「いい感じに膨らんでいるよな」
「触るなっ」
気だるい身体を投げ出して、掠れた声で受け答えができるようになったのはシンデレラタイムをとうに過ぎてからだった。
どこを隠すわけでもなく、大月は仰向けになっていた。
隣で肘枕をした勝沼が、先ほどまで執拗に弄っていた左の乳首に触れたがり、その手を叩き落とした。
大月の両腕を拘束していた器具は取り外されたとしても、勝沼の力で押さえこまれれば大月は身動きのとりようがなくなる。
散々口に含まれて吸い上げられ、舌で転がされて甘噛みされて、いつしか小さな粒は腫れたように赤く熟れていた。
ジンとした痛みを残したままで、このままこの乳首は元に戻らないのではないかと思えてくるほどだ。
吐き出せる体液ももうないと、大月が二度目に気を失ったことで、今夜の"診察時間"は終了を迎える。
勝沼が体のいたるところを綺麗に拭ってくれ、シーツも交換してくれたおかげで、さっぱりとはしているが、体力の消耗は激しかった。
何度も『双葉が欲しい』と言わされて、抜ける間がないくらい突きあげられた下肢は、いまだに何か物が詰まっている感覚がある。
アッチも閉じることができなくなって、"勝沼の大きさ"に開きっぱなしになっているのではないかと脳裏をよぎっていった。
「大月の体ってどこか完璧すぎるところがあるから、これくらいのアンバランスさを持ってたほうがちょうどいいんだよ。自信を持つことは悪いことじゃないけど、あまりにも簡単に他人を近づけるからさ」
勝沼とは出会いが出会いなだけに、チクリチクリと責めたい気持ちが分からないわけではないが、いまだもって当時のことを振り返られるのは気分の良い話でもない。
大浴場で"誘う"態度に出たことを、今後も心配されているのだろう。
もうあんなことはないというのに、心配性の勝沼には体験談なだけに落ちつかないところがあるのか。
だからって、こんなふうに作り変えなくったっていいのに…。
左右の膨らみの違う粒を見ては、ため息とも捉えかねられない大きな息を吐き出すだけで、何も答える気になれなかった。
今現在、勝沼の好きにさせればいい、と、半ば投げやりな感情が混ざっていることもあったのだが。
布団を手繰り寄せて丸まるように潜り込んだ。
夕食もとらずにコトにおよんだおかげで、睡眠欲よりも空腹のほうが勝っている。
勝沼も同じようで、だからといって、あれらのオードブルを食べる気にはなれなかった。
「土鍋にポトフを作ってきてくれてたっけ。大月、それなら食えるんじゃねぇ?」
身体を起こした勝沼が思い出しては大月に問うてくる。
いくら空調がきいているとはいえ、真冬のこの季節に裸でいれば体も冷えてくる。
柔らかく煮込まれた野菜とスープは、大月の好物といえた。
"おふくろの味"とはこのことか。あとで勝沼にも作れるようになってもらおうと期待しながら、「温めてきて」とお願いした。
勝沼が引っ越ししてきてから、韮崎や明野と食事を共にする機会はあっても、母親の存在はすっかり鳴りをひそめていた。
自分で家事ができる分、大月にとっては遠ざけられた味かもしれない。
スプーンすら持つ体力の残っていなかった大月は、勝沼の胸にもたれかかりながら、口に運んでもらう。
一つの皿から二人で交互に食べ合い、勝沼もこの味は気に入ってくれたようだ。
少しでもお腹がいっぱいになれば次にやってくるのは眠気で、大月は横になるとあっという間に視界を失っていた。
一日追い込まれての労働、精神的な疲労から、やっと解放された安堵感も知らずにあったのだろう。
そばにいてくれる勝沼の存在価値も大きい。
大きな手で髪を撫でられて、「おやすみ」とくちづけを落とされる。
スッと左胸をかすめた勝沼の手に、一瞬ビクンとなったが、大月が目覚めることはなかった。
「大月、元に戻れるなんて思っているなよ」
もちろん低く囁かれたその声も、大月には届いていない。
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「触るなっ」
気だるい身体を投げ出して、掠れた声で受け答えができるようになったのはシンデレラタイムをとうに過ぎてからだった。
どこを隠すわけでもなく、大月は仰向けになっていた。
隣で肘枕をした勝沼が、先ほどまで執拗に弄っていた左の乳首に触れたがり、その手を叩き落とした。
大月の両腕を拘束していた器具は取り外されたとしても、勝沼の力で押さえこまれれば大月は身動きのとりようがなくなる。
散々口に含まれて吸い上げられ、舌で転がされて甘噛みされて、いつしか小さな粒は腫れたように赤く熟れていた。
ジンとした痛みを残したままで、このままこの乳首は元に戻らないのではないかと思えてくるほどだ。
吐き出せる体液ももうないと、大月が二度目に気を失ったことで、今夜の"診察時間"は終了を迎える。
勝沼が体のいたるところを綺麗に拭ってくれ、シーツも交換してくれたおかげで、さっぱりとはしているが、体力の消耗は激しかった。
何度も『双葉が欲しい』と言わされて、抜ける間がないくらい突きあげられた下肢は、いまだに何か物が詰まっている感覚がある。
アッチも閉じることができなくなって、"勝沼の大きさ"に開きっぱなしになっているのではないかと脳裏をよぎっていった。
「大月の体ってどこか完璧すぎるところがあるから、これくらいのアンバランスさを持ってたほうがちょうどいいんだよ。自信を持つことは悪いことじゃないけど、あまりにも簡単に他人を近づけるからさ」
勝沼とは出会いが出会いなだけに、チクリチクリと責めたい気持ちが分からないわけではないが、いまだもって当時のことを振り返られるのは気分の良い話でもない。
大浴場で"誘う"態度に出たことを、今後も心配されているのだろう。
もうあんなことはないというのに、心配性の勝沼には体験談なだけに落ちつかないところがあるのか。
だからって、こんなふうに作り変えなくったっていいのに…。
左右の膨らみの違う粒を見ては、ため息とも捉えかねられない大きな息を吐き出すだけで、何も答える気になれなかった。
今現在、勝沼の好きにさせればいい、と、半ば投げやりな感情が混ざっていることもあったのだが。
布団を手繰り寄せて丸まるように潜り込んだ。
夕食もとらずにコトにおよんだおかげで、睡眠欲よりも空腹のほうが勝っている。
勝沼も同じようで、だからといって、あれらのオードブルを食べる気にはなれなかった。
「土鍋にポトフを作ってきてくれてたっけ。大月、それなら食えるんじゃねぇ?」
身体を起こした勝沼が思い出しては大月に問うてくる。
いくら空調がきいているとはいえ、真冬のこの季節に裸でいれば体も冷えてくる。
柔らかく煮込まれた野菜とスープは、大月の好物といえた。
"おふくろの味"とはこのことか。あとで勝沼にも作れるようになってもらおうと期待しながら、「温めてきて」とお願いした。
勝沼が引っ越ししてきてから、韮崎や明野と食事を共にする機会はあっても、母親の存在はすっかり鳴りをひそめていた。
自分で家事ができる分、大月にとっては遠ざけられた味かもしれない。
スプーンすら持つ体力の残っていなかった大月は、勝沼の胸にもたれかかりながら、口に運んでもらう。
一つの皿から二人で交互に食べ合い、勝沼もこの味は気に入ってくれたようだ。
少しでもお腹がいっぱいになれば次にやってくるのは眠気で、大月は横になるとあっという間に視界を失っていた。
一日追い込まれての労働、精神的な疲労から、やっと解放された安堵感も知らずにあったのだろう。
そばにいてくれる勝沼の存在価値も大きい。
大きな手で髪を撫でられて、「おやすみ」とくちづけを落とされる。
スッと左胸をかすめた勝沼の手に、一瞬ビクンとなったが、大月が目覚めることはなかった。
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もちろん低く囁かれたその声も、大月には届いていない。
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仕事も 私生活も 充実されていれば 心地良い眠りにつけるでしょう。
素敵な夢も 見れそうだしね♪
十分な睡眠と 美味しい料理 そして いっぱいの愛で 大月のお肌は スベスベ~のピカピカ~だろうなぁ
羨ましい…(*・ε・*)ムー
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