2ntブログ
ご訪問いただきありがとうございます。大人の女性向け、オリジナルのBL小説を書いています。興味のない方、18歳未満の方はご遠慮ください。
BLの丘
夏休みはママも参加 12
2010-08-14-Sat  CATEGORY: 『想』―sou―
各種の酒を味わいながら、饒舌になる一世の話に誰もが聞き耳を立てる。
さすがにこの場で仕事の話などする人間ではないし、息子自慢なのか、養子自慢なのか、比率的には英人の話題の方が高かったが、そこは可愛さなのだろう。
神戸の鋭い突っ込みにも平然と答えている。
雅臣など、滅多に飲めない秘酒を注がれて、ご機嫌上々。
隣で龍太をドギマギさせていた。
龍太「ま、雅臣さん、足元肌蹴てるって…(汗)」(胡坐かいているところに万が一と持ってきたバスタオルを引っかける)
雅臣「うるさい」(まだ乱れてはいないと本人は思っている)
安住「一葉、飲み過ぎてはダメだよ」
一葉「だ、大丈夫です…」
ヒサ「(雅臣を見てから那智に視線を移して)甚平でホント良かった」(ひとりごと)
神戸「楽しみが減っちゃったよ」
日野「何の楽しみだよ?」
神戸「チラ見」
日野「ばこっっ!!」

料理は全て出し終わり、多少残っているものはありはするものの、一世にとって『呑みの席』はまた別格のようだった。
一世「雅臣君は随分と酒がいけるようだな」(かっこうの獲物(付き合い相手)を見つけた)
百合子「あなた、雅臣君も今日は千城たちの世話で疲れているのよ。酒席はまたの機会にしてあげてください」
一世「そうか…」(残念)
ところが雅臣喜々♪「(付き合えるものなら付き合いたい。なんていったって秘酒揃い。お酒大好き雅臣)…いつでもお付き合いはできますので…」(営業スマイルどころか心底スマイル)
龍太「馬鹿なこと、言っていないでくださいっ(酔った姿を人前に晒すのか…冷汗(Present6参照)断れない相手といえども…)」
雅臣「(理由も分からず)龍太、失礼過ぎ」(お付き合いだと思っている)
一世「(内心喜ぶ)そうか、是非、この後も残って…。息子たちは冷たいものでなぁ」
千城「…(そんなものにつきあっていられるか)…」(無言)
神戸「もし良かったら、リビングダイニングをお借りして、素敵な演出をさせていただきますけど」
全員「何??!!!」

一世「さすがだね。即興で物事を進められる長流君の力にはいつも感心させられるよ」
日野「…(働かされることは暗黙の了解のような気がした)…」
神戸「ショウ、何か間違った方向に考えているでしょ。”楽しむ”んだよ。お酒を作れなんて言っていない。空間を提供するのは僕の采配であって、ショウには何も望まない。自分が”趣味”としてやりたいことがあるならば別だけど」
百合子は拍手を送ってくるだけだった。

つまみとして食べられるものを用意させ、和室は綺麗に片付けられた。
部屋を彩る間接照明だけに切り替え、他に幾つかの蝋燭の火を灯した部屋の中はしっとりと夜の風情をまとわせている。
宴会会場は一瞬にして、『大人のバー』へと変貌を遂げたのだ。
その空間を百合子は大層気に入っていた。
この部屋のダイニングにはミニバーも備えられていて、手を加えずに飲めるアルコールは数種類備えてあった。
全てを座卓やリビングテーブルに持ち出し、あとは勝手にしろ状態で、思い思いの場所で寛ぎ始める。
とはいえ、そこはさすがに職業柄なのか、日野と宮原の動きは素早かった。
人柄か”趣味”として動くのか、誰も何も言いはしない。
嫌ならやめればいいことで、勝手に手を出すのは個人の自由と言えた。
日野も宮原もその雰囲気を充分に嗅ぎとっている。

一世「素晴らしいね。銀座の一等地でもなかなかこれほどのサービスは受けられないな」
神戸「さすがにリップサービスはうちはやっていませんけど、たまには来てくださいよ」
百合子「そんなサービスを受けた日には、”仮眠室”が本邸に変わるわよ」(超強気)
千城「神戸ならやりかねない」
神戸「”仮眠室”、譲り渡す気はないから」(つまりリップサービスはないということです)
日野「てか、そもそもの論点がズレている…」
英人「お昼寝室がなくなっちゃうのはやだ…」
一葉「お泊まり会ができなくなっちゃう…」
那智「安住さんが3人分のパジャマ、揃えてくれるっていったのに…」
日野「なんだってっ?!」(こっちもズレている。アヤシイ雲行き)
安住「だって寝苦しい格好だとすぐに脱いじゃうでしょ」
百合子「別に私は構わないわよ。むしろ囲まれて嬉しいくらいだわ」(誰もあなたと一緒に寝るとは言っていない…)
一世「…(声には出せないが)…(リップサービスよりももっと悪い気がする…)…」
百合子「私はシースルーにしましょうか~♪」
一世「やめなさいっ!!」(年甲斐もなくっ!!)
千城「…(やっぱり母と思いたくない…)…」
ほぼ全員「…(恐ろしい、榛名家)…」

英人「乳搾り教室、開かれるのかなぁ…」(もう出ないからっ、ひーちゃんっっ!!)

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
トラックバック0 コメント2
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
No title
コメントきえ | URL | 2010-08-14-Sat 07:00 [編集]
ら様
おはようございます。

>!!! ひぃ~ちゃんそこなの?もう出ないから。。。w(爆) 子供達も(安住さんも百合子ママもw)お泊り会って・・・今回はみんなじゃない一部がズレまくってて爆笑してしまいましたww 神戸の演出は凄いですね。夜の時間がなくなるよぉ~。。。あ・・・連泊になる?(違w 

噛み合っているんだか噛み合っていないんだか、バカな会話が続いております。
ズレまくっているのは私の頭も一緒…?!
普段おちゃらけている神戸も時には本領発揮します。
夜の時間が…(まぁ、お子様ははしゃいでいられるから良さそうですけど)
コメントありがとうございました。
No title
コメント甲斐 | URL | 2010-08-15-Sun 18:40 [編集]
宴会で盛り上がった後は
個別に盛り上がるのかと思ったら
大人のバーが出来上がるなんてさすが
その道の本職ぞろいですね
純和風旅館におしゃれなバーなんていいなぁ

おそろいのパジャマってどんなだろう
幼児の着ぐるみ風のうさちゃんやらパンダや白黒まだらの牛さんを思い浮かべました
トラックバック
TB*URL
<< 2024/04 >>
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -


Copyright © 2024 BLの丘. all rights reserved.