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BLの丘
淋しい夜に泣く声 65
2009-10-23-Fri  CATEGORY: 淋しい夜
R18でお願いします。

「はぁ…っんっ」
ぶるっと肌が震えた。幾度も榛名に求められ、英人の身体は全てが性感帯になったかのように触れられるたびに戦慄いた。
榛名に連れ込まれた一つの寝室。大きなベッド以外何もない部屋は榛名の完全なるプライベートルームで、そこに入れた喜びも英人の中にあった。
白い首筋に落ちた唇が、何かの痕跡を残すようにキツく吸いついた。
赤く熟れる乳首を丁寧に舐めまわされる。無駄な贅肉のない脇腹から鳩尾を冷たい指先が撫でて行く。
抽送を繰り返す後孔に全身の毛穴が開こうとしている。

「んっ…も、だめ…出ちゃう…」
榛名に幾度も先端を弄られた。そのたびにさらりとした液体が噴き出し、榛名の手を汚す。
ドロリとした最後の液が出ないだけで焦らすように蕾の奥を嬲られた。
「んっ…っあ…」
「イッていい。好きなだけ感じろ」
もう限界だと言いたそうに英人の身体が震えあがった。
きゅうっと締め付ける孔の奥でも榛名は弾けずに静かに英人の膨らみを撫でた。
「あぁっっ…っ」

榛名は英人がどれほどの痴態を晒してもただ受け止めた。その首に英人は腕を絡ませ、引き寄せながら激しく痙攣をした。じっとりとした汗を榛名の肌に感じる。腹と腹の間で擦られた分身が白濁の液を零し二人の間を汚した。
決して引き抜こうとしない榛名に、英人はもう無理だと言いたげに潤んだ瞳を上げた。
「どうして?まだ一度目だろう?」
これまでの経験を踏まえれば、榛名の手で何度も果てさせられていたから一度の放出で「もういい」と言うことはなかった。
それを分かっているから、榛名はしつこく次を求めてくる。
でも今日は違っていた。心の隙間までも埋められて英人はとても満足していたから身体だけの繋がりはなくてもいいと思えた。
自分だけが満足し、榛名を快楽に引き込んでいないことに申し訳なさが募っても、身体は悲鳴を上げてこれ以上は耐えられそうになかった。身体だけの悦びではなく心が満たされていたから一度だけで充分だった。
榛名の愛撫は優しく丁寧で、英人を抜けられない泥沼の中へと引きずり込んでいく。
…壊れる…。壊された…。榛名と言う男の手で英人は戻ることのできない快感や悦楽を与えられて二度と戻れない世界に身を投げさせられた。

榛名は一番膨らみのある先端だけを英人の中に残し、それ以外をギリギリまで引き抜いた。
ムニュリとうねる英人の熱さに榛名の整った顔が歪む。
強引に開かされた足の間で硬い肉が薄い肉壁を擦った。
「もう一度挿れてもいいか?どうしてもおまえが嫌だと言えばやめる」
英人は逆らうことなどできなかった。
繋がりあるその世界に英人が溺れて快感を味わおうとしている。開かれた部分にある刺激はその奥に辿り着くことを願っている。榛名が望むよりも自分自身が欲しがった。
最愛の人に求められれば幾度だって叶えてやりたい。一度だけでいいと思った気持ちは霧のように吹き飛んだ。
何度だって感じたい。愛するその欲望を身体の中で受け止めて自分しかないのだと思わせたい。

「挿れて…」
身体に与えられる悦びは完全に英人を破壊した。頷くと同時に激しい勢いを付けて舞い戻る肉棒。
体内を抉る感触に震えあがる身体が、無理だと言いながらも榛名を求めていた。幾度も擦られ締める肉壁の中で榛名の血が滾るのを薄壁が感じた。
「ち、し…」
呼びたい名前が声にならない。
「英人」
脳裏に染み込んでくるような囁きに、疼く体内が一層締め付ける。
手も足も全て榛名に絡めた。優しく抱きこんでくれる逞しい肉体に心の隅まで預けた。
自分の名前を初めて愛しいと思った。
弾ける英人自身を榛名は優しく掴んで扱きながら、自らも英人の中で快楽を貪った。
熱くたぎる迸りを英人は喜んで迎えた。
「愛している…」
榛名から零れた想いが英人の血流を更に熱くした。
榛名の弾けるこの瞬間がなによりも幸せで、英人は桜が咲くようなピンク色を全身で味わった。
熱く口づけられる濃密さに英人の蔑まされた心が溶けだした。
今のこの瞬間、榛名と並んだのだと何故か思った。

書けなくてなんだかえっちになっちゃった…
展開を期待されている方、本当にごめんなさい。m(__)m

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コメント

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コメントきえ | URL | 2009-10-23-Fri 19:37 [編集]
M様

こんばんは。お越しいただきありがとうございます。

>このまま一気にハッピーエンドへ♪ 更新頑張って下さいね!
ぁあ、もうこのままその方向に進めたいですっ!!
書く気力を無くして単にえっちで済ませようとした今回。
しかも連日間違えてupするどうしようもなさ…(機械きらい…)

英人の幸せはもうちょっと先です。
充分浸っていそうなんですけどね…。
すみません、期待だけを残して。
焦らすようで本当に申し訳ないと思います。

コメントをありがとうございました。
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