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BLの丘
七色の虹 19
2012-09-30-Sun  CATEGORY: 七色の虹
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


覚悟を決めたのは高畠も同じか…。
上体を起こした高畠が、身に纏っていたシャツとパンツを脱ぎ捨てていく。
初めて見る裸体に、嫌でも視線が向いて、黙って見上げ続けてしまった。
最後の一枚…、下着を剥ぎ取れば、隆々とした性器が天を向いている。
見知った自分のものや、由利のモノとは、はっきりとした違いがあった。
驚きだったのか…。動揺だったのか…。
自分で煽っておき、今更覆される台詞ではなく、何がどうなるのかと想像の域を越えていく。

「由良…。もうやめろって言われても止められないからな…」
宣言をされるような言葉に、強がった由良の精神が頷きを見せた。
改めて膝を割られる。
羞恥心が強く、由良は何も視ないように瞼を落とした。
ぎゅっと瞳を閉じれば、触れてくる全てが敏感に感じる。
指の動き、舌の動き…。肌に感じることと、脳内で変換される想像力が、余計に昂りを表していく。
細い太腿にくちづけられ、指先が陰茎から後孔までを撫でた。
まぶされた滑りを掬いあげられ、緩く襞の上を這っていく。
思わず籠ってしまう力を、解そうと高畠の唇は再び由良の敏感な先端に寄せられた。
生温かな刺激に、強張っていた緊張がフッと解けると、ツプリと異物が胎内を犯してくる。
「あふっ…っ」
押し出そうとしてしまう、生理的な力にも、高畠の指は緩むことはなかった。
ゆっくりと奥まで押し込まれて、周りの指が秘孔の周りに触れたことで、飲み込んだのだと実感できる。
「由良…、苦しくない?」
じっとしたまま動かず、由良の反応を待っていることは分かった。
違和感はあるけれど、苦しいというところまではない。
「だいじょ…」
問われ、由良が掠れた声をあげれば、ホッとしたような表情が見えた。
そっと引き抜かれては、また戻ってくる。
内筒を捏ねられることは、決して嫌なものではなかった。
ビクビクっと由良の小さくなってしまった雄が動いた。
感じたことのない、背筋を痛めるような刺激が、胎内から湧きあがって震え、脅えた。
知らないものが、そこにある…。

「あ…っ…っ、あぁ…っっ」
由良の声色が変わったことを高畠も見逃していない。
「由良、いい…?…ここかな…?」
強く押されては逃げ腰になった。その腰を大きな手が掴み取る。
「指、増やすよ…。辛かったら言って…」
気遣われることに、一応頷き返したが、由良には絶対に言わない意地のようなものが芽生えていた。
たぶん、由利も同じことを味わっているはず…。それを思うと、堪えられない兄ではいたくなかった感情も混じるのだろう。

窮屈感の中、高畠は幾度も由良の性器を撫でたり、太腿をさすったりと、由良の快感を引き出そうとしてくれていた。
それが分かるから、由良も続くものを受け入れられる。
どれほどの時間が経ったのか、すっかり肉壁に馴染んでしまった指が引き抜かれていった。
また両膝を抱え上げられて、高畠の硬く反りかえったモノが当てられる。
より密着してくる肌が、真上にあった。
「由良…」
振り下りてくる声に、思わず両手が伸びる。
体を折りこまれるような苦しさはあったけれど…。辛いものではない。
「萩生…」
首に両腕を絡めて、全てを委ねれば、困ったような苦笑がのぞいた。
「まったく…。意識してやられているなら憎たらしいし、無意識でやっているならホント心配になるよ…」
性行為の全てを知っているわけではないけれど…。
言葉も態度も、高畠を煽るには充分なものがあったのだろう。
熱い杭が秘孔のたもとに触れる。すでに零れ出ていた先走りが塗りつけられ、押し込まれた。
「あ…っんっぅ…っ」
先程までの指とは異なり過ぎるくらいの圧迫感が一気に襲ってくる。
言葉には余裕そうなものがあったとしても、体はもうギリギリのところにあったのか…。
腰と肩を抱いてくれた腕に力が籠った。
「由良…、少しだけ我慢して…」
その言葉の意味を考える一瞬がなかった。
待つこともなく、高畠は勢いよく由良の中を貫いてきた。
「うぁぁぁぁっっっ!!」
筆舌に尽くしがたい、強烈な痛みと熱が、全身を駆け抜けていく。
掴んだ…、食いこんだ、高畠の背に回した指の先に、血が走ったことも、由良は知らなかった。

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昨日、一話、詰めてしまったので、更新時間が狂ってすみません。
夜中upできたらしますけれど…(今から書くので…)
適当に覗きに来てやってください。
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コメント

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No title
コメントちー | URL | 2012-09-30-Sun 12:53 [編集]
うー、二人とも頑張って~。

何だかこんなに息つめて読むのも久しぶりだわ。
兄ちゃん時もこんな気持ちにはならなかった(笑)

高畠さん、背中痛そうだけども。
まあ、由良と恋人になったって事で。
後でお薬塗って貰ってねー。

Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-09-30-Sun 16:34 [編集]
ちー様
こんばんは~。
一日に何度も(?)ご訪問ありがとうです。

> うー、二人とも頑張って~。
>
> 何だかこんなに息つめて読むのも久しぶりだわ。
> 兄ちゃん時もこんな気持ちにはならなかった(笑)

そんなに肩こりするような番組でもないですので~。
気ぃ抜いてノンビリ散策してください。
(とかいいつつ、私もいつまでエチが続くのか心配しているところです。さっさと片付けて…と…)

> 高畠さん、背中痛そうだけども。
> まあ、由良と恋人になったって事で。
> 後でお薬塗って貰ってねー。

お薬~ヽ(゚∀゚)ノ◇ばんそこー。
あつみ「ハギー。なんか、首裏とか、ちぃにじんでねぇ?」
はぎお「なんのことでしょう」(おおいにすっとぼける)
あつみ「ネコちゃんが奔放なのはわかるけれどさぁ…」
はぎお「だから、なんのことでしょう」
あつみ「ぜってぇ、躾け直したほうがいいよ。…兄弟もろとも…」
はぎお「ユーリ、簡単にフォークにささったエサ、食うしなぁ」
あつみ「そーゆーことじゃなくて…」(躾け直すのは保護者の方か…(ボソ))

ちーさま。
駄文付け足しです。
コメントありがとうございました。
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