2ntブログ
ご訪問いただきありがとうございます。大人の女性向け、オリジナルのBL小説を書いています。興味のない方、18歳未満の方はご遠慮ください。
BLの丘
乱反射 30
2012-11-05-Mon  CATEGORY: 乱反射
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


真室と一緒に住み始めて、堂々と同じ部屋での寝起きを容認されてしまって…。
それはありがたいことでもあったけれど、反対に困ったことでもある。
一応、寝る前の話相手、ということで真室の部屋に一緒に入るのだが、ベッドの中で語り合ううちに真室は眠りにつき、あつみは自分の部屋に戻るタイミングを失ってしまう。
可愛い寝顔を見ていたいのと、真室の温もりを感じていたいことに意思が負けてしまうのだ。
そしてそれは、欲求不満を確実に生んでくれた。
とはいえ、いつ兄が帰ってくるか…を心配して、安心してコトにはおよべない。
同居してからもキス止まりで10日も過ぎれば、さすがに真室のほうが不安を覚えたらしい。
あとは好奇心があるのだろう。
『初めて』は翻弄されるままに終わってしまったから…。

夕飯を食べ終えて後片付けをしながら、どこかモジモジとした真室に訝しさを覚えた。
「真室?」
どうしたのかと尋ねれば、照れくさそうに「今日…」と声がかけられる。
自分から誘うようでもちろん羞恥はあるのだろうが、その意味を汲み取れないあつみでもなかった。
一瞬考えてしまったあつみだったが、今の早い時間からなら、若美が帰ってくる前に終われるだろう。
若美の帰宅時間はだいたい予想ができるし、持て余した熱をこのまま放置し続けるのは辛い。
何より、真室のこの誘い方が、扇情的でまともにあつみを直撃してくれたのだ。
そうと決断すれば次の行動は早い。
「ああ…。一緒に風呂に入っちゃおう」
「えっ?一緒に?!」
目を見開いた真室だったが、過去にも銭湯に行ったことを思うのか、抵抗することはなかった。
まぁ、あの時とは明らかに事情が違っているが…。
ローションのボトルを手に、バスルームに向かうと、驚いた顔の真室が「こ、ここで?」と新たな驚きを見せる。
あつみは「まさか」と少し笑ってしまった。
前回、冷たいままのローションを温めきらずに使ってしまったことで真室には負担をかけた。
洗面器に張った湯の中に入れておけば、僅かな時間でも体感は変わるはずだ。

あまり悠長なことはしていられない…とは、真室も気付くのだろう。
急いているのはお互い様か…。
向かい合わせに立ち、体を洗ってやりながら、その時にボディーソープのぬめりを借りて、後孔に指を差し込んだ。
久し振りのことに違和感があるのだろうが、背中を抱くあつみの胸にもたれかかってくる。
膝で真室の太腿を開かせ、双丘を割った指に一瞬ぶるりと震えたが真室は大人しいままだ。
「ふぅ…」
「うん、そう。息吐いていて…」
この体勢は真室にとっても不安定なものだろう。早くベッドに寝そべらせてあげたい気持ちが湧く。
いや、オオゴトになっているのはあつみの下半身か…。
すでに準備万端と言いたそうな、張り詰めたモノがそそり立っていて、抱きついてくる真室の腹部に当たっていた。
それに刺激されるのか、真室も兆しを見せ始める。
「ここでは簡単に、ね。また部屋に行ったら、ちゃんと…」
言おうとしていることが分かるのか、コクコクと頷いていた。

与えられた刺激と、湯にあたったことで、半ば逆上せたような状態になっている真室を拭きあげては、バスタオルにくるんだ状態で廊下を移動する。
裸で部屋をうろつくことに慣れていたあつみは、本当に違和感を持っていなかったのだ。
自分もタオルを腰に巻いただけの格好で、真室だけを寝かせ、とりあえず真室に水を飲ませてやろうと、キッチンに向かった。
ペットボトルの水を持って部屋に戻り、二人で分けて飲みあう。
真室がペロリと唇を舐めたのを合図にしたかのように、あつみは覆いかぶさっていった。

啄ばむキスを贈り、やがて薄く唇を開けた真室の舌に誘われて、その口腔へと差し込む。
唾液が絡む音がするようなくちづけは、ほとんどなかったと言っていい。
それ故に、余計興奮するものを持っているのだろう。
「あ…ふ…っ、あぁ…」
苦しそうな吐息が漏れて、ようやくあつみは唇を離した。そのまま零れた唾液を追って顎のラインから首筋に降りていく。
胸の尖りを指先で撫でれば、切なげな声が上がった。
「あっ、そこ…っ」
「感じる?」
それから舌を這わせる。片手でつまんだり捏ねたりしていれば、双方どちらも色味を増した。
真室が時折上げる高い嬌声はとてもではないが人に聞かせられるものではない。
ましてや若美などには…。
片手を真室の股間に滑らせた。
あつみに当たっていたから起ち具合は分かっていたつもりだったけれど、改めて握れば、ピクンと体が跳ねた。
「あぅ…、あっ、や…っ」
そのまま体をずらして、先端に舌を当てる。徐に咥えこんでしまえば、また膨らむのが分かった。

…愛おしい…。
心の底からそう思う。
自分のために全てを差し出してくれた存在に、湧き上がる気持ちは大事にしたい、それだけだ。
刺激を与えてやりながら、先程柔らかくしておいた場所を指で撫でた。
真室のイイところは、すでに覚えている。
ローションを手繰り寄せて、掌に出す。温まっているのは、あつみの掌でも充分感じられることだった。
まず縁から撫でてゆっくりと指を差し込んだ。
息をつめてしまいそうになる真室を宥めるように、性器に舌を絡ませる。
自分でもこんなに性急になることは初めてだと、あつみは胸の内で過去を振り返っていた。

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ 
ポチってしていただけると嬉しいです(///∇//)
関連記事
トラックバック0 コメント2
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
No title
コメントけいったん | URL | 2012-11-05-Mon 09:20 [編集]
同じ部屋の寝起きを容認!
あつみとマムの関係に 寛容過ぎるんじゃないの、若美?

まだ一緒に住んでいるのが 抑制にはなっている様ですけど
…けど
甘いムードで 互いに気分を盛り上げて♪と、落ち着いて じっくりジワジワと事を運ぶわけには いかないよね(笑)
新婚さんなのにね~
貴重な時間を 堪能して下さいませ、お二人さん♪
★'.・.LOVE~(^▽^(^▽^*)~LOVE.・.・:☆...byebye☆

Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-11-05-Mon 12:07 [編集]
けいったん様
こんにちは。

> 同じ部屋の寝起きを容認!
> あつみとマムの関係に 寛容過ぎるんじゃないの、若美?
>
> まだ一緒に住んでいるのが 抑制にはなっている様ですけど
> …けど
> 甘いムードで 互いに気分を盛り上げて♪と、落ち着いて じっくりジワジワと事を運ぶわけには いかないよね(笑)
> 新婚さんなのにね~
> 貴重な時間を 堪能して下さいませ、お二人さん♪
> ★'.・.LOVE~(^▽^(^▽^*)~LOVE.・.・:☆...byebye☆

お兄ちゃんは弟の事を思えば…ってとこでしょうか。
ずっと同じ部屋で生活してきたのはお兄ちゃんですからね。
真室の性格はよーくよーく知っているし。
新婚さんは同室なんですよ~。
お兄ちゃんの手前、我慢していたあつみだけど、いつも一緒に寝ているんだ♪
寛容なお兄ちゃんに感謝しよう。
鬼の(?)居ぬ間に…新婚さん、イってらっしゃーい。
コメントありがとうございました。
トラックバック
TB*URL
<< 2024/05 >>
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


Copyright © 2024 BLの丘. all rights reserved.