥ねぇ、隊長さん♪
,,,,,(((( ;:゚皿゚:)_◇~~ アァァァ!!byebye☆
どちらも 一目惚れだったとは!
まぁ それは 由利より ちょっと気の強そうな由良に期待して置こうっと♪ ∑(゚ェ゚;)エッ!?
PCの調子が悪くて 思い切って(私用の)PCを購入したの♪(o^-^o) ウヒッ
で、買った次の日に 家族のPCが、ぶっ壊れ 仕方なしに もう一台を購入する羽目に~~(T▽T)
当分は、「贅沢は敵だ!\(*`∧´)/ ムッキー!!」の生活です。
掃除腐のバイトを再開しようかしら‥ねぇ、隊長さん♪
,,,,,(((( ;:゚皿゚:)_◇~~ アァァァ!!byebye☆
あーん、コメント消しちゃったあ。
えーん。
だから、要約。
ユーリ!兄ちゃんに男のあしらい方を教わりなさい!
雄和!呼び捨てはまだ早いっ!
高畠さんも、ツッコミ入れなさいよ。そんなんだから、由良の尻に敷かれるんだから(え、本当に?)
けいったんさん、新しいパソコン良いなあ。再就職切に希望します。
私も栗本センセがなんでそんなに望を好きなのか知りたいですっ。
つか、保護者同級生の高校、大学生活の話にしたら良くないですか?安住さんも読めるしー(本音がちらり)
て、事で今日も投票所に行ってきます。
隊長~。また、連絡するからねっ。
えーん。
だから、要約。
ユーリ!兄ちゃんに男のあしらい方を教わりなさい!
雄和!呼び捨てはまだ早いっ!
高畠さんも、ツッコミ入れなさいよ。そんなんだから、由良の尻に敷かれるんだから(え、本当に?)
けいったんさん、新しいパソコン良いなあ。再就職切に希望します。
私も栗本センセがなんでそんなに望を好きなのか知りたいですっ。
つか、保護者同級生の高校、大学生活の話にしたら良くないですか?安住さんも読めるしー(本音がちらり)
て、事で今日も投票所に行ってきます。
隊長~。また、連絡するからねっ。
けいったん様
こんにちは~。
お―――新しいパソコンっ。うらまやしー~。(←すみません。我が家で流行っている『羨ましい』です。他にめごーりらんどとかいう回転する意味の単語もあります。間違いな日本語を姪っ子甥っ子に教えてはいけませんね…)
うちのパソコンも壊れかかっているのに、まだ辛抱強く使っております。新しいの、ほしい~。
> う~ん、もっと 雄和が 由利を落とすまで 時間がかかるかと思ったんだけどなぁ~
> どちらも 一目惚れだったとは!
一目惚れ…だったかは疑問も残るところですけれど。
雄和はそうだったみたいですね。
再会で由利も堕ちて行きました。
幸せな二人のナントカ…は始まるのでしょうか。
> まぁ それは 由利より ちょっと気の強そうな由良に期待して置こうっと♪ ∑(゚ェ゚;)エッ!?
何を期待されたのか~Σ (゚Д゚;)
また兄弟編が…。
お兄ちゃんこそ、焦らしプレイ、さんざん、やりそうだね。
> PCの調子が悪くて 思い切って(私用の)PCを購入したの♪(o^-^o) ウヒッ
> で、買った次の日に 家族のPCが、ぶっ壊れ 仕方なしに もう一台を購入する羽目に~~(T▽T)
> 当分は、「贅沢は敵だ!\(*`∧´)/ ムッキー!!」の生活です。
>
> 掃除腐のバイトを再開しようかしら‥ねぇ、隊長さん♪
> ,,,,,(((( ;:゚皿゚:)_◇~~ アァァァ!!byebye☆
掃除腐さん、バイト再開ですか~♪
いつでも登場してくださいね~。
えぇ、新品、使いこなしてもらわないと。カタカタφ(..)φカタカタ
コメントありがとうございました。
こんにちは~。
お―――新しいパソコンっ。うらまやしー~。(←すみません。我が家で流行っている『羨ましい』です。他にめごーりらんどとかいう回転する意味の単語もあります。間違いな日本語を姪っ子甥っ子に教えてはいけませんね…)
うちのパソコンも壊れかかっているのに、まだ辛抱強く使っております。新しいの、ほしい~。
> う~ん、もっと 雄和が 由利を落とすまで 時間がかかるかと思ったんだけどなぁ~
> どちらも 一目惚れだったとは!
一目惚れ…だったかは疑問も残るところですけれど。
雄和はそうだったみたいですね。
再会で由利も堕ちて行きました。
幸せな二人のナントカ…は始まるのでしょうか。
> まぁ それは 由利より ちょっと気の強そうな由良に期待して置こうっと♪ ∑(゚ェ゚;)エッ!?
何を期待されたのか~Σ (゚Д゚;)
また兄弟編が…。
お兄ちゃんこそ、焦らしプレイ、さんざん、やりそうだね。
> PCの調子が悪くて 思い切って(私用の)PCを購入したの♪(o^-^o) ウヒッ
> で、買った次の日に 家族のPCが、ぶっ壊れ 仕方なしに もう一台を購入する羽目に~~(T▽T)
> 当分は、「贅沢は敵だ!\(*`∧´)/ ムッキー!!」の生活です。
>
> 掃除腐のバイトを再開しようかしら‥ねぇ、隊長さん♪
> ,,,,,(((( ;:゚皿゚:)_◇~~ アァァァ!!byebye☆
掃除腐さん、バイト再開ですか~♪
いつでも登場してくださいね~。
えぇ、新品、使いこなしてもらわないと。カタカタφ(..)φカタカタ
コメントありがとうございました。
ちー様
こんにちは。
またコメント欄でご迷惑をおかけしたようで…m(__)m
> あーん、コメント消しちゃったあ。
> えーん。
>
> だから、要約。
> ユーリ!兄ちゃんに男のあしらい方を教わりなさい!
> 雄和!呼び捨てはまだ早いっ!
> 高畠さんも、ツッコミ入れなさいよ。そんなんだから、由良の尻に敷かれるんだから(え、本当に?)
ユーリ、ウブです。
周りに流されて流されて流されて…気付いたら大きな桃がぱっくり…ピシッ! (*ー"ー)ノ☆)゚ロ゚)ノ グハッ!!
(ハイ、黙ります…)
たぶん、由良が最強な存在なんじゃないですかねぇ。
先輩方、差し置いて…(どこまで本当かは分かりません。)
> けいったんさん、新しいパソコン良いなあ。再就職切に希望します。
>
> 私も栗本センセがなんでそんなに望を好きなのか知りたいですっ。
> つか、保護者同級生の高校、大学生活の話にしたら良くないですか?安住さんも読めるしー(本音がちらり)
> て、事で今日も投票所に行ってきます。
>
> 隊長~。また、連絡するからねっ。
お話に余談を書きこんだのは悪かったなぁと思いました。別宅にでも書くことですよね。
たぶんねぇ、大学はみんな違っていると思うんですよ。
譲原と安住は同じに進んだかもしれないけれど…。
となると、血気盛んな高校生頃でしょうかね。
どんな過ち(←?)があったんだか…。
いやぁん(/ー\*)まさに20年前のベールに包まれた世界~♪
え、五人が登場するの…?
コメントありがとうございました。
こんにちは。
またコメント欄でご迷惑をおかけしたようで…m(__)m
> あーん、コメント消しちゃったあ。
> えーん。
>
> だから、要約。
> ユーリ!兄ちゃんに男のあしらい方を教わりなさい!
> 雄和!呼び捨てはまだ早いっ!
> 高畠さんも、ツッコミ入れなさいよ。そんなんだから、由良の尻に敷かれるんだから(え、本当に?)
ユーリ、ウブです。
周りに流されて流されて流されて…気付いたら大きな桃がぱっくり…ピシッ! (*ー"ー)ノ☆)゚ロ゚)ノ グハッ!!
(ハイ、黙ります…)
たぶん、由良が最強な存在なんじゃないですかねぇ。
先輩方、差し置いて…(どこまで本当かは分かりません。)
> けいったんさん、新しいパソコン良いなあ。再就職切に希望します。
>
> 私も栗本センセがなんでそんなに望を好きなのか知りたいですっ。
> つか、保護者同級生の高校、大学生活の話にしたら良くないですか?安住さんも読めるしー(本音がちらり)
> て、事で今日も投票所に行ってきます。
>
> 隊長~。また、連絡するからねっ。
お話に余談を書きこんだのは悪かったなぁと思いました。別宅にでも書くことですよね。
たぶんねぇ、大学はみんな違っていると思うんですよ。
譲原と安住は同じに進んだかもしれないけれど…。
となると、血気盛んな高校生頃でしょうかね。
どんな過ち(←?)があったんだか…。
いやぁん(/ー\*)まさに20年前のベールに包まれた世界~♪
え、五人が登場するの…?
コメントありがとうございました。
拍手コメk様こんにちは~。
>ユーリ、もう懐いちゃうの?もちっと焦らしたら??
痴漢男にそう簡単に転がっていったら~…って思っちゃいますよね。
少しは屈辱を受けた仕返しをしてあげるものでしょう。
と、思いつつ、隠せない本心。
ユーリの気持ちも理解できるから、由良も背中を押すのでしょうね。
その焦らしプレイは由良のほうが作るかもねぇ。
コメントありがとうございました。
>ユーリ、もう懐いちゃうの?もちっと焦らしたら??
痴漢男にそう簡単に転がっていったら~…って思っちゃいますよね。
少しは屈辱を受けた仕返しをしてあげるものでしょう。
と、思いつつ、隠せない本心。
ユーリの気持ちも理解できるから、由良も背中を押すのでしょうね。
その焦らしプレイは由良のほうが作るかもねぇ。
コメントありがとうございました。
| ホーム |