五泉が出張だといって 今日は戻らないと聞いていた。
友人4人を家に呼んでしまったのは 淋しさからだったのか、たんなる付き合いなのか。
講義が同じで付き合いもあった人は、年下であっても親しく慣れてくれている。
以前、五泉との会話も聞いたことのある、あどけない少年のような人は、幸せな生活に喜んでつきあってくれた。
年下なのに、一人で淋しがる燕のことを分かっているのだ。
広い家には学生の4人を連れても充分空間が余っている。
入った途端、「すげっ、三条さん、どんなとこに住んでんの」と半ば呆然とした声はともかく・・・。
大学生が暮らす空間ではない。
ここが自分だけの住まいではないのだから自慢もできない。
すでに 燕の生活状況も それとなく知られた現在だったのだが。
分かるから呼べた相手。
一人は燕と同様、華奢な人物で、高校生とも間違われそうな人だった(A←名前浮かばない)
あとの三人は何かと気遣ってくれることも多かったし、肉体関係を求められていないことから気も許していた。
どれも体格の良い男たちだ。
悪い過去の噂は 五泉と付き合った時点で消えていたのだ。
だから今では 年上の(燕は留年しているので)人として、気軽に付き合ってくれる。
そんな人づきあいも 燕には嬉しいものに変わっていた。
リビングの広いテーブルに、どんちゃん騒ぎ用として揃えられた数々の食品と酒類に脳みそが解けそうになっていく。
そのとき 玄関ドアが開けられる音が耳に響いた。
「ん?」
振り向くが早いか、リビングに繋がる扉が開かれる方が早いか・・・
玄関の真っ先がこのリビングなのだから隠しようがない。
すでに玄関にある靴の数で知ったのだろう。
分かったように、人数を見ては 「友達か?」と五泉が訪ねてきた。
「あ…え? 今日とまりって・・・」
「そのつもりだったがケリが早くついてな」
黙りこむ友人と 焦る燕に 五泉の背後からさらなる人物が顔をのぞかせた。
「おー、なんか大所帯だったみたい」
「社長、歓迎されていないらしいですよ」
能生と刈羽が言いながらも堂々と進んでくる。
「ツバメちゃん、そんなことないよね~。五泉、調べ事はあとでいいから、宴会の準備」
全くこの場にそぐわない雰囲気など すぐに蹴散らしてリビングテーブルの前に居座る"社長"だった。
あたりまえだが、反論できる『学生』もいない。
「たまにはさぁ、若い子との交流もはからないとねぇ」
「社長、若手狙うには早すぎる年じゃ・・・」
色々言い合う能生と刈羽に何一つ返せる言葉がない。
そこにむくれたと明らかに分かる五泉の態度が響く。
「お前ら、調べたいって言うから連れて来たんだろうがっ。用がないなら帰れっ」
「どうせツバメちゃん独り占めできないんだからいいじゃない。・・・ねぇ、君 どこ学部?専攻どっち?」
酔いの席には全く相応しくない社長の質問攻めに、それこそ 酔いがさめて行くというものだ。
今日の出来事からここにくるまでの繋がる何かがあったのだろうが、燕が友人を招いていたことで全てが帳消しになった。
お気軽人間 をうかがわせる兄と柏崎には、今更何も言えないのだが・・・
呼んでしまった友人が縮こまることを感じては、五泉の方が「気にするな」と声をかける。
「燕と仲良くしてくれているんだろう。こいつらのことは放っておけばいいから、好きに会話しろ」と。
能生と刈羽の存在を無視する。
ここが燕の家で、気兼ねなく訪れればいいと促してくれる。
まだ難しい企業問題 でも いずれ 力になることを感じるからないがしろになどはしない。
今の会話は単なる 意志疎通を図るようなものなのだろう。
それがどう働くかは、受け止め方次第でもある。
学生4人がいて 燕と五泉に 深夜になって「帰れ」と言われたのは間違いなく能生と刈羽だった。
「え~、この夜中にお兄ちゃん、追い出すの~?」
「健気に働く部下に対してあまりにも酷いしうち~」
口々に愚痴るメンツに「あ、俺たち、帰ります・・・」と言ったのはもちろん友人たちだったけれど。
「明日、燕と同じ講義を取っているんだろう?9時だったか?送っていってやるからとにかく寝ろ」
こんな深夜に帰らせるわけにはいかないといった雰囲気でツインルームでしかないゲストルームに追いやられていた。
そこでどんなふうに寝るかは疑問だが。
狭くても寝られる空間があるとは、学生身分にとっては喜ばしい。
「俺たちどうするの~っ」
わめいた能生の言葉など五泉にはとどいていない。
「だから帰れっていっただろう」
酔いにまかせてふらふらになった燕は その後のことを知らなかった。
本来泊まる予定でつけてきたゲストルームは 燕の友人にとられ
追い出されても今更行く先も見つけるのは面倒だと、リビングに転がっていたらしい。
そして 硬い床で寝たから体がいたい と言う理由で、翌日の仕事を休んだ二人だったらしい。
会社とはわからないが 勝手に過ごせるところなのだな・・・とだけは分かった(←いえありえません)
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友人4人を家に呼んでしまったのは 淋しさからだったのか、たんなる付き合いなのか。
講義が同じで付き合いもあった人は、年下であっても親しく慣れてくれている。
以前、五泉との会話も聞いたことのある、あどけない少年のような人は、幸せな生活に喜んでつきあってくれた。
年下なのに、一人で淋しがる燕のことを分かっているのだ。
広い家には学生の4人を連れても充分空間が余っている。
入った途端、「すげっ、三条さん、どんなとこに住んでんの」と半ば呆然とした声はともかく・・・。
大学生が暮らす空間ではない。
ここが自分だけの住まいではないのだから自慢もできない。
すでに 燕の生活状況も それとなく知られた現在だったのだが。
分かるから呼べた相手。
一人は燕と同様、華奢な人物で、高校生とも間違われそうな人だった(A←名前浮かばない)
あとの三人は何かと気遣ってくれることも多かったし、肉体関係を求められていないことから気も許していた。
どれも体格の良い男たちだ。
悪い過去の噂は 五泉と付き合った時点で消えていたのだ。
だから今では 年上の(燕は留年しているので)人として、気軽に付き合ってくれる。
そんな人づきあいも 燕には嬉しいものに変わっていた。
リビングの広いテーブルに、どんちゃん騒ぎ用として揃えられた数々の食品と酒類に脳みそが解けそうになっていく。
そのとき 玄関ドアが開けられる音が耳に響いた。
「ん?」
振り向くが早いか、リビングに繋がる扉が開かれる方が早いか・・・
玄関の真っ先がこのリビングなのだから隠しようがない。
すでに玄関にある靴の数で知ったのだろう。
分かったように、人数を見ては 「友達か?」と五泉が訪ねてきた。
「あ…え? 今日とまりって・・・」
「そのつもりだったがケリが早くついてな」
黙りこむ友人と 焦る燕に 五泉の背後からさらなる人物が顔をのぞかせた。
「おー、なんか大所帯だったみたい」
「社長、歓迎されていないらしいですよ」
能生と刈羽が言いながらも堂々と進んでくる。
「ツバメちゃん、そんなことないよね~。五泉、調べ事はあとでいいから、宴会の準備」
全くこの場にそぐわない雰囲気など すぐに蹴散らしてリビングテーブルの前に居座る"社長"だった。
あたりまえだが、反論できる『学生』もいない。
「たまにはさぁ、若い子との交流もはからないとねぇ」
「社長、若手狙うには早すぎる年じゃ・・・」
色々言い合う能生と刈羽に何一つ返せる言葉がない。
そこにむくれたと明らかに分かる五泉の態度が響く。
「お前ら、調べたいって言うから連れて来たんだろうがっ。用がないなら帰れっ」
「どうせツバメちゃん独り占めできないんだからいいじゃない。・・・ねぇ、君 どこ学部?専攻どっち?」
酔いの席には全く相応しくない社長の質問攻めに、それこそ 酔いがさめて行くというものだ。
今日の出来事からここにくるまでの繋がる何かがあったのだろうが、燕が友人を招いていたことで全てが帳消しになった。
お気軽人間 をうかがわせる兄と柏崎には、今更何も言えないのだが・・・
呼んでしまった友人が縮こまることを感じては、五泉の方が「気にするな」と声をかける。
「燕と仲良くしてくれているんだろう。こいつらのことは放っておけばいいから、好きに会話しろ」と。
能生と刈羽の存在を無視する。
ここが燕の家で、気兼ねなく訪れればいいと促してくれる。
まだ難しい企業問題 でも いずれ 力になることを感じるからないがしろになどはしない。
今の会話は単なる 意志疎通を図るようなものなのだろう。
それがどう働くかは、受け止め方次第でもある。
学生4人がいて 燕と五泉に 深夜になって「帰れ」と言われたのは間違いなく能生と刈羽だった。
「え~、この夜中にお兄ちゃん、追い出すの~?」
「健気に働く部下に対してあまりにも酷いしうち~」
口々に愚痴るメンツに「あ、俺たち、帰ります・・・」と言ったのはもちろん友人たちだったけれど。
「明日、燕と同じ講義を取っているんだろう?9時だったか?送っていってやるからとにかく寝ろ」
こんな深夜に帰らせるわけにはいかないといった雰囲気でツインルームでしかないゲストルームに追いやられていた。
そこでどんなふうに寝るかは疑問だが。
狭くても寝られる空間があるとは、学生身分にとっては喜ばしい。
「俺たちどうするの~っ」
わめいた能生の言葉など五泉にはとどいていない。
「だから帰れっていっただろう」
酔いにまかせてふらふらになった燕は その後のことを知らなかった。
本来泊まる予定でつけてきたゲストルームは 燕の友人にとられ
追い出されても今更行く先も見つけるのは面倒だと、リビングに転がっていたらしい。
そして 硬い床で寝たから体がいたい と言う理由で、翌日の仕事を休んだ二人だったらしい。
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燕、 学内で 友達が出来んだね!
いち時は 右をみても 左を見ても セフレだったのが…
ほんと 良かったね~
これも 素敵な恋人の五泉の お蔭♪嬉し:(*〇>艸<〇)。.・*゚泣き
でも 私的には 兄の能生の方が タイプなの♡
(@^ ^@)ゞ テレテレ...byebye☆
いち時は 右をみても 左を見ても セフレだったのが…
ほんと 良かったね~
これも 素敵な恋人の五泉の お蔭♪嬉し:(*〇>艸<〇)。.・*゚泣き
でも 私的には 兄の能生の方が タイプなの♡
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