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BLの丘
大人の時間 7
2010-03-21-Sun  CATEGORY: 大人の時間
R18(わずかに)性描写があります。閲覧にはご注意ください。

狭い空間の中に野崎の堪えたような声がくぐもって響いた。
「ん…ッ…っ」
野崎の体型からは大きく感じるソファベッドも、二人の男が重なれば充分狭い。
本来であれば、掛けられるはずのタオルケットも、今ではシーツの代わりだった。
冷たい外気に(一応暖房は効いていても)素肌が曝け出されればその冷たさに肌が縮まる。
野崎の上半身はすでに何も身に付けていない状態だったし、スラックスと下着が一緒になって腿の上で中途半端に脱がされかけている。
水谷はシャツのボタンこそ全開だったが、脱いでいるわけではなかった。
鼓膜に響いてくる、耳朶をしゃぶる水谷の舌の音や、肌を這う指の動きは充分なほど野崎を煽り高めていた。
「どれだけヤってなかったわけ?もう濡れてる」
「…っ!言わな…っでっ!!」
下半身も裸にしてしまおうと手を伸ばした水谷に、すでに勃ちきった野崎の中心が触れれば、肌に濡れたものが当たった。
カァッと顔を真っ赤にした野崎が表情を見られたくないと両手で顔を覆ってしまえば、無抵抗になったと、水谷はその隙に一気に衣類を剥ぎ取った。

「細い身体してんなぁ。よくこんなのであの激務に耐えられているよ。メシも食わせてもらっていないわけじゃないだろう」
野崎はもともとの骨格が細いせいか、筋肉がついたところで『逞しい』とは縁遠かった。
鍛えられた水谷からすれば二回りほどの差ができているようにも見える。
水谷の視線が舐めるように全身を這っているのだとわかるだけに、野崎は顔から手を外せなかった。
忙しさに欲求の何もかもを後回しにしているんじゃないか?という問いかけは、当たっているようないないような…。

「ウブなガキじゃないんだからさー。いい顔を見せろよ」
そう言って水谷の手が野崎の手首を掴んで離させると、露わになった赤い唇に再び口付けを落としてきた。
水谷にとってキスは感情を高めるための技法のひとつでしかないらしい。

水谷が長年で培ってきたセックスに対する技は、野崎がこれまでに受けたものとは違った。
野崎もこれまでに組み敷かれることはあったとしても、こんなに早く昂らされることはなかったような気がしていた。
もちろん、失敗した相手がいないからこの行為に対して嫌悪はないのだが…。

「うっ…っ」
両の乳首を同時に指先で弾かれて、赤みと硬さが増す。
続いて平らな胸の尖りはつまみあげられ、痛みとは違う疼きが生じた。
「あ…ぁっ…」
漏れそうになる嬌声を歯を食いしばって必死でこらえた。
こんなことなら、酒の一杯も煽っておくべきだったと少しだけ後悔する。
酔った勢いの果て…と口実が作れそうだったから。

水谷は唾液で充分なほど湿らせて、音を立てて乳首を吸い上げた。
捏ね繰り回される舌の動きや甘噛みをされる刺激が背筋をたどって野崎の中心を更に膨張させる。
時折切先に触れる水谷の肌が、野崎自身から滴り落ちる液体があることに気付かない訳がなかった。
「一度イくか?」
そう言いながら水谷の掌に包まれて上下に扱かれる。

水谷の言うとおり、最近は忙しさに負けて身体のことを気遣う暇もなかった。
久し振りに感じた人肌の温度に、脈打つ怒張は気持ち良さを訴える。
「あ…っ」
だが、早すぎる展開に意識のはっきりとしていた野崎は息を止め声を殺し何かに気を反らそうとしていた。
「やめっ…っ…」
「変な強情を張るなよ。こんな時くらい素直に流されておけって」
往生際悪く頭を振ってみたところで、水谷が『身体は正直だ』と言った言葉が正しいことを身をもって知った。

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すみませんっ!週末ごたごたで、記事up見送らせてください。
パソ向かえないし。これだけ、残せているので…。
月曜日もとにかくアヤシイ今です…。
書けたらupしておきます。
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