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BLの丘
策略はどこまでも 22
2009-07-10-Fri  CATEGORY: 策略はどこまでも
R指定をつけたほうがいいのでは? と言われたので付けますが…隠し方など分からないのでオープンです。
男同士の絡みが発生します。苦手な方は速攻退散してください。


温かな掌に感じ始めたものが握りこまれる。
「うっ…」
脈打ち張り詰めていくのが分かる。
高柳の手の中で、どんどんと変化を見せる自身に羞恥心が沸騰しそうだった。

「やめ…、はな…し…てっ」
湿った声が張り付いた喉からようやく紡ぎだされるのに、高柳の掌は、ゆるりとした動きで那智自身を擦り始めた。
不意に視界から高柳の姿が消えた。直後、生暖かい湿ったものが那智の中心を包んだ。
何が行われているのか、快感におぼれ始めた那智は咄嗟に気付かなかったが、ハッと目にした光景はあまりにも衝撃的だった。
熱を帯びた昂りが、ピチャっという音と共に高柳の口に飲み込まれていた。

「ひぁっ…あーっ…」
思わず引き剥がそうと高柳の頭に手を添えたが、快感の渦に巻き込まれた体には力が入らなかった。
逃げようと腰を動かそうとしても、がっしりとした腕が那智の腰に回り、しっかりと固定されてしまう。
「や…め…」
「今やめたら那智が辛いだろ。いいから感じろ」
一旦は離された唇が再び那智の屹立に吸いつく。丹念に舐め上げられる裏筋から括れへの舌の動きはこれまでに経験したことのない快楽を伴っていて、広くて深い海に飲み込まれそうな感覚だった。
「はっ…、ぁア…ん…」
聞いたことのない、甘ったるい熱い息が抜けた。これが自分の発したものかと思えば、尚更恥ずかしくて、とめどなく出てくる声を抑えようと手の甲を口にあてる。
同じ男だから分かるのか、一番感じるところを丁寧に舌先と唇で刺激を与えられ、いつ爆ぜてもおかしくない状態まで追いつめられる。
窮みに達するまで、さほどの時間を要さず、射精感を必死で抑えながら掌を噛めば、気づいた高柳が昂りから口を放し、那智の手首を掴んだ。

「傷になる。声、出していいから。那智の声が聴きたい」
そんなもの、出せるかっ!と内心では思うものの、手首を掴まれ口を押えるものを失った那智は、首を振りながら快楽を逃がそうとしていた。
自身の屹立を舐められしゃぶられ咥えこまれる快感は、これまでに味わったことがない。
一度や二度、女との経験があったとしても、ここまで巧みな動きはなかった。
「無理、むり、…だめだって…」
今にも爆ぜそうなことを訴えれば、それがなにかと高柳は気にした様子もなく、那智の分身を扱いた。
「イケよ。おまえの望みならなんだって叶えてやる」
先刻よりもきつく咥えこまれた先端が舌先で押し広げられるように突かれると、那智の中のマグマが噴き出した。
「ぅあーーーっあぁっ!!」
ビクビクと震えた先端から白濁の液体が飛び出した。それは高柳の喉奥に受け止められた。

ドロリとしたものを嚥下され、那智は驚きに目を見張った。
「う…そ…」
「なに?言ったろ、おまえが望むなら何だって聞いてやるって」
フッと笑みを浮かべた顔は、また那智の下半身に消えた。
力を失った分身から零れる残滓を舐めとられた後、普段、決して人目に触れることのない蕾に高柳の舌先が触れた。
「やめ…っ!」

思わず逃げ腰になる那智の体は太い腕につかみ取られ、動きを封じられた。
湿った舌先が襞の皺を伸ばすかのように動いた。
「…はぁ…っ、…ん…ぁ…」
秘められた場所を舐められたことなどなく、ただその行為はあまりにも気持ち良かった。
艶を帯びた声が那智の意志とは関係なく漏れる。もはや身体と心は別のものになってしまったかのように、高柳から与えられる快感におぼれた。

クチュという水音が響き、濡れた舌先が蕾を開こうとするのを感じて、那智の体がビクビクと震えた。
再び芯を持ち始めた分身に、那智はこれが自分の身体なのかと思う。
高柳から与えられる刺激は那智には強すぎた。
舌先で弄られ柔らかくなった蕾に高柳の骨張った指先が触れた。舌よりももっと強い快感が襞を撫で、そしてクプリと蕾の中に差し込まれる。
「んっ…」
突如入ってきた異物感に、身体に力が入ると、指の動きが止まった。
「那智、力抜いて」


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