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BLの丘
夢のような吐息 20
2010-04-30-Fri  CATEGORY: 吐息
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


「こんなことずっとしてたわけ…?」

ハンドクリームをまとわせながら後孔に指を2本入れたところで宮原の動きがとまった。
「あ…んっ」
ゆっくりとした動きに野崎の腰は揺らぎ喘ぎ声が漏れる。
「ねぇ、なに。誰にでもこうやって反応するの?もう、俺だけにするって約束できる?ムカつきすぎる」
中に入れた指が前立腺を嫌というほど掠めた。
勘の良い宮原は野崎の感じる場所を探すのも素早かった。
もっと弄ってほしくてその場所へと誘おうとするのに反らされる。
「あぁぁ…っ…」
前からも離れた手が悪戯に乳首を弄っていた。
触ってほしいのはそんなところではない…。

「はぁ…ぁ…っ!」
「俺のものになるって言って。甘えて。縋って。美琴さんを全部、俺に預けて…」
背中からふってくる声に、頷いたのか揺らめいたのか…首が動いた。
さらに広げられ後孔の中に入れられるはずの灼熱が宛がわれた時、身体の芯がまた熱くなった。
待ち焦がれた瞬間…のようだ…。

「あぁぁぁっ…っ!!」
噛み殺したい声も漏れてしまう。
「美琴さん…」
甘過ぎるほどの声が耳元を掠めていく。
狭い孔を無理矢理ひろげられるようなのに、その行為が嬉しい…。
次にやってくる快楽を身体は知っているからだろうが、心の中に沸き立つ感情はもう抑えられなくなっていた。
何人もの男に宥められた身体を、許すのは、この男が最後になるのだろうか…。

「う…、はぁ…はぁ…」
心地よかったのだ。
たった一日一緒に過ごした、時間が…。
宮原の新しく知った性格が…。

背中に被さってくる肌の温かさも野崎を守り包むもののようで心を翻弄させていた。
溺れてしまえばいい、と弱い自分が顔を出す。
『人生は短い…』と呟いた宮原を自分も大事にしてやりたいという思いがどこかにあった。
恋とは違うものかもしれないが、『癒される』空間を時折求めている自分がいるのも事実で、相手をただ一人に絞るだけのこと…。
この男に誤魔化しなどきかないだろう…。
これは野崎流の『諦め』の一つなのかもしれない。

長いこと野崎の中を味わうようにゆっくりと動いていた宮原自身がまた脈を打って質量を増した。
「あぁぁ…っ!」
声を押し殺すのが辛い状態になってくる。
「ねぇ、こっち向いて」
腰を両手で強く掴まれて引き寄せられ、深く入り込んだ宮原が野崎を呼んだ。
自分がどんな顔しているのか分からなくても、あまり見せたいものではなくて僅かに首を振れば、片足を持ち上げられ力ずくで仰向けにされてしまった。
「うっあぁぁぁっっ!!」
内壁が勢いよく擦られて叫び声のような声が上がる。
口を閉じたくても呼吸が追いつかなくて苦しい。
野崎の全身を眺めるような視線が絡みついてきて、一番恥ずかしい股間で止まった時、パンパンに張り詰めた先からまた滴が滴り落ちた。
「美琴さん、綺麗だね」
恥ずかしさは募るばかりだ。
優しい手付きで扱かれればくちゅりと卑猥な音が病室に響いた。
「あぁぁ…っ」
水谷との行為の時は、一人だけで先に何度もイかされた。
できることならそんな失態を宮原の前で晒したくはないが、身体はもうギリギリのところにある。
放出させる間隔が開き過ぎていて、堪え性がなかった。
宮原の手の中でドクンドクンいっているものが限界が近いことをたぶんこの男は気付いたはずだ…。

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別宅記事あげましたぁ。愚痴です。
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コメント

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コメント | URL | 2016-07-02-Sat 16:49 [編集]
人生は短いね。
この話と作者様のことを思うと 後桜の季節の話も
あと何年生きられるのかと思います
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