ダッシュした子供たちと引率組を追い掛け、雅臣が案内した広場には、出してこられた乳牛たちが数頭並んでいた。
一頭の下にしゃがみこんだ6人が覗き込むようにして、係員からやり方を教えてもらっているところだった。
特に3人は興味津々で、出てくる場所を真下から眺めているといった風に乗り出していた。
係員のお兄さん「こうやって、握ったところを上から順番に手に力をいれて絞っていきます」
するとぴゅっと勢いよくミルクが下に置いてあったバケツの中に入っていった。
3人「すごーい♪」
係員はちょっと得意顔でヒサがムッとし始め、龍太に笑われた。
英人「こすっちゃだめなの?」
宮原「…いいわけないだろ…」
係員「人間とは違いますからね」
龍太「…その説明もどうなの…」
英人「こするんだったら得意なのに…」
ヒサ「…恐るべし、榛名家…」
今にも顔にかかりそうな光景を見れば、のんびりなど歩いていられない千城と安住が目を剥いて走りだした。
千城「あんなに潜り込んで直飲みでもする気か?!」
安住「だから早くと…」
日傘をさして優雅に歩く百合子がクスクスと後姿を見送った。
百合子「なんにも興味が無いような子だったのにミルク飲みくらいを楽しみにするなんて。成長したわね」
日野「いや、目的が違うでしょ…」
神戸「そのうち、トイレから出て来なくなっちゃうよ」
雅臣「え?絞りたては美味しいって言われますよ。おなか壊さないと思いますけど…」
日野「その目的じゃなくて…」
野崎「まだ朝ですから…ね…」
慌てて子供に近づいた千城と安住は、しゃがみこんでいるそれぞれを後ろから手を回しお乳から引き離した。
千城「離れろ」
安住「そんなに寄ったら絞りづらいでしょ」
英人「今から絞るのにっ」
一葉「すごいんだよ、あなからぴゅーっって出てくるの」(見たこともないことに興奮)
那智「お兄さんの手が大きくてさきっぽが良く見えなかった…」
というか、英人と一葉に気おされて遠慮気味だった…。
安住「一葉、そういうことを外で言ってはいけません」
何を口走るか分からないことに冷汗が出てくる。
今更気にした他の連中ではなかったが、我が子が言うものとなれば話は違うのか…。
百合子「楽しそうね～。英人君、早くやらせてもらいなさい。お兄さんにみんな絞り取られちゃうわよ。出てくる量は決まっているんだから」
神戸「確かにいつまでも出続けるものじゃないよね」
係員「ええ。そこは人間と一緒で…」
千城「もう黙っていろ」
英人「でもこすっちゃだめなんだって…」
ヒサ「…ナニと間違えてんだよ…」
係員「あ、あのじゃあ、他にも牛はいますし、みなさん別れてそれぞれ…」
一人では対応しきれないと判断したのか、他の係員を呼ぶ。
英人「えー?3人一緒がいい」
一葉「順番に牛、変わっていけばいいじゃん」
那智「そうだよ」
宮原「なんか、今回も体験できない気がしてきた…」
野崎「隠れて後ろで先にやっていらしたらどうですか?2、3回絞ればいいでしょ」
宮原「それだけ～?」
日野「そもそもこいつらと一緒に来ることが間違いなんだよ」
百合子「あ、そうそう。出てくるミルクを空中で飲むこともできるじゃない。牧場人間の特権よね。ほんとの絞りたてよ(ﾆｺﾆｺ)」
爆弾発言に3人は目を輝かせ、他の人間は顔を青くした。
それこそ、口の中に入らなかったらどうなることやら…。
にほんブログ村
大変お待たせいたしました。
最後の百合子さんの発言は、ネットで調べていてちょっと乗っている記事を見つけたので。
現実は分からないので…。まぁ想像で生きていますから…。
あと、ら様、タイトルのご指摘ありがとうございました。
一頭の下にしゃがみこんだ6人が覗き込むようにして、係員からやり方を教えてもらっているところだった。
特に3人は興味津々で、出てくる場所を真下から眺めているといった風に乗り出していた。
係員のお兄さん「こうやって、握ったところを上から順番に手に力をいれて絞っていきます」
するとぴゅっと勢いよくミルクが下に置いてあったバケツの中に入っていった。
3人「すごーい♪」
係員はちょっと得意顔でヒサがムッとし始め、龍太に笑われた。
英人「こすっちゃだめなの?」
宮原「…いいわけないだろ…」
係員「人間とは違いますからね」
龍太「…その説明もどうなの…」
英人「こするんだったら得意なのに…」
ヒサ「…恐るべし、榛名家…」
今にも顔にかかりそうな光景を見れば、のんびりなど歩いていられない千城と安住が目を剥いて走りだした。
千城「あんなに潜り込んで直飲みでもする気か?!」
安住「だから早くと…」
日傘をさして優雅に歩く百合子がクスクスと後姿を見送った。
百合子「なんにも興味が無いような子だったのにミルク飲みくらいを楽しみにするなんて。成長したわね」
日野「いや、目的が違うでしょ…」
神戸「そのうち、トイレから出て来なくなっちゃうよ」
雅臣「え?絞りたては美味しいって言われますよ。おなか壊さないと思いますけど…」
日野「その目的じゃなくて…」
野崎「まだ朝ですから…ね…」
慌てて子供に近づいた千城と安住は、しゃがみこんでいるそれぞれを後ろから手を回しお乳から引き離した。
千城「離れろ」
安住「そんなに寄ったら絞りづらいでしょ」
英人「今から絞るのにっ」
一葉「すごいんだよ、あなからぴゅーっって出てくるの」(見たこともないことに興奮)
那智「お兄さんの手が大きくてさきっぽが良く見えなかった…」
というか、英人と一葉に気おされて遠慮気味だった…。
安住「一葉、そういうことを外で言ってはいけません」
何を口走るか分からないことに冷汗が出てくる。
今更気にした他の連中ではなかったが、我が子が言うものとなれば話は違うのか…。
百合子「楽しそうね～。英人君、早くやらせてもらいなさい。お兄さんにみんな絞り取られちゃうわよ。出てくる量は決まっているんだから」
神戸「確かにいつまでも出続けるものじゃないよね」
係員「ええ。そこは人間と一緒で…」
千城「もう黙っていろ」
英人「でもこすっちゃだめなんだって…」
ヒサ「…ナニと間違えてんだよ…」
係員「あ、あのじゃあ、他にも牛はいますし、みなさん別れてそれぞれ…」
一人では対応しきれないと判断したのか、他の係員を呼ぶ。
英人「えー?3人一緒がいい」
一葉「順番に牛、変わっていけばいいじゃん」
那智「そうだよ」
宮原「なんか、今回も体験できない気がしてきた…」
野崎「隠れて後ろで先にやっていらしたらどうですか?2、3回絞ればいいでしょ」
宮原「それだけ～?」
日野「そもそもこいつらと一緒に来ることが間違いなんだよ」
百合子「あ、そうそう。出てくるミルクを空中で飲むこともできるじゃない。牧場人間の特権よね。ほんとの絞りたてよ(ﾆｺﾆｺ)」
爆弾発言に3人は目を輝かせ、他の人間は顔を青くした。
それこそ、口の中に入らなかったらどうなることやら…。
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大変お待たせいたしました。
最後の百合子さんの発言は、ネットで調べていてちょっと乗っている記事を見つけたので。
現実は分からないので…。まぁ想像で生きていますから…。
あと、ら様、タイトルのご指摘ありがとうございました。
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ら様
こんばんは～。
ちょうど後を追ってきたようです。
>(´ﾟ艸ﾟ)∴ﾌﾞｯ いつも冷静な安住さんが慌ててる( ´艸｀) 一葉の事となると冷静ではいられなくなるんですね。。。千城も＾＾； ママ最後に爆弾発言しましたねｗｗ目を輝かせた子供達が行動を起こしそうな気がする。。。
ヤギ牧場とは明らかに違う反応が出たのは、あげるほうじゃなくて出すほうだからでしょうか。
ミルクは黒くはないですからね。(泥遊びしているんじゃないんだよって)
ママの発言に目を輝かせた子供の意見を聞くパパでしょうか(我が儘に育てられてますけど譲れないものはあるだろうしぃ?!)
コメントありがとうございました。
こんばんは～。
ちょうど後を追ってきたようです。
>(´ﾟ艸ﾟ)∴ﾌﾞｯ いつも冷静な安住さんが慌ててる( ´艸｀) 一葉の事となると冷静ではいられなくなるんですね。。。千城も＾＾； ママ最後に爆弾発言しましたねｗｗ目を輝かせた子供達が行動を起こしそうな気がする。。。
ヤギ牧場とは明らかに違う反応が出たのは、あげるほうじゃなくて出すほうだからでしょうか。
ミルクは黒くはないですからね。(泥遊びしているんじゃないんだよって)
ママの発言に目を輝かせた子供の意見を聞くパパでしょうか(我が儘に育てられてますけど譲れないものはあるだろうしぃ?!)
コメントありがとうございました。
お母様最高です
清楚な佇まいから発する仰天発言で、さすがの千城さんもタジタジですねｗ
ドンドン際どい発言で保護者たちを引っ掻き回しちゃってくださいｗ
安住さんの慌てっぷりに、ますますツボです！
なんて楽しい乳搾り体験なんでしょう♪
次作も楽しみにしてます
清楚な佇まいから発する仰天発言で、さすがの千城さんもタジタジですねｗ
ドンドン際どい発言で保護者たちを引っ掻き回しちゃってくださいｗ
安住さんの慌てっぷりに、ますますツボです！
なんて楽しい乳搾り体験なんでしょう♪
次作も楽しみにしてます
ヨッシ様
おはようございます。
> お母様最高です
> 清楚な佇まいから発する仰天発言で、さすがの千城さんもタジタジですねｗ
> ドンドン際どい発言で保護者たちを引っ掻き回しちゃってくださいｗ
今回、一番の問題児と言っていいママです(笑)
さすが千城のママというべきか…。
保護者から見ても一番手がかかるヒト。
> 安住さんの慌てっぷりに、ますますツボです！
> なんて楽しい乳搾り体験なんでしょう♪
> 次作も楽しみにしてます
こんなところに来てはどんな行動を起こされるか分からず(子供は本能のまま)安住もアワアワ状態です。
キケンなものがどこに潜んでいるかわかりませんからね～。
自分の柵の中で大事にしていたものにバイ菌をつけられる感覚でしょうか。
コメントありがとうございました。
おはようございます。
> お母様最高です
> 清楚な佇まいから発する仰天発言で、さすがの千城さんもタジタジですねｗ
> ドンドン際どい発言で保護者たちを引っ掻き回しちゃってくださいｗ
今回、一番の問題児と言っていいママです(笑)
さすが千城のママというべきか…。
保護者から見ても一番手がかかるヒト。
> 安住さんの慌てっぷりに、ますますツボです！
> なんて楽しい乳搾り体験なんでしょう♪
> 次作も楽しみにしてます
こんなところに来てはどんな行動を起こされるか分からず(子供は本能のまま)安住もアワアワ状態です。
キケンなものがどこに潜んでいるかわかりませんからね～。
自分の柵の中で大事にしていたものにバイ菌をつけられる感覚でしょうか。
コメントありがとうございました。
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