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BLの丘
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2010-08-09-Mon  CATEGORY: 『想』―sou―
結局どうなったかというと…。
どうしても「お風呂に入りたい」と駄々をこねる子供に、大浴場で雅臣が付き添うことになった。
大浴場とはいえ、各客室に内湯と露天風呂が付いている旅館のために、それほど広いものではない。
だが、部屋の風呂に比べれば泳げるくらいの広さはある。
そして湯の色は白かったから、透けて見えることもない。

英人「ひろーいっ♪」
一葉「泳げそうだね」
那智「湯掛けっこしよっかぁ」

まったく隠すことなく、小学生の遠足か?!という態度で無邪気に振舞われるものだから、変に隠している雅臣の方が違和感を持つ。
シャワーを片手にお互いにかけあって、ワーワー喚きながら、それでも雅臣が身体を洗うことを促せば大人しく従ってくれた。
が…。
温泉に入ってからが問題だった。

那智「ねぇ、温泉に入ったら英人君の肌、またぷるんってしてない?」
一葉「ホントに?触りたい…」
英人「いいけど…。一葉くんだってつやつや感、増したじゃん」
那智「一葉、今日も霜降り肉いっぱい食べちゃってさ」
一葉「あ、…また太っちゃったかな…」
英人「おなかのお肉、確かめてあげる」(さわる、つかむ)
一葉「あ、だめ、その下、触っちゃ…」
那智「じゃあ、上?」
一葉「そっちもだめ~ぇ」(どこさわってんだ?!)

たまご肌が3つ並んでいた。
何もしていないが、もう子守は無理だと雅臣は思った。
一葉が拒絶するので、何故か対象が雅臣に向いた。
離れたところで湯船に浸かっていたが、にじり寄ってくるものがある。

英人「雅臣さんも綺麗だよね」
那智「ヒサが龍太さん、すごい大事にしてるって言ってた」
雅臣「な、何を…?!」
英人「なんか、わかる~ぅ。もちもち感があるもん」
雅臣「そ、そんなことないよ。君たちに比べれば、もう衰え始めているし…」
那智「雅臣さんも良いもの、食べているんだ~って感じ」
雅臣「ま、まぁ、龍太、料理得意だし…」
一葉「触っていい?」(やっぱり触りたいらしい一葉)
雅臣「へ?!あ…、ま、まぁ良いけど…」(大事なお得意様)

伸びてくる手は6本だった。

雅臣「無理、無理~、無理ぃぃぃ~っっ!!!!」

避けようとして温泉の中で溺れそうになる。
雅臣の悲鳴のような声が上がると共に、どかどかと踏み込んでくる団体がいた。
3人の保護者と引率者、そして添乗員だった。

龍太「何、してんですかっ?!」
日野「だから言わんこっちゃない…」
神戸「さしずめ、『おさわり部隊』だね」
千城「英人っ、そのまま上がるなっ!!」
安住「一葉っ!!人にそういうことをしてはいけないと…っ!!」(自分だって意思持って触られたことないのに…)
ヒサ「やっぱ、俺も入る~っ♪」
神戸「もう諦めて全員で温泉楽しんだ方がいいよ」(一応我慢して待機していたらしい)
日野「長流、脱ぐ気?」
神戸「どうやって温泉、入るの?」(見ることも見せることも全く気にしていない…。こいつも問題だと日野は思う)
龍太「湯船につかれば見えないのが唯一の救いです…」

神戸が飛び込んでしまえば追随しないものはいなかった。

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コメント

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コメントきえ | URL | 2010-08-09-Mon 10:44 [編集]
ら様
こんにちは。

>(´゚艸゚)∴ブッ 最終的にみんな一緒にお風呂に入っちゃったんですね( ´艸`) その方がパパ達も安心かな? さてさて、夜はこれからですよぉ~(。-∀-)ニヒ♪ そういえば・・・一世パパは合流したんでしょうか。。。?夕飯には間に合う?

みんな一緒。これが一番安全パイだと思います。
へんな妄想もしなくていいし。
夜はこれから……良い響きです(また自分の首を絞めた…)
一世パパはそのうち到着するかと…。
一仕事終えた後ですねでね。
(さぼっている息子とは違うんですよ、パパは)
コメントありがとうございました。
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