2ntブログ
ご訪問いただきありがとうございます。大人の女性向け、オリジナルのBL小説を書いています。興味のない方、18歳未満の方はご遠慮ください。
BLの丘
乱反射 23
2012-10-29-Mon  CATEGORY: 乱反射
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


上から順に移したはずの唇も、もう慌てていたのだろう。
剥き出しになった箇所に一目散に向かっていた。
羞恥の気持ちはあるのだろうが、必死で堪えて、何もかもを任せてくれるこの従順な姿に何が言えるだろうか。
徐に両膝を割り開いて、その狭間に頭を押し込む。
「あぁっ、やぁっ…」
耳を掠める声すら、抵抗とは思えない甘い囁きだった。

窄まった後孔に舌を這わせれば、目の前でヒクリと動く性器がある。
感じているのだと分かることが何よりの興奮を生んだ。
全てを受け入れる態度が余計に…。
自分を信じてくれている健気さが伝わってくる。

「真室…」
もう何度目かも分からない呼びかけに、伸びてきた手があつみの後頭部を撫でた。
何もかもを…あつみに任せるのだと…。
紅潮させた顔がうっすらと涙目になっている。
心の中で葛藤するものを押さえて、身を預けてくれることに、こみ上がる感激が滾る。
これほど愛おしい存在が他にあるだろうか。
全てを忘れ、欲望のままに突っ走りたいところを、どうにか押さえた。
自分でも溜まってしまっている欲望を擦り合わせると、真室も自分で感じていることを知るのか、興奮を纏わせてうっとりとした表情を見せてくれた。
「ぬ…いで…。あつみさん、の…、知りたい…」
どこでこんな殺し文句を覚えてくるのか、正直に告げ、振舞うこと。咎めたいところではあったけれど…。
全てを剥ぎ取られた真室と、まだ衣類を纏ったままのあつみでは、受け止め方も違っている。
恥ずかしさはもちろんあったけれど…。この真室を前にして拒絶はないだろう。
上体を上げては、シャツを脱ぎ捨て、下肢も明りの下に晒した。
だけどすぐに、被さってその視界を遮ってしまう。もう何度目のくちづけか…。
盛り上がった自分の分身は、自然と真室の太腿に触れ、自分の熱さを知らしめられる。
数度のキス…。さする肌…。
重なる肌の間から、忍ばせた手は、真室の両足を広げさせ、見えない隠された部分を撫でた。
「はぁっ…っ」
深く吐息を漏らす声音にますますあつみの神経が削がれていく。
冷静に…と思っても、無駄な努力になりそうだ。

この時のために買い置いておいたローションのボトルを手にすると、これから始まることに不安げな瞳を覗かせた。
「酷いことはしない。誓うから…。真室が嫌だって言えばやめるから…」
本当にやめられるかは甚だ疑問だったが…。
全身を投げ出してくれている真室に気を良くしている部分があったのも確かだった。
あつみの言うことが理解できるのか、真室は小さく首を振って、「へ…き…」といじらしいことを口にする。
だが、真室の内心に溢れる不安など、手に取るように分かることでもあった。
少しでもそれを取り除いて、気持ち良くなってくれたら…と、あつみにも緊張が走った。
真室の両膝を立て、その間に胡坐をかいて座りこんだあつみは、先程まで背に当てていたクッションを拾い上げると、真室の腰の下に宛がい、高さを出した。
体に朱が走ることで真室が感じている羞恥心は嫌というほど知れる。それでも一切の抵抗も見せない。
先窄まりの細い出し口から掌に出したローションを真室の陰茎に当てると、「ひゃぁっ」と飛び跳ねるほど全身が震えた。
「ごめん…。冷たかったよな…」
熱を持った性器だからこそ、余計にその温度差を感じてしまったのだろう。
手で扱いてやりながら熱を移し、トロリと柔らかさを増していく液体を指に絡めて、嚢と門渡りを伝う。
秘孔の上を撫でれば、キュッと締まるのが分かった。
人目になど晒したことのない場所であるはずだった。何かに耐えるように、真室の手がシーツを掴む。
「真室、緊張しないで。おっきく深呼吸して、体から力を抜こう…」
促せば、また小さく頷いて大きく息を吸い込んでは吐き出した。
プルプルと震えていた太腿が、少しばかり収まった気がした。
今は何をどうしようにも、あつみの体が膝の間に入り込んでいて、真室は閉じようにも閉じられず、内腿をあつみの腰に当てていたのだ。
片手で性器を扱き、あつみの二の腕ほどの細さなのではないかと思われる太腿にくちづけを落とす。
何度も後孔の上を、押したり撫でたり、揉んだりとしながら、柔らかくなる時を待った。

指の第一関節が入る。
「あっ…」
高く啼いては異物を押し出そうと蠢くのが分かる。
一度は引いて、もう一度、今度はもう少し奥まで押し進めた。
中の熱さに、あつみはどこまで自分が耐えられるかという耐久レースにもつれ込んだことを悟る。
じわりと肌に汗が浮かんだ。
「真室、大丈夫?苦しくない?」
一本目の指はまだ途中だ。
潤んだ瞳で見上げながらも、コクリと首を縦に動かしてくれる。
もっと奥へと指を差し込み、きゅうきゅうと締め付けてくる肉筒を指に浴びれば、臨戦状態のムスコがまた膨張した。
真室から見えているかどうかは疑問だが、ソレは天を向き、滲むものを腹に零してくれた。
あつみはまたローションのボトルを手に取った。
「真室、ごめん。もう一回だけ、我慢して…」
『我慢』の言葉に戦慄が走る。
だけど何を言われるよりも早く、あつみは指を抜いた箇所にボトルの口を差し込むと、グチュッと液体を注いでいた。
指よりははるかに細かったが、注がれた液体の冷たさに、逃げ腰になる真室の体を押さえこむ。
「あぁぁぁっっっ」
滑りを良くするための最短の手段だったのだけれど…。
「真室っ、ごめんっ、ごめんっ、ごめんっ!」
あつみの声は届いているのだろうか…。
ボトルを引き抜き、涙の粒を浮かべた真室の眦にくちづけながら、抱きしめては、許しを乞う。
従順でいてくれる真室に甘えた行為であることに間違いはなかった。

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ 
ポチってしていただけると嬉しいです(///∇//)
関連記事
トラックバック0 コメント4
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
とうとう
コメントちー | URL | 2012-10-29-Mon 05:04 [編集]
マムちゃん、本当にどこでそんな事覚えて来たの?
まあ、何にも知らないからこそ出る態度に言葉なんでしょう。

あっちゃん、ヤル気満々ですねー。
用意がちゃんと(笑)
ハギユラとは大違い(まあ、あそこは突発的だったから)
さて、真室くん。ちょっと・・・いや、たくさん?
我慢してねー。まあ、あっちゃんが持てる技を駆使して負担軽減してくれると思うけど。

「ふふふ。師匠。ついに来ちゃいましたね♪」
「ね、来ちゃったね♪」
「しかも、板さん見ながらご飯食べられる~」
「若美、何かソワソワしてない?」
「ですねー。まあ、可愛いマムちゃんがお泊まりでしょ?そりゃ、仕方ないですって」
「板長、シッブー。カッコイイ」
「師匠、それ言うとドキドキしちゃう人いますから」
「何か、若美と怪しいっ」
「え?お兄ちゃんは私の~!あっ。師匠~、あれあれ」
「ちー、諦めな」
「やらあっ。お兄ちゃん・・・」
Re: とうとう
コメントたつみきえ | URL | 2012-10-29-Mon 07:50 [編集]
ちー様
おはようございます。

> マムちゃん、本当にどこでそんな事覚えて来たの?
> まあ、何にも知らないからこそ出る態度に言葉なんでしょう。
>
> あっちゃん、ヤル気満々ですねー。
> 用意がちゃんと(笑)
> ハギユラとは大違い(まあ、あそこは突発的だったから)
> さて、真室くん。ちょっと・・・いや、たくさん?
> 我慢してねー。まあ、あっちゃんが持てる技を駆使して負担軽減してくれると思うけど。

真室、本当にねぇ。
見聞きした世界がすべてじゃないんだよ。
実践したかったのか?!
あつみはしっかり煽られているし。
大人の余裕はどこに吹っ飛んで行ったのか~。
あつみのところに泊まりに来るっていう話は以前からあったからね。
準備万端でお待ちしておりました。(洗濯はしてなかったけど…)

> 「ふふふ。師匠。ついに来ちゃいましたね♪」
> 「ね、来ちゃったね♪」
> 「しかも、板さん見ながらご飯食べられる~」
> 「若美、何かソワソワしてない?」
> 「ですねー。まあ、可愛いマムちゃんがお泊まりでしょ?そりゃ、仕方ないですって」
> 「板長、シッブー。カッコイイ」
> 「師匠、それ言うとドキドキしちゃう人いますから」
> 「何か、若美と怪しいっ」
> 「え?お兄ちゃんは私の~!あっ。師匠~、あれあれ」
> 「ちー、諦めな」
> 「やらあっ。お兄ちゃん・・・」

弟が出かけている隙にお二人はお兄ちゃんのもとへ…ですか。
美味しいご飯いただいちゃってください。目の保養も…。
お兄ちゃんとアヤシイ関係の人は?!板長?!
作務衣が似合う鎖骨チラ見せの接客係りの可愛い子とかいないの?
(どっちもネコにならないと思っている調理師…)
ちー(敬称略)とか、けー(変更した上に敬称略)とか客ににちょっかい出されて「チッ」とか「ケッ」とか舌打ちしてないの?
心配事が多いお兄ちゃんだなぁ(←)
コメントありがとうございました。

No title
コメントけいったん | URL | 2012-10-29-Mon 11:10 [編集]
直接 ボトルをってぇ~~!
(。ノω<。)ァチャ- 
あつみも 焦っているのでしょうが、もうちょっとマムの事を考えて欲しいわ(;¬д)(д¬;)ネェ

深呼吸しなきゃならないのは、あつみもだね♪(笑)

「周防は声が渋いのか…って、きえ様も 周防ファンなの!私のライバルじゃん!」
「お兄ちゃん…(*・ω・*)ポッ」
「ねぇねぇ、ちーさん!きえ様って 年上好みって知ってた!?」
「はい、別宅に書いてましたから♪ それより ちーは、お兄ちゃんが…(..*) ポッ」
「渋い声の周防は、もう居ないんだよね…今日は、ヤケ酒だぁーー!」
「今日もでしょ♪」

強かな相手に屈する事の無い刑事の職の佐貫も きっと低音で力強くて素敵な声だと思うの私♪
(`・ω・)テイオン ボイス・;・*.";.*:(*..) ポッ ...byebye☆
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-10-29-Mon 11:51 [編集]
けいったん様
こんにちは~。

> 直接 ボトルをってぇ~~!
> (。ノω<。)ァチャ- 
> あつみも 焦っているのでしょうが、もうちょっとマムの事を考えて欲しいわ(;¬д)(д¬;)ネェ
>
> 深呼吸しなきゃならないのは、あつみもだね♪(笑)

ハイ、あつみが落ち着いて作業(?)しないとね。
何も知らない真室に無体を強いています。
でも真室は『こういうものなんだぁ』と間違った情報を仕入れていそうです。
体験は百聞にしかず(←)
こんなに従順な真室は何されても信じられる無垢なものをもっているんでしょうね。

> 「周防は声が渋いのか…って、きえ様も 周防ファンなの!私のライバルじゃん!」
> 「お兄ちゃん…(*・ω・*)ポッ」
> 「ねぇねぇ、ちーさん!きえ様って 年上好みって知ってた!?」
> 「はい、別宅に書いてましたから♪ それより ちーは、お兄ちゃんが…(..*) ポッ」
> 「渋い声の周防は、もう居ないんだよね…今日は、ヤケ酒だぁーー!」
> 「今日もでしょ♪」
>
> 強かな相手に屈する事の無い刑事の職の佐貫も きっと低音で力強くて素敵な声だと思うの私♪
> (`・ω・)テイオン ボイス・;・*.";.*:(*..) ポッ ...byebye☆

えぇ。年上好みですよ~。明かした通り…。
白髪のダンディなお方など、もう涎もので寄っていっちゃいます。
周防はスーツ姿がとっても良く似合って、社員の信頼も厚くて、頭の回転も速くて…(/ー\*)ポッ
あのね、やけ酒はいいけど…。
あまり飲み過ぎると、低音で力強くて素敵な声のおまわりさんがやってきて
||Φ|。・゚・||(ノД`)||・゚・。|Φ||ダシテェ
ってことになりますよぉ。
その声にやられて、コロン((((((((o_△_)o かもしれないけれど…。
それはそれで幸せな夢が見られるのかしら。
コメントありがとうございました。
トラックバック
TB*URL
<< 2024/05 >>
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


Copyright © 2024 BLの丘. all rights reserved.