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BLの丘
かけがえのない日々の訪れ 23
2010-03-05-Fri  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。
(まだえっちは続くんで…もう勘弁してという方にはお茶でも…( ^^) _旦~~)

顔を上に向けた日野の唇に神戸のそれが重なれば、先程自分が吐き出した青臭い苦みのある味が伝わってきた。
多少の抵抗はあったが、白濁を飲んでしまう行為が神戸自身の愛情の深さを突きつけて来られているようで受け入れた。
そして辛いことをされないようにというささやかな願いも込められていたのかもしれない。

「イかないように『縛って』って言えるようになるかなぁ」
「…ぃっ、っえる、わけ、ないじゃんっ!!」
口付けを終えた神戸から絶対に無理だと思える台詞が降ってくる。
早漏防止用のリングくらいなら昔むか~しに使ったことはあっても、神戸が言うのは自分の意思ではどうにもならないものだ。
自分から願えるはずがない。それに、頼まれたって着けたくない。
本気で言っているのかからかっているのか、クスクスと笑う表情からは判断ができない。

「ちゃんとおねだりできるようになりなさい。勝手な行動はだめだよ」
神戸は諭すように告げただけだった。
そんなこと、言えるか…と日野は上気した頬を更に赤くした。

ようやくローションのふたを開けるのを見て安心するとともに、ズンと体内で疼くものを感じた。
先程、『早くいじって』と脳裏に浮かんだ言葉も甦る。
温められた液体が後孔に塗りつけられ指の腹で襞の上を撫でれば、待ち焦がれた時がやって来たような期待が日野を襲った。

すでにバスルームでいじられたせいか舐め続けられたからか、後孔は簡単に一本の指を飲みこみ、指の根元で入口をじんわりと広げるように動いた。
確かに異物感はあるのだが、後ろを解される指使いは、気持ち悪いとか不快とかいうものを一切持たせない。
それどころか、快感を与えつづけられ、日野の身はただの性の塊になった…。
肉壁をこすられること、それがやけにきもちいい…。
「あぁぁぁぁ…」
吐息を何度も漏らしながら出し入れされる指の動きを体内で感じた。
一度は力を失ったはずの中心がまた角度を変えて上へと向き始めた。
イイトコロを擦ろうとするのに反らされるから自然と腰が揺らめく。

神戸が満足したような表情で日野を見下ろした。
「ショウは本当に飲み込みがいいね。この前一度教えただけでこれだけ習得できているなんて。さすが見込んだだけのことはあるよ」
日野は快感に溺れ始めていて、神戸が何を言いたいのか考える余裕をなくした。
柔らかくなっている襞の上に2本目の指を当て、ローションを絡ませながら入っている指を追いかけるように潜り込ませてくる。
「うぅっ…」
さすがに2本目の指が広げる力にうめき声が漏れたが、それでも”痛み”を感じることはない。

神戸は2本の指でじっくりと時間をかけて内壁を蹂躙した。もちろん前立腺を時折弄くりまわすことを忘れずに。
日野は体内の膨らみを何度も擦られるうちに、再び自分自身の先端から先走りを零すようになっていた。
平ら、というよりすこしへこんでいるのではないかと思われる腹の上に小さな水たまりでもできたのかという頃、3本目が入ってきた。
「あともう少しだから。まだ耐えられるでしょ?」
「…ん…」
日野はコクコクと頷いた。言葉を発せるというほどではなかったが、張り詰めている雄芯は一度吐き出したせいか弾けてしまうほどまで追いつめられていない。
初めてだったからなのか、耐える時間が長過ぎたせいか、前回の方が数段と苦しかったと振り返る余裕まであったくらいだ。

神戸の指が引き抜かれた。
日野の身体の上を這いあがるように神戸の視線が日野の瞳を捉えた。
神戸が初めて日野の手に彼のシンボルを掴ませてくれた。充分なほど張り詰めて硬さと大きさのあるモノは日野同様滑りのある液が彼自身を覆っていた。
これが自分の中へと入ってくるのかと思うと恐怖と興奮がごちゃまぜになる。
「今後僕と誰かのことを疑ったり、ショウが誰かに気を取られたりしちゃだめだよ。それとね、君は素直で気が良いから心配するけど、他人の手垢をつけるようなことはしないで。ショウは僕だけを知っていればいい。余計なことは何一つ覚えなくていいから。僕好みの体にしてあげる…」
静かな口調は日野に教え聞かせるようだった。
落ちてきた唇が重なり日野の舌を絡め取る。
口付けとは、とても深い意味があるような気がしてならない。

初めて神戸を抱いたのは単純な親切心に近かった。放っておけなかったからというのが正しい。
だからといってこれまで店に訪れた人間に触れたことなど一度もしてない。
何故神戸だけに手を差し伸べてしまったのか自分自身でも不思議だった。
たった一度…、そう割り切って臨んだはずの行為に溺れたのは自分のほうだった。
そして疑いを持つほどまで成長してしまった心がある。

『僕好みの身体にしてあげる…』
取り憑かれたのはどちらだったのだろう…。

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日に日に長くなる一日の記事ですよ…。
振り返ったら最初はこの半分の量でしたね。
でも話を切れない私…。
なんだろう、この文才の無さ…。
いつもお付き合いくださいましてありがとうございます。
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コメント

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見込まれちゃったんですね日野ちゃん!
コメント甲斐 | URL | 2010-03-05-Fri 09:04 [編集]
1話がどんどん長くなってる??
長くて困ってないし、楽しんでます。っていうか、ノリノリで書かれるようなのでこちらもノリノリで読んでます。
”もっと・・・”(ここエコー効かせてください)って感じです。

『僕好みの身体にしてあげる…』って神戸さん。
これまでにはいろいろあってであろう日野ちゃんも、こちらはバージンだったし、他は知らないんだし、素直で乙女なとこもある性格ですからきっと神戸さん好みにイイカラダに仕上がることでしょうね。

でも自分から『縛って』の言葉を口にできる日は来るのかな・・・。
それは神戸さんの調教・・・じゃなくて仕込み・・・じゃなくて、愛情、そう愛情しだいだと思いますです、はい。
おはようございます♪
コメントメグミ16 | URL | 2010-03-05-Fri 10:36 [編集]
神戸さん・・・
実はS(ドS?)だったんですね~
物腰も穏やかで、すごいいいキャラだと思います~
萌えますね!

日野っち頑張れ~☆
そのうち、神戸さんでなきゃダメな身体になってしまいそうですね☆
そして英人と色んな意味で分かり合ってしまいそう♪

次回も楽しみにしてます
Re: 見込まれちゃったんですね日野ちゃん!
コメントきえ | URL | 2010-03-05-Fri 11:22 [編集]
甲斐様
こんにちは。いつもどうもです。

> 1話がどんどん長くなってる??
> 長くて困ってないし、楽しんでます。っていうか、ノリノリで書かれるようなのでこちらもノリノリで読んでます。
> ”もっと・・・”(ここエコー効かせてください)って感じです。

エコーが…Σ( ̄□ ̄;)響き渡っている…。
日野にも届いていると思うのでもうちょっとエコー聞かせて喘ぎ声を…。

> 『僕好みの身体にしてあげる…』って神戸さん。
> これまでにはいろいろあってであろう日野ちゃんも、こちらはバージンだったし、他は知らないんだし、素直で乙女なとこもある性格ですからきっと神戸さん好みにイイカラダに仕上がることでしょうね。

調教師神戸、ここにきて本領発揮っていうところでしょうか。
バージンを狙っていましたね~。
そして優しい日野は神戸にされるがまま。
ねだられちゃえばうんうん、じゃなく、アンアンと頷いてます。

> でも自分から『縛って』の言葉を口にできる日は来るのかな・・・。
> それは神戸さんの調教・・・じゃなくて仕込み・・・じゃなくて、愛情、そう愛情しだいだと思いますです、はい。

『愛情』をめいっぱい浴びる日野だと思います。
絶対に調教とか仕込みとかじゃないから(神戸談)
自分の意思で!
コメントありがとうございました。
Re: おはようございます♪
コメントきえ | URL | 2010-03-05-Fri 11:27 [編集]
メグミ様
こんにちは。

> 神戸さん・・・
> 実はS(ドS?)だったんですね~
> 物腰も穏やかで、すごいいいキャラだと思います~
> 萌えますね!

果てしなく謎のキャラです。
もう私もわからない…。

> 日野っち頑張れ~☆
> そのうち、神戸さんでなきゃダメな身体になってしまいそうですね☆
> そして英人と色んな意味で分かり合ってしまいそう♪

英人とより一層仲良くなれそうな日野です。
いろーんな話で盛り上がりそう。
たぶん日野は神戸でなければ勃たなくなるくらいに教え込まれています。(えっ?!そっち?)
いえいえ、精神的にも…ね。
長々とする一日。そして続く一夜。
あきあきされていないか不安な私ですよ。
コメントありがとうございました。

> 次回も楽しみにしてます
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